商品説明
本製品は、別注生地に飽きたらず、糸そのものの設計からスタートした製品です。タテ糸は剛性としなやかさを求めてコーマ糸を選択しています。綿糸の原料は数ミリから数十ミリの綿花の毛羽のような繊維です。糸にする際に、原料を全て使う場合と、短い繊維や折れ曲がった異形繊維などを梳って掻き落とす場合があります。髪に櫛を通すようなこの工程をコーミング、できた糸をコーマ糸と呼びます。前者はカード糸。コーミングの前に、短繊維の方向を揃えるカード工程のみで撚糸するのでこう呼びます。そしてミクロの単位まで追求した、オリジナルのヨコ糸。何れも長い長綿ですがそれぞれの品種の違いによる微妙な違いを掌握し、一定の配合率を決定し両者をブレンドしました。本製品にはいくつかのカラーバリエーションがありますが、染色されているのはヨコ糸のみで、タテ糸は糸本来の色である生成です。タテ糸に比べヨコ糸を段違いのボリュームとして設計しているため、ヨコ糸の発色のみで充分に成立するように計算されています。繊維長が長いため繋ぎ目が少なく、光りを反射します。天然素材の中で唯一の長繊維(フィラメント)である絹が光る原理と全く同じです。このナイジェル・ケーボン定番シャツの制作にあたって、私たちはあえて各種の加工を外しました。たいへんな手間をかけ、それでも私たちはこうした方法で定番のシャツを生産しています。簡単に作ろうと思えば既存品の生地を使って、2週間でシャツを仕上げることはできます。この定番のシャツは、仕上がるまで半年を要します。