スイーツ&グルメ2025/4/13 更新
夏の代表的な行事である「七夕」。そんな七夕には、古くから食べられている行事食があります。本記事では、七夕の食べ物8選や由来を詳しく解説します。また、阪急で買える七夕におすすめのギフト10選もご紹介するので、ぜひご一読ください。
七夕とは、中国から伝わった伝説が由来しています。天の神の引き合わせによって一度は結ばれた織姫と彦星は、仲がよいあまり仕事をしなくなったため、怒った天の神がふたりを離れ離れにさせました。
ところが、今度はあまりにも悲しそうにすることから、一年に一度(7月7日)だけ、ふたりが会うことを許したとされています。以下で、日本に「七夕」という行事が広まった由来や、五色の短冊が持つ意味なども解説します。
七夕という習わしが日本に伝わったのは奈良時代で、江戸時代ごろには五節句のひとつとして庶民にも知れ渡ったとされています。
もともと中国の旧暦には、織姫と彦星を祀る「二星会合の祭り」という催しや、裁縫などの上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」という行事がありました。
その際、織姫に食べ物やお酒をささげて、裁縫や習字などが上手になるよう願った「七夕(しちせき)」がルーツとなっているのだそうですよ。
七夕には、五色の短冊に願い事を書きますよね。短冊のはじまりは、前述のとおり「乞巧奠」にあります。日本に伝来した際、織姫への祈りを形にしたものが笹竹に五色の糸をかけたものでした。
その後、糸が布に変わったものの、庶民にとって布は高価なものだったことから、のちに短冊は紙になりました。
また、5つの色にも決まりがあり、それぞれ異なる意味があります。当初は中国における陰陽五行説より「青・赤・黄・白・黒」とされていましたが、現在は「緑・赤・黄・白・紫」が一般的になりました。
順番に「仁・礼・信・義・智」といった意味がこめられているのだそうですよ。
「七夕」と聞いて浮かぶ食べ物にはどんなものがあるでしょうか。七夕にちなんだ食べ物や、食べられるようになった由来をいくつかご紹介します。
ちらし寿司は、七夕だけでなくひな祭りや端午の節句のように"めでたい行事"の食べ物としてもよく知られています。長寿を願う海老、金銀をイメージさせる錦糸卵のように、縁起がよいとされる食材が用いられているのがその理由です。
もともと日本には「ハレの日」に寿司を食べる習慣があるため、七夕のお祝い食としても活用されるようになったのだそう。華やかなちらし寿司が食卓を彩る七夕も素敵です。
七夕メニューの定番ともいえる、そうめん。細長い形状が織姫や彦星、天の川を連想させることから七夕のメジャーな食べ物として広く知れ渡るようになったとされています。
ほかにも、かつて中国の帝の子が7月7日に亡くなったあと疫病が流行。その厄除けとして、その子どもがお菓子「索餅(さくべい)」を好んでいたこと、そしてその形がそうめんと似ていることがルーツになったという由来がありますよ。
そうめんに星形にくりぬいた錦糸卵やハムなどを飾りつけして、まるで空にかかる天の川のようにアレンジするのもよいでしょう。
長野県松本市では、古くから七夕には「七夕ほうとう」をお供えするという風習があります。七夕ほうとうとは、あんこを絡めて食べる幅広麺のことです。小麦の収穫に感謝の気持ちをあらわす食べ物として、あんこやきなこといった甘い味で食べるのが一般的。
「ほうとう」と聞くとあつあつのうどんを連想しがちですが、地域によってほうとうの食べ方は異なります。七夕の食べ物として、今年の夏トライしてみてはいかがでしょうか。
iStock.com/Aninka Bongers-Sutherland
そうめんを七夕に食べる由来ともなった、索餅。中国において「索」とは太い縄のことで、「餅」は小麦粉と米粉を練ったものを意味します。そのため索餅は「お餅」ではなく、粉類をあわせて練り、油で揚げるお菓子です。
見た目は長崎県の郷土菓子「麻花兒(まふぁーる)」「よりより」に似ていますが、これは奈良時代に中国から伝わったのだそう。当時の日本では「麦縄」と呼んでおり、さまざまな行事や儀式などにおけるお供物としても親しまれていました。
作り方や材料もシンプルなので、この機会にご自宅で作ってみてもよいかもしれませんね。
笹竹は古くから「神迎え」や「寄りついた厄災を水に流す」食材と伝えられてきました。笹かまぼこは、明治時代初期ごろにヒラメが大量に獲れた際、長期保存する目的で作られたのがはじまりです。
