
喫茶文化は大阪が誇る大切な食文化。“日本で一番、個人が営む喫茶店の数が多い”と言われており、ディープで個性的なお店がたくさんあります。先代から受け継いできたその個性的な雰囲気や変わらない味は、訪れる人の心を掴んではなしません。喫茶文化を大阪から盛り上げたいと願うマスターとの交流も楽しみながら、大阪の喫茶店色にどっぷり浸って。
大阪・上本町「喫茶ルプラ」

“お客さまにもお店にも、喜びがある喫茶店”を目指し、1974年創業。ご近所さんが集うお店として栄え、1日に複数回訪れるという常連さんも。フレンチやイタリアンで修業した2代目マスター 西峯雅仁さんが手がける、多様な料理と日常に馴染むコーヒーの味が、世代を超えて誰もが心地良い空間を生み出しています。今回は、ベトナムで出会った“クラッシュアイスをのせたプリン”を、喫茶店風にアレンジした看板メニューが登場。卵黄と全卵を同量配合し、湯煎で長時間焼いて、コクのあるねっとり食感に仕上げたプリン。この上に粗削りのザクザク氷をのせ、はちみつ、カラメルソースをたっぷりかけた魅惑の味わいがたまりません。
プリン(1個)600円
コーヒー(1杯)550円

満開の花のように見た目も美しいシナモントーストは、とある雑誌の企画で誕生した新名物メニュー。難波里奈さんの書籍『純喫茶とあまいもの』にも掲載されていて、この本をきっかけに訪れるお客さまも。りんごをグラニュー糖でキャラメリゼし、さらにアールグレイを加えてコンポート。厚切りトーストの上にりんごを花びら状に飾り、バニラアイスとシナモン、はちみつをトッピングしました。それぞれがとろけ合い、お口の中にジュワっと甘い幸せが広がる体験をぜひ。
アップルシナモントースト(1人前)1,100円
\難波里奈さんリコメンド/
レストラン勤務をしていた経験を活かし、おいしさと見た目の麗しさを両立させたメニューが特徴的。「目指すのは日常に寄りそう味」という自家焙煎のコーヒーもぜひ一緒に。
10/29(水)→31(金)の出店
大阪・寝屋川「喫茶RiO」

1970年、現在のマスター 中川宏起さんの祖父が創業し、母・貴美代さんが2代目を務めるお店。ポルトガル語で川を意味する「RiO」は、店主の苗字“中川”・河川の“寝屋川”・寝屋川市という3つの川に由来し、人が集まり文明が栄える場所でありたいという想いが込められています。甘い系のメニューも多く、栗の甘露煮とさっぱりしたホイップクリームがのったマロンパフェは、創業から人気の味。細かく切ったマロンをしのばせたバニラアイス、みかん、メロンシロップを一緒にすくって食べると、絶妙なハーモニーが広がります。食べ応え満点で大人の男性からも支持が高いというこのパフェを、ぜひ会場で体感して。
マロンパフェ(1人前)1,100円
チョコバナナサンド(1人前)660円
コーヒー(1杯)550円
クリームソーダ(1杯)600円

鶏がらスープを5時間ほど煮込み、ピューレ状にした野菜や牛すね肉を入れて約1週間さらにじっくり煮込んで作る自慢のビーフカレー。アップデートを重ねつつ、創業当時から愛され続けているメニューです。素材の味を感じられる濃厚でなめらかな食感、あとから追いかけてくる優しい辛さが特徴。滋賀県長浜市の契約農家から直接仕入れる近江米の、ふっくら甘みのあるご飯と好相性です。
自家製カレーライス(1人前)1,100円〈各日販売予定数20〉
\難波里奈さんリコメンド/
“こどもたちが安心して食べられるものを”をモットーに、丁寧に作られているカレーライスはほっとするおいしさ。あまいものも入るように、空腹で目指したいお店です。
大阪・梅田「喫茶サンシャイン」

2025年5月、大阪駅前第3ビル地下2階に移転した、創業52年の名店。先代から店主と2代目マスターを受け継いだのは、ハンドドリップコンテスト入賞歴もある橋﨑卓(すぐる)さん。SNS担当の奥さまと、二人三脚でお店を盛り上げます。半世紀以上愛され続けるブレンドコーヒーはもちろん、極細挽きコーヒー豆を隠し味にした特製ビーフカレーも名物のひとつ。今回は、4種のスパイスを煮詰めたコーラシロップを炭酸で割った、自家製コーラフロートが登場!処が変わっても、昭和風情あふれる店内装飾と懐かしい味はそのままに。大都会のオアシス的存在として、人々の心を潤し続けています。
喫茶サンシャイン特製ビーフカレー(1人前)1,430円
サンシャインブレンド(1杯)701円
自家製プリン(1個)682円
スパイス香る自家製コーラフロート(1杯)901円
\難波里奈さんリコメンド/
2025年5月に、慣れ親しんだ場所から大阪駅前第3ビルへ移転。コーヒーの粉が隠し味の特製カレーライスや、オレンジがかったたまごの色味が美しい濃厚プリンなどのおいしさはそのままで。
大阪・難波「アラビヤコーヒー」

コーヒー好きだった先代のマスター 髙坂光明さんが、1951年に創業。看板やメニューをはじめ、店内外には光明さんお手製の木彫りのレリーフがずらり。息子の明郎さんが2000年から2代目マスターを受け継ぎ、伝統を守っています。酸味と苦みのバランスが絶妙なオリジナルブレンドは、マイルドながらも華やかな香りが魅力。時代を超えて愛され続けています。「はり重」のボンレスハムを加えた名物“アラビヤサンド”は、ブランド卵・旨赤卵を通常の1.5倍も使った『純喫茶ハンシン』限定サイズ!明郎さんの奥さまが自身の母の味を再現し、とことん材料にもこだわったプリンも登場。ひと口食べれば、故郷の風景が目の前に広がりそう。
ブレンドコーヒー(1杯)671円
プリン(1個)913円
フルーツジュース(1杯)1,100円
アラビヤサンド 阪神限定サイズ(1人前)1,210円
※各日午前10時~、午後2時~の販売〈各日各回販売予定数30〉
\難波里奈さんリコメンド/
一度食べたなら誰かに教えてあげたくなるボリューミーなアラビヤサンドは、満足感たっぷり。コーヒーカップには、1951年の創業からなんばを見守ってきた印象的な“あの”顔が。





































