
装いも仕事の一部
相手との信頼を築くスーツスタイル
阪急メンズが届ける対談企画「WORK STYLE」。異業種のリーダーの仕事観と美意識を探る当企画では、前回、株式会社セントラルメディエンス代表取締役・中川隆太郎氏を迎え、“医療の仕組みづくり”というキャリアを選んだ背景や、仕事に向き合う姿勢について語ってもらった。後編では、視点を装いへ移す。
スーツ、ネクタイ、シャツ、そしてVゾーン──。
一見ファッションの話に思えるテーマの中に、中川氏の“人のために働く”という哲学が色濃く表れる。
目次
PROFILE
株式会社セントラルメディエンス代表取締役
中川隆太郎
M.D., Ph.D. 1984年広島県生まれ。東京医科大学在学中に人材紹介会社を起業し、医療従事者のキャリア支援に携わる。2018年、医療のバックオフィス領域に特化した支援を行うセントラルメディエンスを創業。現在はメディア、PR、不動産、病院運営など複数法人を傘下に持つグループ体制を構築し、医療機関・大学・地方自治体・製薬企業など幅広いパートナーと協働。「医療機関の持続可能性を高める仕組みづくり」をテーマに、採用・広報・経営支援・組織開発まで一貫したソリューションを提供している。
WEBSITE:株式会社Central Medience
阪急メンズ大阪 紳士ラグジュアリー・オーセンティック バイヤー
岸田良一
前職のスタイリストとして培った提案力を武器に、クラシックスタイルを現代的に盛り上げるためのドレスシャツとネクタイを、厳選しています。袖を通した時の高揚感、ネクタイを締めた瞬間に背筋が伸びるような確かな品質と、背景にあるストーリーを重視。阪急メンズ大阪でしか手に入らない別注アイテムも含め、「どう着こなすか」まで見据えたバイイングが信条。
“装いは相手のため”。服装は仕事の一部だと思っている

岸田: 今日のスーツ、本当にお似合いです。普段からこの雰囲気が多いんですか?
中川: 仕事ではほぼスーツですね。ネクタイも必ず締めます。派手なものは選びません。僕にとってファッションは“自己主張”ではなく“相手と向き合うための装い”なんです。
岸田: その考え方、すごく素敵です。自己表現しないスタイルって、逆に強い意思が必要だと思います。
中川: 医療業界は、変化を歓迎しない面があるんです。装いが相手の不安や緊張に影響してしまうこともある。だから僕は、白シャツと青のネクタイが多くなります。誰の気持ちも乱さず、安心して話ができる配色だと感じているので。なので、わざわざ外したことをして、そこで減点される意味はない、と思っています。
岸田: なるほど。ファッションではビジネスの加点になるようなものを選ばれているということですね。
中川: そうですね。主張しない、減点を生まない、邪魔をしない──そのための選択です。
岸田: 青は清潔で知的、そして冷静な印象を相手に渡しやすい色ですね。
中川: そうかもしれません。それと、青は白シャツと合わせると、僕自身ではなく、相手が主役になれる色だと思っています。
岸田: 自己表現しないことが、逆に存在感になる。すごく戦略的です。
中川: そこまで意図したわけではないんですけどね(笑)。でも結果的に、そういう選択になっている気がします。
Vゾーンは“相手への配慮”の総量が表れる。
色・素材・国民性まで関係する奥深い世界
岸田: そんな中川さんに、お似合いになりそうなシャツやネクタイを選んできました。
中川: ネクタイ、シャツともに、結構数を持っているほうなんですが、うまく着こなせていないんです。難しいですよね。ぜひ、着こなしのコツを聞かせてください。

