【6月の阪神食ごよみ:夏越の祓え】あまから手帖コラボ

 

超期間限定ゆえに、お食べ逃し(?)なく!


みなさん、こんにちは!関西のグルメ雑誌『あまから手帖』です。

6月30日は「夏越の祓え」。半年間の無事に感謝し、残り半年を息災にとの願いを込めて、多くの神社では茅の輪くぐりの輪が立てられます。

この時期、京都を中心に関西の和菓子屋さんには「水無月」が登場します。

かつて宮中で行われた氷室の氷を食べた習わしが起源と言われています。外郎(ういろう)の上に小豆を乗せた三角形の生和菓子は、氷を模したものとか。シンプルな見た目ですが、生地のもっちり具合や小豆の密度など、お店ごとにそれぞれの個性があり、白い外郎だけでなく、黒糖や抹茶味を出しているところもあるんですよ。

季節を映す生菓子は移り変わりが早いものですが、水無月は特に販売期間が短くて、「夏越の祓え」までのほんの数日間だけとか、お店によっては当日のみ限定で販売というところもあるくらい。

「今食べなきゃ、来年まで食べられない!」となると、ますます興味をそそられるのが食いしん坊のツネ。人気の店ほど早い時間に売り切れてしまったりするので、狙ったお店の水無月を逃すまい!と熱くなってしまうことも...。

無事にゲットできたならば、目にも涼やかな和菓子で「ふぅ」とクールダウン。これで暑〜い夏も、健やかに乗り切れそう!?


【阪神梅田本店がオススメする夏越の祓えに食べたい一品】

『鶴屋吉信』の「水無月」3個入972円、5個入1620円

氷室の氷を模した三角形の外郎(ういろう)に、丹波大納言小豆の中でも特に希少な京都亀岡・馬路産「馬路大納言小豆」を敷き詰めた京の夏に欠かせない「水無月」。もっちりした食感の外郎と風味豊かな小豆が奏でるハーモニーが魅力の生菓子を、今年も6月末の2日間限定で販売。
江戸時代初期の享和3年(1803年)、初代・鶴屋伊兵衛によって創業した『鶴屋吉信』。代々受け継がれている家訓の一つに「ヨキモノヲツクル為ニ材料、手間ヒマヲ惜シマヌ事」という一条があるほど、ひたむきにお客様に喜ばれるお菓子創りに専念してきた老舗です。(販売期間:6月29日・30日)


文/柴田くみ子、撮影/福本旭

※掲載品は、いずれも数に限りがございます。
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