幻のアーカイブから最新作まで。日本のデニム史を体感する、特別な空間へ。

ブランド/ショップ
7F ウエアハウス
updated on 2025.04.01

今年3月、阪急メンズ東京7階には「DENIME(ドゥニーム)」のフラッグシップコーナーが新設された。
2023年よりウエアハウスによって再始動した「DENIME」。
そのフルラインナップがそろうスペースで、創業当初のアーカイブ展示から、話題の「XXシリーズ」の原材料をコットンから糸、デニムになるまでの工程を展示しご案内します。阪急メンズ東京の限定商品もご用意。

1988年に創業した日本のデニムブランド「DENIME(ドゥニーム)」、ブランド名は、デニムの語源である「サージ・ド・ニーム」(15世紀フランスのニーム地方の生地)を表している。
1990年代のヴィンテージ・レプリカジーンズブームを牽引し、その時代を経験した方であれば、穿いたことがなくてもブランド名は知っているだろうと言えるほど絶大な支持を得て、日本のジーンズが世界に支持される礎を築いた。
2000年代に入って、経営は何度か変遷したが、2023年に、「ヴィンテージの忠実な復刻」を追い続けている「ウエアハウス(WAREHOUSE & CO.)」の手により蘇らせた。
 
時代を超えて愛されるDENIMEの物語を、ウエアハウス広報の藤木将己氏に語ってもらいました。


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Q:DENIMEが誕生した当時はどんな時代だったでしょうか?

A:DENIMEは1988年創業なので、ヴィンテージブームの時代というよりも、少し早い時期で、まだメイドインUSAの魅力の延長線上にジーンズや革ジャンのヴィンテージが注目されだしたような時代でした。
国産のジーンズはストーンウォッシュやケミカルウォッシュなどが全盛時代に、未洗いの硬いままのジーンズを売り出したのはとても画期的な試みであったと思います。
ちょうどヨーロッパのデザイナージーンズブームが落ち着く頃であったことも追い風になったのでしょう。

*当時ブームだったウォッシュ加工のジーンズと逆行したDENIMEは、ヴィンテージをそのまま再現することに固執するのではなく、長く穿ける高品質でベーシックな一本を目指すために、ヴィンテージからデニム作りの経験値を反映させたのです。
未洗いのジーンズを穿きこんで、洗うほど差が出る経年変化を楽しむことは現在でもDENIMEの一つの魅力です。

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Q:その後、1990年代のヴィンテージ・レプリカブームを牽引したDENIMEは黄金期を経て、2000年代後半から時代の変遷とともにDENIMEブランドは落ち着きを見せて、一時的にブランド消滅することもありましたが、なぜウエアハウスがDENIMEを運営しようとしたのでしょうか?
A:簡単に言えば「縁があった」ということなのですが、ウエアハウスの代表がDENIMEの創業者と古くからの知人であり、現在もその交流が続いていることが大きいと思います。
あと、これは私見ですが、1997年入社の私にとっても当時の「DENIME」は頭一つ抜けた存在でした。店頭では常に品薄の状態が続いていたイメージがあり、一目を置く存在であったことを記憶しています。
DENIMEを取得して再始動させるにあたり、創業者から授かった当時のレシピや資料を使うことはできたのは大きいし、何よりも同氏の紹介で日本を代表するテキスタイルメーカーのクラボウさんにデニムを依頼できるようになったのは大きいです。

Q:DENIMEを再現する時に特に工夫したことはございますか?
A:ブランドの長い歴史のなかでは、よくあることだと思いますが、「旧タグ」という言葉に集約されるように、「~年代が良かった」というのではなく、DENIMEの魅力を残したうえで、今良いと思って脚を通していただけるジーンズを目指しました。
クラボウで再現したものは当時のレシピをベースにしていますが、確実にアップデートしたものになっているし、縫製やパターンについても90年代とは全く違うものになっています。こういった部分のテストは何回も繰り返し行いました。

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Q:3月12日(水)阪急メンズ東京7階のウエアハウス売場内にDENIMEのフラッグシップコーナーが開設となりますが、新しいコーナーではどのようなものが展開されますか?
A:「XXシリーズ」については、「DENIME」ブランドを運営するのがウエアハウス社だからこそできるものと自負しています。クラボウさんと開発したこのデニムの生産工程をスライドで上映しながら、実際に綿から生地になるまでの素材を触っていただけるように展示したい。
阪急メンズ東京に行けば、より詳しくDENIMEのうんちくが分かるような売場にしていきたいですね。

*「XXシリーズ」は糸の番手だけを変えて作ったオリジナルではなく、1930年代のデッドストックバナーを解体し、糸の状態まで分析を行いました。これにより、当時の物と同じように真っ白ではなく、茶色みを帯びた糸まで再現できたのが「XXシリーズ」の特徴です。

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Q:DENIMEの今後について、藤木さんはどのようにお考えでしょうか?
A:1990年代にジーンズフリークの皆様を虜にしたものは、DENIMEの色落ちです。当時にDENIMEを穿いておられたお客様には、ベーシックラインのDENIMEをぜひ見ていただきたいですし、その後のDENIMEが進む「XXシリーズ」もご案内していきたい。そしてこの「DENIME」というシンプルで素晴らしいブランドネームを、もっと世界に発信していきたいと思っています。


■DENIMEのフルラインナップはこちらです。

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デニムジャケット ¥47,300    サイズ:36・38・40・42  
   

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デニム ¥28,600  サイズ:28~34・36・38

   

■阪急メンズ東京別注ベースボールキャップ
DENIMEのジーンズと同じ生地を使用したベースボールキャップは8月下旬頃に発売予定。阪急メンズ東京のDENIMEコーナーでしか手に入れられない、あの赤い「H」のフェルドバッチが入った別注もお見逃しなく!
入荷予定時期は前後する可能性がございますので、予めご了承くださいませ。

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03-6252-5421(売場直通)
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