原翠ユキ個展 「夏マツリ」

◎8月10日(水)→23日(火)*8月16日(火)・23日(火)は午後5時終了

◎8階ハローカルチャー4



幻想的な装飾文様に包まれた狐面の女性イラストを描く原翠ユキさん。今展は、「夏マツリ」をテーマに夜想的な夏祭りの雰囲気の会場にて、近年取り組んでいる「狐舞」の作品をキャンバスアートやグッズをご紹介いたします。

原翠ユキの世界をお楽しみください。





原翠ユキが取り組む「狐舞」には4つの要素があります。               

 1つ目は「狐」です。作者は小さい頃から狐が好きで、シャープなフォルムや色々なものに変化できるところをとても魅力的に感じていました。一緒に踊ろうと誘われているような、化かされているような、現実と非現実の曖昧な世界観を描いています。                          

 2つ目は「お面」です。お面は自分の内面を守るためであり、また、秘密にすることの美しさと妖しさを表現しています。作者は「風姿花伝」の『秘すれば花なり』という言葉が好きで、作者なりの表現で描いています。                                       

 3つ目は「踊り」です。「ええじゃないか」という江戸時代の幕末に流行った踊りがあります。不安定な社会情勢を憂い、老若男女が「ええじゃないか」と歌いながら、仮装し楽器を鳴らし踊り続けた世直し騒動のような踊りです。滑稽に見えますが、現代にも通じるものがあると作者は考えています。踊りには人の苦しみや辛さを吹き飛ばす力があり、憂き世の中を面白おかしく踊ってやろうという表現となります。                                           

 最後に、「狐舞」(kobu)は「鼓舞」(kobu)と語呂が相通じています。「鼓舞」は自分や相手を励まし、気持ちを奮い立たせることであり、この絵を見た方が、ほんの少しでも愉快さと力が湧くように願われています。

※掲載品は、いずれも数に限りがございます。
※売切れの節はご容赦ください。
※表示価格は、消費税を含んだ税込価格です。