生産者とのつながりを大切にして、よりおいしいスイーツを追求するフルーツ屋さんや農園が作るフルーツスイーツ。一番おいしい状態になるように作ったフルーツを、さらにおいしく食べてほしい、そんな熱い想いから生まれるスイーツたちが揃います。
「フルーツパーラー クリケット」×
「渋谷農園」
京都で1974年から続くフルーツ屋で、創業当時からの看板メニューがフルーツサンドとゼリー。今回のフルーツサンドのために選んだのは、3代目店主小坂洋平さんがリスペクトする「渋谷農園」のブランドいちご“京の雫”。真っ赤ないちごは、完熟させることで甘さがギュッと凝縮!濃厚な味がダイレクトに伝わるよう、生クリームは甘さ控えめに、パンは主張しすぎない味を選んで薄切りに。いちごを引き立てるサポート役にまわりながらも、三位一体となったおいしさはまさに感動もの。ゼリーは、ゼラチンを減らして限界までやわらかくしたぷるっぷる食感。ふたの部分を搾ると、あふれるほどにしたたる果汁とゼリーが混ざり合って、果物そのものを食べているかのような感覚に。フルーツの底力を感じる2つのスイーツをぜひ!
“京の雫”いちごサンド(1人前)1,801円
クリケットゼリー(1個)801円
左から)「フルーツパーラー クリケット」の小坂洋平さん、「渋谷農園」の渋谷昌樹さん
店主の小坂さんは、よりおいしいフルーツを求め、生産者に会いに行くフットワークの軽さと熱いハートの持ち主。地元・京都のフルーツを使いたいと思っていた時に「渋谷農園」の“京の雫”に出会いその味に感動!代表の渋谷昌樹さんの作り方にも共感したそう。渋谷さんはまずプランを立て試験を繰り返し、データを集める論理的な方法と丁寧な手作業で毎年味を進化させています。また、精魂込めて作ったいちごの行く先も目に見えるよう、販路は市場流通ではなく小売店のみ。販売店とつながることで直接、味のフィードバックを行い、その意見を次に生かします。そして、何より大切なのは、2人の信頼関係。必要な時に必要なサイズや量のいちごを一番おいしい状態で出すために、密なコミュニケーションで細かな調整を行い、“京の雫”は最高のスイーツとなっています。
果物屋が作る
「ふぁみり~たると」
大阪・此花区にある果物屋が、自慢の仕入れ力を生かして手掛けるタルト。“あまおう”や此花区で採れる、口の中ですっと溶けるようにやわらかい完熟いちご“よつぼし”を使ったタルトに加え、たっぷりと積まれたいちごが崩れる様子を楽しんでほしいという“果物屋ならではの発想で”作ったお店の看板商品“ごろごろいちご”をミニサイズにした“ミニごろごろ”も登場。フルーツのおいしさを引き立てる、さっくりとした食感の風味豊かなタルト生地は、和歌山の人気パティスリー「GalleryΣ.」のオーナーシェフ上野山貴之さんが開発。パティスリーを訪れた「ふぁみり~たると」の社長・荒山拓哉さんが、上野山さんと意気投合してレシピを提供されたという、フルーツのプロとケーキのプロが手を取り合って生まれたおいしさです。
左から)
いちごタルト
ミニごろごろ
よつぼしタルト
(1個)各648円
「ふぁみり~たると」社長の荒山拓哉さん
タルト屋「ふぁみり~たると」を手掛けるのは、フルーツをもっと身近に、と考える果物屋「ふるぅつふぁみり~」。タルトを作る理由は、フルーツをそのまま売るだけではなく、タルトにのせてフルーツのおいしさをもっと届けたいから。お子さまがお母さんの誕生日に買いに来られる店にしたいと、少量でも買いやすいようタルトは1つ入りの箱も用意し、多くの果物も単品から販売。豊富な品揃えとお手頃価格なのも人気の秘密です。果物農家や果物屋がもっと元気になってほしいという想いと、タルトの力も借りて日々おいしい果物を届けています。
農家が作る
「観音山フルーツパーラー」
果物専業農家が自社のみかん山の麓で開くフルーツパーラーのパフェには、しっかり味見をして選んだ、おいしい完熟フルーツがたっぷり。フルーツをダイヤモンドのように輝かせたいと繊細にカットされたパフェは、食べるのがもったいないくらいの美しさです。会場では、お店の人気商品モンブランにいちごを混ぜた濃厚クリームに、さっぱりしたハイビスカスティー入りのゼリーを合わせた“いちごモンブランパフェ”をはじめ、フルーツをおいしく食べてもらうことを考え抜いて工夫したパフェを3種類ご用意。
左から)
フルーツ農園パフェ(1個)1,430円
いちごモンブランパフェ(1個)1,650円
レモン農園パフェ(1個)1,100円
「観音山フルーツガーデン」6代目社長・児玉芳典さん
「観音山フルーツパーラー」は、和歌山県紀の川市で、創業明治44年の果物専業農家「観音山フルーツガーデン」の6代目社長・児玉芳典さんが4年前にオープン。甲子園球場4個分の広大な山で、柑橘、柿、梅、イチジクなど、春夏秋冬すべてにわたるフルーツ約50種類を栽培しています。南向き斜面の観音山は、日当たりと水はけがよく、甘いみかんができると地元では有名な場所。1つひとつやさしく丁寧に手で収穫し、実が傷まないよう選別もすべて手作業で行っています。また、地元でおいしいフルーツを作ることで、フルーツの地位を向上させ、地域の活性化も目指しています。そんなフルーツで作るパフェのこだわりは、店頭では完熟すぎて並べることができないほど超熟したフルーツを使うこと。完熟するまで丁寧に育てられ、甘く実ったフルーツのパフェは、週末には行列ができるほど大人気です。