阪神百貨店の
食に携わるスタッフが産地を訪ねて
産地とつながるプロジェクト。
“最後の清流”と称される四万十川。
この四万十川にいくつも架かり
暮らしに溶け込む沈下橋にように、
生産者と消費者のつなぎ役となり、
自然に寄り添いながら、
地域と産業、環境、そして人づくりを
行っているのが「四万十ドラマ」です。
今回は、地域で収穫された特産品を軸に、地域の活性化を目指す「四万十ドラマ」の
取り組みについてご紹介します。
「四万十ドラマ」代表取締役
畦地履正さん
地元に新しい物語を
“四万十で新しい物語を作っていこう”そんな思いが込められた「四万十ドラマ」。まずは地域に目を向け、何があるのかを探すところからスタート。すると栗や人参芋、茶葉など今まであたり前だと思っていた特産品に出会います。全国的に生産量が減りつつある栗や、手摘みで収穫される茶葉など、地元の素材を自分たちで加工し、新しい価値を持たせる。未来に向けた物語は、ここからはじまりました。
四万十の自然とともに
ローカル・ローテク・ローインパクトを合言葉に、“四万十川に負担をかけないものづくり”を心掛けています。例えば栽培期間中、農薬を使用しない原材料を選びスイーツをつくることも、水を汚さない取り組みのひとつです。
明るい未来に向けて
四万十の自然と、豊かな暮らしを未来につなぐために。新たな取り組みとして、若い生産者をイチから育てる次世代の人材育成にも力を入れています。遊休農地の再利用もそのひとつ。若い生産者の営農をサポートすることで、地域活性化にもつながっています。50年、100年先の未来を見据えて、「四万十ドラマ」の取り組みは、これからも続きます。

ほかにもこんな取り組みも
しまんと新聞ばっぐ

レジ袋有料化などプラスチックごみの問題がクローズアップされる中、いち早く自社の直売所などで導入したのが“新聞ばっぐ”。作り方の指導を行うなど、エコな取り組みとして徐々に注目されるようになり、イタリアで開催されるデザインの祭典、ミラノデザインウイークにも招かれるようになりました。