岸田: ちなみに、いつも決まった店で買われるんですか?
中川: だいたい同じです。最近は、「BOSS」で買うことが多いですね。大谷翔平で人気のブランドですが、僕の方が大谷さんより前から「BOSS」を着ています(笑)。
岸田: 買う時は、全部同じブランドで買うことが多いですか?それとも、シャツはここ、ジャケットはここ、みたいに組み合わせますか?
中川: スーツは「BOSS」で買って、シャツはいろいろですね。妻に「もうちょっとこういう色のシャツがあったほうがいいんじゃない?」なんて言われると、「そういえばシャツ買った方がいいって言ってたよな」と思いつつ、仕事帰りに思いつきでお店に入ったり、といったこともあります。
岸田: 買う時にこだわるポイントはありますか?
中川: 体のラインが綺麗に出ることですね。今はそんないい体じゃないですけど、だるっとしたのは、あまり好きじゃないので。特に、スーツの時はなるべくきっちりタイトなものを選んでます。
岸田: 最近はビジカジOKの会社にお勤めの方が多いので、今日の中川さんみたいなビシッとしたスーツスタイルは、やっぱ素敵だなと思いました。スーツにタイドアップされてる方のほうが最近少ないので。
ネクタイされない時もあるんですか?
中川: 仕事の時は、必ずネクタイはしています。ファッション的には、本当に遊びがないんです。基本は白いシャツに青いネクタイ。これをベースにちょっと変化をつけたい気持ちもありますが、大きく外れない程度に何かできますか?
岸田: もちろんできますよ。例えば、白シャツをイエローにするだけで、適度に清潔感を保ちつつ、柔らかな印象に見せることができます。この場合、ネクタイはネイビーも合いますが、細かいハウンズトゥースですと、控えめなのに品がある感じ。イエローシャツは最近トレンドです。白シャツと同じ感覚で着ていただくのがいいと思います。

中川: 確かに。そう言われると、ちょっとトライしてみたくなりますね。ところで、ネクタイって、買ってみたら長かったみたいなことがあるんですが。
岸田: 僕が締めているのもそうですが、長いものはパンツの中に入れてもらうのがいいと思います。最近はノットを小さく締めるのが流行っているんですが、イタリア人はノットをぎゅっと小さくして、長いままぶら下げるような感じで締めたりします。
中川: ネクタイって奥深いですね。以前は、柄の強いネクタイを締めていたこともあります。柄ネクタイをつけていたことで、誰かに何か言われたとかはないんですが、合わせ方が難しいですよね。それから、ビジネスシーンにおいては、誰かを立てなくてはならないシーンも多々あり、やっぱり青やネイビーに戻っちゃいましたね。

岸田: 小紋柄のネクタイなどは、柄が主張しすぎないよう同系色でまとめるのがおすすめです。
中川: おしゃれですね。左から2番目の組み合わせは、すぐに取り入れられそうです。
岸田: 近くで見ると青地ペイズリーですが、遠目だと無地のネイビーなので、シチュエーションを選びません。今日は無地ではないジャケットをお持ちしているので、ぜひ羽織ってみてください。
岸田: ジャケットに柄が入っているのであれば、シャツは無地でネクタイに柄を取り入れる。もしくは、シャツを柄にするのであれば、ネクタイは一応柄で、ジャケットは無地みたいな。全てに柄を持ってきてしまうと、結局とっちらかってしまうので。今日の僕もそうですけど、こういう素材感のジャケットですと、遠目だと無地っぽく見えるので、最初は取り入れやすいかもしれません。
中川: こうやって選んでいただくと、欲しくなっちゃいますね。
岸田: 私は、普段は大阪の阪急メンズの在籍しているんです。もし機会があったら、お立ち寄りください。
中川: ぜひ!そういえば、再来週大阪方面行くんで、伺いますよ!
数週間後、中川氏は大阪に向かう出張の途中で、ふらりと阪急メンズ大阪に立ち寄った。
岸田バイヤーは「本当に来てくださるとは」と目を丸くしたという。
約束を“話の流れ”で終わらせず、行動に移す。
その静かな誠実さが、人の信頼を積み重ねていくのだろう。
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