ここ最近、少しずつ街にコロナ禍前のムードが戻り、なつかしく感じる時があります。
2020年のコロナ禍は、仕事が延期になったり、友達と遊ぶのを控えたり。家族や同居人以外と会うことがぐんと減ると、私は子どものころの内気で人見知りの性格に戻ってしまいました。そうなってみて改めて、“人”はまわりの人や環境が作っているのだと気がついたのです。私は編集者という仕事で期待される人格や、楽しい友人たちの影響で、“こうありたい”という自分を演じているうちに、自分になじんでいき、それがとても気に入っていたのだと感じます。
そして2022年、友人たちとお酒を飲んだり、旅に出たり、対面での打ち合わせが増えたり、以前の習慣が戻りつつある今、好きなこと・もの/苦手なこと・もの、がコロナ禍前とずいぶん変化していることにも気がつきました。こんなに大人になってから出会う新しい自分が、とても新鮮。
「自分はこういう人だから」、「自分はこれが好きだから」という長年の思い込みを捨て、今の自分に真摯に向き合ってみる時間、なかなかいいものです。新しい自分がいちばん心地よく、ごきげんでいられる暮らしと習慣を、少しずつ整えていきたいと思っています。