スイーツ&グルメ2022/10/18 更新
節分に食べる料理といえば恵方巻き。そんな想像をする人は多いのでは?じつは、全国各地では恵方巻き以外にもさまざまな料理が食べられているんです。この記事では、節分の定番料理を6つ紹介するとともに、自宅で簡単に作れる節分におすすめのレシピも紹介します。
2月の伝統行事である節分。家族で豆まきをして、縁起の良い料理を食べるという方も多いのではないでしょうか。この記事では、節分の料理の意味や由来を解説します。あわせて節分にぴったりの簡単レシピも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
節分とは、季節の分かれ目のことです。以前は立春・立夏・立秋・立冬の前日を節分と呼んでいましたが、現在では立春の前日のみを節分と呼びます。節分は通常2月3日ですが、うるう年の関係で稀に2月2日や4日になる年も。
昔から「季節の変わり目は邪気が入りやすい」と考えられていました。また2月の上旬はまだ寒さが残り体調を崩しやすい時期です。そこで節分には、邪気を払い、無病息災を願う「追儺(ついな)」という行事がおこなわれていました。
追儺の発祥は中国。日本には平安時代に伝わり、災害や疫病を追い払うための宮中行事として大晦日に追儺がおこなわれるようになりました。それから次第に、追儺は豆をまいて鬼払いをし、無病息災を願う節分の行事として、庶民のあいだに広まっていったのです。
節分には、「鬼を寄せ付けない」「健康長寿や無病息災を願う」などの意味を込めて、昔からさまざまな料理が食べられてきました。全国的に知られているものから各地の郷土料理まで、節分に食べる6つの定番料理を紹介します。
恵方巻きは節分に食べる太い巻きずしのことで、吉をもたらすとされる方角(恵方)を向きながら黙って1本食べるのが習わしです。「一気に丸ごと食べるのは幸運を逃さないようにするため」とされています。現在では全国的に知られていますが、江戸時代から明治時代にかけて大阪で始まったと考えられている風習です。
福茶とは、昆布や梅干し、黒豆などを加えたお茶のことで、福を招くとされる縁起物です。大晦日や正月、節分などの節目やお祝い事の際に福茶を飲み、健康長寿や無病息災を願う意味があります。地域によって飲み方が異なり、砂糖、山椒、結び昆布、大根などを入れることもありますよ。
節分にいわしを食べる地域もあり、これはいわしを焼くにおいを鬼が嫌うためだとされています。また鬼を家に寄せ付けないために、ひいらぎの葉が付いた枝に、焼いたいわしの頭を刺したものを玄関先に飾ることも。関西地方を中心とした西日本でおこなわれている風習です。
けんちん汁は、大根やにんじんなどの根菜を油で炒めてから煮込み、しょうゆで味付けした汁物料理です。発祥は諸説あり、中国の精進料理である巻繊(けんちゃん)が日本語になったという説と、鎌倉の建長寺で作られていた「建長汁」が次第に「けんちん汁」と呼ばれるようになったという説があります。
節分にそばを食べるという風習もあります。節分は季節の変わり目であり、立春の前日です。二十四節気において立春は春の始まりを意味すると同時に、一年の始まりの日とも考えられています。そのため昔は節分が現在でいう大晦日にあたり、江戸時代後期の人々は節分に食べるそばのことを「年越しそば」と呼んでいました。
しもつかれは、正月に残った鮭の頭に、節分でまいた豆の残り、そして根菜などを酒粕で煮込んで作る、栃木県や茨城県などに伝わる郷土料理です。鮭の頭は悪いものを追い払い、節分の豆も「魔滅(魔を滅する)」を意味することから、しもつかれは縁起の良い食べ物とされてきました。
彩りの良い野菜も入ったサラダ感覚で食べられる巻き寿司です。酢飯は全体に広げずに上部3cmほどを残すときれいに仕上がります。また、酢飯は手前3cmの部分は薄く広げておくと、具材をのせても巻きやすいですよ。
・ごはん......400g
・カニ風味かまぼこ......4本
・ツナ缶(オイル漬け).....1缶
・きゅうり......1本
・レタス......4枚
・マヨネーズ......大さじ2杯
・焼き海苔......2枚
・酢......大さじ2杯
・砂糖......小さじ2杯
・塩......小さじ1/2杯
1. きゅうりは縦4等分にし、レタスは半分の大きさにちぎる
2. ボウルにごはん、酢、砂糖、塩を入れて切るようにして混ぜ酢飯を作る
3. 別のボウルに油を切ったツナとマヨネーズを入れて混ぜる
4. 巻きすに海苔を1枚置き、海苔の上部3cmほどを残して酢飯の半量を全体に広げる
5. 半分より手前に、レタス、ツナ、きゅうり、カニ風味かまぼこをのせる
6. 具材を抑えながら手前から巻き、形を整えて5分ほど置く
7. 巻き終わりを下にして皿に盛る
風味の良い粉チーズを使うことで、青魚の臭みを感じにくくなります。いわしの煮付けは苦手な子どもでも、サクサクとした食感のパン粉焼きなら食べやすいですよ。簡単に作れるのに、ごちそう感覚で楽しめるひと品です。
・いわし(開いたもの)......4枚
・卵......1個
・小麦粉......大さじ2杯
・パン粉......大さじ2杯
・粉チーズ......大さじ2杯
・ドライパセリ......小さじ1/2杯
・塩こしょう......少々
・オリーブオイル......大さじ2杯
1. いわしは塩こしょうで下味を付ける
2. ボウルに卵を入れて溶きほぐす