笹かまぼこの発祥地とされる宮城県では、毎年七夕の日には笹かまぼこを食べる習慣があります。かつて宮城県をおさめていた伊達家の「竹に雀」の家紋にちなんで、「笹かまぼこ」と親しまれるようになったとされています。
笹寿司とは新潟県上越地方の伝統食のひとつです。笹寿司とは、笹の葉のうえに酢飯や地元の食材が盛り付けられた寿司のこと。防腐作用の高い笹の葉にくるまれた笹寿司は、戦国時代の携帯食にされていたのだそう。
ちらし寿司同様、ハレの日にふさわしい食べ物とされていて、七夕だけでなくお盆やお祭りなどでもふるまわれることがあります。
同じく新潟県の郷土料理である笹団子は、あんこを入れてよもぎ餅を笹の葉で包み蒸した食べ物です。こちらも、笹にまつわる食べ物として七夕に食べられるメニューのひとつ。
笹の葉やよもぎは「邪気を払う」食物であるほか、天に向かってまっすぐ生えている笹は縁起のよい食べ物としても親しまれています。
そうめんやちらし寿司を食べたあとのスイーツとして、笹団子で家族団欒するのもよいですね。
七夕の日に神様にお供えする食材のひとつとして挙げられるのが、オクラのような夏野菜。とくに切ったときの断面が星形になるオクラは、夏野菜のなかでも七夕に食べると縁起がよいのだそうですよ。
また、夏バテ防止の作用もあることから、初夏の暑さが気になる七夕シーズンにはもってこいの野菜といえるでしょう。そうめんのトッピングに輪切りにしたオクラを添えるのもかわいらしくておすすめです。
そうめん発祥の地、奈良県・三輪にて営む「三輪山本」の手延べそうめんです。梅・柚子・抹茶の彩りが添えられ、見た目も華やかなひと品。
そのカラフルさから、五色の短冊をイメージさせるギフトになるでしょう。ひとつの椀にさまざまな色のそうめんを浮かべて、天の川のように彩れば七夕メニューの完成です。
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大阪ミナミ戎橋筋を本店に、長く愛され続ける蒲鉾専門店「大寅蒲鉾」の定番商品です。鱧(はも)や白身魚を石臼でじっくり練り上げてつくったすり身が使用されており、でんぷんを一切使わずに作られた贅沢なひと品。
蒲鉾板には香り豊かな吉野杉を使用しているため、箱を開けた瞬間からうっとりする贈り物になるでしょう。
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「山吹カマボコ」が創業当時の製法で手がける、ワイン専用蒲鉾です。日本ソムリエ協会認定のシニアソムリエである寺井剛史氏の監修により、大手クラウドファンディングサイトの先行販売において目標金額を大幅にクリアした注目のひと品。
旬の魚を捌いてすり身にしており、魚本来のおいしさを存分に味わえるでしょう。七夕に夜空を見上げながら、ワインを片手に蒲鉾をいただいてみてはいかがでしょうか。
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和歌山県で昭和50年に創業した、老舗日本料理店「笹一」オリジナル商品の錦寿司です。8センチ四方のかわいらしい寿司で、中に真鯛、国産穴子、なすの揚げ浸し、サーモンを敷き詰め、そのまわりを卵が乗せられたひと品。
どこを食べても卵と具材を食べられるので、家族みんなで楽しめる七夕料理としておすすめですよ。
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「湯葉と豆腐の店梅の花」でお馴染みの「梅の花」が手がける、蒸し寿司3種セットです。少し温めると、お酢の風味がふんわりとまろやかに香るひと品。
かに・えび・あなごの3種が各2個入っていて、美しい飾り付けがポイント。見た目も華やかでかわいらしい蒸し寿司で、七夕の食卓を彩ってみてはいかがでしょうか。
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日本でも古くから親しまれている「七夕」という習わしのルーツをたどると、中国の文化と深いつながりがあることがわかりました。今年の夏は七夕にちなんだ食材を用意して、食事と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
※商品情報や販売状況は2025年04月13日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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