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LOCAL PRIDE vol.8

バイヤー西野が訪ねた 奈良県・広陵町

靴下生産量日本一の広陵町で昭和12年創業。原料から編み方まで“一流”にこだわり、クオリティーの高さから有名ブランドからも生産依頼を受ける紳士靴下のファクトリーブランド「野富」を訪問。国産ソックスの魅力に迫ります。

阪急メンズ大阪 ソックス
バイヤー西野

阪急百貨店の支店で紳士服、子供服売場を経験したのち、2016年からアンダーウェア・ソックス売場担当。店頭に並ぶ数多くのソックスを履きつくし、クローゼットの中には未使用の靴下が100足もあるほど生粋の靴下好き。

海外も注目、靴下の町のファクトリーブランド

奈良県広陵町。かつてこの辺りは降水量が少なく稲作に向かない環境であったことから、大和木綿などを作付けしていました。明治時代、農業の副業として手回しの編み立て機で木綿を使った靴下製造が村一帯に広がっていきました。靴下産地・広陵の始まりです。

「野富(のうとみ)」の創業者 野村富雄は、戦前の昭和12年にこの広陵町馬見村に野村富雄靴下工場を立ち上げ、操業を開始しました。多くの靴下工場がコストダウンのために海外生産に切り替えたり、生産効率のために簡単に編める企画に推移したりしていくなか、「野富」は良質な原料を厳選して使うことにこだわり、製造効率は悪いけれども、編み目の細かい緻密な編地の靴下を自社で作ることを選択しました。

創業以来変わらず、ひたむきな姿勢で靴下を作り続ける「野富」。強みの1つが、ハイゲージ。全て機械の針数は200本~256本(ハイゲージ用)で揃えています。編み上がりのクオリティーの高さから、有名ブランドからも生産オファーを受けるほど。また、海外市場、特に洋服文化圏の市場獲得を視野に入れて日々ものつくりに励んでいます。

もう1つの強みが、ハンドリンキング。これは高級ソックスに取り入れられている技法で、手縫いで編み目を一目一目縫い合わせていきます。つま先を段差なく縫う作業は経験と手間がかかりますが、ごろつきのないフラットな仕上がりで、足の指から心地良さが感じられます。

「野富」Socks more variation

●10月25日(水)~11月7日(火)

●B1 ソックス

定番商品はもちろん、期間中は、リブの凹側の色が凸側の色と異なるタイプのシャドーストライプソックス(ウール素材・コットン素材)をご用意しています。

※表示価格は消費税を含んだ税込価格です。
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※写真はイメージです。