1848年1月24日、カリフォルニア郊外にある製材所の
サッターズミルに派遣されていた一人の大工が、近くの水路で小さな金の塊を発見。
その年の3月にそれが新聞記事で報じられたことをきっかけに、
世界中から一攫千金を夢見る人々がこの地を目指して殺到する。
この歴史的な人口の大移動劇は“ゴールドラッシュ”と呼ばれ、
集まった人々が金脈を探し求めて狂喜乱舞する時代が幕を開けた。
その際、常に土や水にさらされて働く金鉱夫たちの「過酷な環境に耐え得る作業着が欲しい」という
要望から生まれたワークパンツが、ジーンズである。縦糸にインディゴ染めをした青い糸、
横糸に白い糸を用いて綾織にした“デニム”と呼ばれる厚手のコットン地で作られ、
多少のことではダメージを受けない丈夫なジーンズは、瞬く間に金鉱夫たちのユニフォームとなった。

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金塊を掘り当て、一夜にして大金持ちになる。社会的に成功するためには不可欠とされる家柄や才能、容姿は一切関係なく、気力と体力さえあれば誰もが叶えられる可能性のあるビッグドリームに、人々は狂喜し、乱舞した。

写真:Science Source/アフロ
カリフォルニアに金脈が眠っていると報じられた翌年の1849年には、約10万人もの人々が現地に移住。その後も移住者は増え続けたが、最初に行動を起こした1849年の移住者は“49ers(フォーティーナイナーズ)”と呼ばれ、ゴールドラッシュを象徴する存在となった。その後しばらくしてカリフォルニアの金鉱は掘り尽くされ、ほとんどの人々は夢破れて去っていくことになるが、夢に人生をかけた人々の生き様は、今も伝説として語り継がれている。

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そのゴールドラッシュからおよそ170年を経た現代。コロナ禍をようやく抜け出して目の前が開けたかと思きや、目に飛び込んでくるのは増税などのネガティブなニュースばかり。だがそんな世知辛い世の中にも、かつて人々を熱狂させたゴールドラッシュのようにドキドキ、ワクワクさせてくれるものは絶対にあるはずだ。時代に敏感なデザイナーたちは、かつて新時代の象徴であったジーンズにファッションの明るい未来を重ねたのか、ここにきて、ここ数年表舞台から遠ざかっていたデニムルックを提案し始めている。2023年の春夏メンズコレクションのラインウェイでは「プラ
ダ」、「フェンディ」、「セリーヌ」など時代を牽引するブランドが、今の時代に合わせた新鮮なデニムスタイルを次々と披露。2023-24年秋冬シーズンを迎えてその波はさらに広がりを見せ、市場にも心躍るようなデニムが溢れている。そこで2023年秋冬シーズンの阪急メンズは、人々を熱狂の渦へと巻き込んだ“GOLD RUSH“をテーマに、当時の夢追い人が希望に満ちた日々を共に過ごしたジーンズをフィーチャー。ドキドキ、ワクワクの詰まった旬なデニムスタイルを通して、ファッションの楽しさと同時に、夢を追いかける人生の面白さを伝えたい。
そのゴールドラッシュからおよそ170年を経た現代。コロナ禍をようやく抜け出して目の前が開けたかと思きや、目に飛び込んでくるのは増税などのネガティブなニュースばかり。だがそんな世知辛い世の中にも、かつて人々を熱狂させたゴールドラッシュのようにドキドキ、ワクワクさせてくれるものは絶対にあるはずだ。時代に敏感なデザイナーたちは、かつて新時代の象徴であったジーンズにファッションの明るい未来を重ねたのか、ここにきて、ここ数年表舞台から遠ざかっていたデニムルックを提案し始めている。2023年の春夏メンズコレクションのラインウェイでは「プラダ」、「フェンディ」、「セリーヌ」など時代を牽引するブランドが、今の時代に合わせた新鮮なデニムスタイルを次々と披露。2023-24年秋冬シーズンを迎えてその波はさらに広がりを見せ、市場にも心躍るようなデニムが溢れている。そこで2023年秋冬シーズンの阪急メンズは、人々を熱狂の渦へと巻き込んだ“GOLD RUSH“をテーマに、当時の夢追い人が希望に満ちた日々を共に過ごしたジーンズをフィーチャー。ドキドキ、ワクワクの詰まった旬なデニムスタイルを通して、ファッションの楽しさと同時に、夢を追いかける人生の面白さを伝えたい。