【7月の阪神食ごよみ:半夏生(たこ酢)】あまから手帖コラボ
みなさん、こんにちは!関西のグルメ雑誌『あまから手帖』です。
夏至から数えて11日目の7月2日は「半夏生」。田植えを終えて忙しさがひと段落した農家の人が、ちょっとお休みをする頃。関西では、植えた稲の根がタコの足のようにしっかりと根を張るようにと願ってタコを食べる風習があります。
タコを使った料理といえば、たこ焼きやタコの天ぷら、洋風ではタコのカルパッチョなど色々ありますが、定番料理はなんといってもタコ酢。
茹でたタコを主役に、キュウリとワカメを合わせて三杯酢でいただくシンプルな一品ですが、爽やかな酸味は、蒸し暑い夏にぴったりで、ご飯のお供にもお酒にもよく合いますよね。
でもこの酢の物、子どもの頃は苦手だったという人も多いのでは?
実は、舌の表面にあって味を感知するセンサーの役割をしている「味蕾」は、大人より子どもの方がたくさんあって、そのため感度が良すぎて酸味や苦味を大人よりも強く感じてしまうのだそうです。
言われてみれば、ビールや山菜など、苦味のあるものを美味しいと感じるようになるのも大人になってからという人がほとんどでは。
お酒の味を覚えたり、色々な料理を食べるようになり、経験を重ねることで苦味や酸味も「美味しい!」と認識できるようになるのだとか。
大人になったことを実感しつつ、さっぱり美味しいタコ酢をアテに、キンと冷えたお酒をクイッ!ジメジメの蒸し暑さもスカッと吹き飛びそうですね。
【阪神梅田本店がオススメする半夏生に食べたい一品】
文/柴田くみ子、撮影/福本旭
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