正月のあとの鏡開きには、一体どんな意味があるのかご存じでしょうか？何となくイメージは出来るけど、正しい時期やどんな行事なのかわからない方もいるかもしれません。この記事では、鏡開きの意味や時期、過ごし方などを紹介。時期については関西・関東など地域別に解説します。

鏡開きとは。どんな意味を持つ行事？

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鏡開きとはお正月の間に飾っていた鏡餅を神棚や床の間から下げて割り、人々の健康や幸せを願って食べる行事のことです。鏡餅は雪だるまのように二段になった餅の上に、みかんが乗っているのが特徴。二段なのは、陰と陽、月と太陽といった中国由来の陰陽思想がベースになっているといわれています。

鏡開きの起源は、室町〜江戸時代の頃の武家社会にあるとされる説が有力です。当時、武家社会では正月に鎧や兜に餅を備えて、一年の無事を祈る「具足祝い」という風習があり、これが現在の鏡開きに繋がっているといわれています。

鏡開きの時期は地域によって違う

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鏡開きの時期は一般的には毎年1月11日とされています。鏡餅は新年を迎える正月に年神様の依り代となると考えられており、年神様がいる間は食べずに置いておくのが習わしです。

ただし、鏡開きの時期はお住まいの地域によってわずかに異なります。ここからは細かい時期についてチェックしていきましょう。

「松の内」の時期によって鏡開きの時期が変わる

鏡餅を依り代とする年神様ですが、この年神様がいるとされる1月1日〜1月7日の期間を「松の内」と呼びます。関西などの一部地域では、1月15日までを松の内とするケースもあるようです。前述したとおり、鏡開きは基本的に松の内が明けたあとに実施します。

松の内が7日までの場合は11日に、15日までの場合は15日または20日に鏡開きするといった流れです。

関西の鏡開きの時期

関西の鏡開きの時期は1月15日または20日が一般的です。関西において松の内が明けるのは毎年1月15日。これは関西を中心とする西日本が対象エリアになります。

関西では松の内が15日までとなっている場合が多く、11日に鏡開きを実施できません。松の内の期間は神様がいると考えられているため、早く鏡餅を片付けてしまうと失礼にあたります。

京都では1月4日におこなうことも

京都府と近隣の一部地域では、鏡開きは1月4日におこないます。この地域では、基本的に1月1日〜1月3日までの三が日のあと、松の内に関係なく鏡開きをします。ただ松の内自体は、ほかの関西エリアと同様に15日までです。

なぜこの時期になったのかには諸説ありますが、江戸幕府の日付変更の情報がうまく関西まで伝わらなかったことが理由と考えられています。

関東の鏡開きの時期

関東の鏡開きの時期は1月11日、松の内が明けるのは7日というのが一般的です。土日・祝日などに関係なく、11日に実施するケースが多いですよ。

鏡開きのやり方

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鏡開きをするときは、飾ってあった神棚から鏡餅を降ろし木槌や手を使って割りましょう。乾燥してひびが入っているものは、木槌で叩くとしっかり割れます。パック詰めの鏡餅は割れにくいため、沸騰したお湯でやわらかく煮てからちぎるのがおすすめです。

鏡餅を包丁や刃物などで切るのはNG。鏡餅は歳神様の依り代とされるため、刃物を入れる行為は「切腹」を連想させるとして縁起が悪いとされています。

割ったお餅の食べ方

割ったお餅は、さまざまな方法で食べることが可能です。もっとも主流な食べ方は「お雑煮」にすること。ほかにも、甘くておいしい「お汁粉」にするのもおすすめ。お汁粉に使われる小豆には、魔除けの力があるとされていますよ。

手軽につまみたい方は「かきもち」にしても。鏡餅を細かく砕き、しょうゆや塩で味付けしたものを160度ほどの油でカリッと揚げましょう。

和食で味わうのが定番ですが、現代では「餅グラタン」のように洋風にアレンジする人も増えています。

鏡開きの時期は関西・関東の地域によって異なる！

鏡開きの時期は、お住まいの地域によって異なります。鏡開きの起源や松の内などの知識を身に着けることで、より一層行事を楽しめること間違いなし。鏡開きのあとは、ご紹介した方法で鏡餅をおいしく召し上がってみてください。みなさまが健康で一年を過ごせますように。

※商品情報や販売状況は2024年12月12日時点でのものです。
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