3. 別のボウルにパン粉、粉チーズ、ドライパセリを入れて混ぜ合わせる
4. いわしに、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣を付ける
5. フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、4を入れて2〜3分焼いてきつね色になったら裏返して同じように焼く。油を切って皿に盛り、好みでレモンやレタスを添えたら完成
豆まきが終わったあとは、子どもが大喜びする赤鬼オムライスで夕食にしませんか。スクランブルエッグで鬼の頭を再現します。ハム、スライスチーズ、焼き海苔を使うことで顔のパーツも簡単にできあがりますよ。
・ごはん.....150g
・卵......2個
・玉ねぎ......1/8個
・ハム......1枚
・スライスチーズ......1枚
・焼き海苔......1/4枚
・ケチャップ......大さじ1杯
・コンソメ......小さじ1/2杯
・サラダ油(ケチャップライス用)......小さじ2杯
・サラダ油(スクランブルエッグ用)......小さじ2杯
1. 玉ねぎはみじん切りにする
2. ボウルに卵を溶きほぐす
3. ハムは、鬼のツノ用に三角形を1枚、ほっぺた用に円形を2枚くり抜き、残りはみじん切りにする
4. スライスチーズは目用に円形を2枚、鼻用に円形を1枚くり抜く
5. 海苔は目用にスライスチーズよりも小さめの円形を2枚切る
6. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、2の溶き卵を流し入れ、スクランブルエッグを作る。火から下ろして、皿に取り出す
7. 再び同じフライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、1を入れて炒め、すき通ったらごはんと3のみじん切りにしたハムを加えて炒める。ケチャップとコンソメを加えて全体になじんだら、火から下ろす
8. 皿に7を顔の形に盛り付け、6は髪の毛の形にして添える。3、4、5で作った顔のパーツをのせ、ケチャップで口を描いたら完成
豚肉、根菜、大豆が入った栄養満点のみそ汁です。まだまだ寒い節分の日に身体が温まるひと品。ごま油を使うことでコクと旨味がぐっと増します。みそを入れたあとは、沸騰させると香りが飛んでしまうので、煮立てないように注意してくださいね。
・豚バラ肉(薄切り)......100g
・大根......100g
・にんじん......50g
・ごぼう......50g
・大豆水煮......70g
・長ねぎ......1/3本
・水......600cc
・だしの素......小さじ2杯
・合わせみそ......大さじ2杯
・ごま油......小さじ1杯
1. 豚バラ肉は3cm幅に切る。大根、にんじんは5mm幅のいちょう切りにする。ごぼうはささがきにして水にさらす。長ねぎは1cm幅の輪切りにする
2. 鍋にごま油を入れて中火で熱し、豚バラ肉を炒める。肉の色が変わったら大根、にんじん、ごぼう、長ねぎを加えて炒める
3. 全体に油が回ったら水とだしの素を加えて材料に火が通るまで煮る。アクが出たら取り除く
4. 合わせみそを入れて溶き、大豆水煮を加えて5分ほど煮る。火から下ろして器に盛る
甘辛味がおいしい、こんにゃくの煮物。こんにゃくの表面に切り込みを入れることで、より味が染み込みやすくなります。日持ちするので、多めに調理して作り置きにするのもおすすめです。れんこんやさつま揚げを加えてアレンジもできますよ。
・こんにゃく......250g
・輪切り唐辛子......1本分
a. しょうゆ......大さじ2と1/2杯
a. みりん......小さじ2杯
a. 砂糖......小さじ2杯
a. だしの素......小さじ1/2杯
・ごま油......小さじ1杯
1. こんにゃくは両面とも表面に包丁で格子状に切り込みを入れ、手で食べやすい大きさにちぎる
2. 鍋にお湯を沸かして、こんにゃくを入れて3分ほどゆで、ザルに上げる
3. 鍋に油をひかずに2のこんにゃくを入れ、中火で乾煎りをする
4. 3にごま油と輪切り唐辛子を加えて炒める
5.(a)を入れて炒め、水分が少なくなったら火から下ろして器に盛る
めんつゆとツナを使ったコクと旨味たっぷりの豆サラダです。レシピではオイル漬けのツナ缶を使用していますが、ノンオイルのものを使うとあっさりとした仕上がりになります。マヨネーズの分量はお好みで調節してください。
・大豆水煮......200g
・玉ねぎ......1/4個
・ツナ缶(オイル漬け)......1缶
・マヨネーズ......大さじ1杯
・めんつゆ(3倍濃縮)......小さじ1杯
1. 玉ねぎはみじん切りにして5分ほど水にさらし、水気を切る。ツナの油も切っておく
2. ボウルにすべての材料を入れてよく混ぜ合わせ、器に盛れば完成
地域ごとに特色が異なる節分料理。意味や由来を知って食べると、家族との会話もはずんで節分の日の食事がより楽しくなりますよね。ご紹介したレシピと一緒に、ぜひ次の節分に試してみてくださいね。
※商品情報や販売状況は2022年10月18日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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