
おべんとうの神、山本千織さんが訪ねてみたかった大阪・京都・兵庫のおべんとうの現場を巡って。店主と共におべんとうを詰め、おかず談義に花をさかせ、食材への愛情に大いに共感した千織&真造の掛け合い漫才さながら、ほかほか現場レポートです。

プロフィール
東京・代々木上原で「chioben」を営む、料理人 山本千織さん。
オーダーしてくれた方の気持ちに寄り添い、その先にいる人の表情を想像しながら、おべんとうを作っています。
大阪・大淀
「obentoてて」

(真造)
“手から手へ”という思いを込めた大阪・福島「obento てて」は梅田スカイビル西側にあるかわいいお店です。代表の村上健太郎さんは、山本千織さんにあこがれ、ずっと目標にされてきました。私、ナビゲーター真造、その想いをつなぐべく山本千織さんにコラボべんとうをご相談させていただき、今回の夢のコラボレーションが実現したのです。
(健太郎)
お腹を満たすだけじゃなく、ごほうびの様なうれしくなっちゃうチオベンは、僕達が目標にしたあこがれのおべんとう。でも思えば思うほど、千織さんのチオベンの真似みたいになって自分達が創るおべんとうが、嫌になった時期もありました。コロナ禍に農家さんや漁師さん、生産者さんの応援を受けて、幸せな明日が来るって思ってもらえる様に、ひたすら手間暇かけて創ったおべんとうが“ツナガリbento”。初めて自分達のオリジナルができた‼ ナビゲーター真造さんのご紹介で、あこがれの千織さんが、ツナガリbentoを食べてくださり、スゴイって、言ってくれたことは、今でも忘れられない思い出です。まさか、そんな千織さんとコラボできる日が来るなんて感無量です。
(千織)
ありがとうございます!わー真剣にがんばらなくっちゃ。すでに美しく完成している“ツナガリbento”。そこへチオベンのおかずが加わることで、新たなハーモニーを奏でたい。真ん中には大好きなチオベンの象徴でもある春巻き、中はパプリカのペースト、クミン、えごまの葉を入れた焼き芋です。海老しんじょは小さな椎茸にのせて秋らしさを出しましょう。
(真造)
チオベンは美しく詰めるおべんとう。ツナガリbentoは美しくのっけていきますよね。今回のっけで千織さん流のポイントはありますか?
(千織)
白をうまく取り入れることで食材の彩りを際立たせます。ツナガリbentoのスタメン的なチーパイ(台湾風からあげ)は寝かせず切り口を上にして白、イカの白、そして鴨のソテーもきれいなピンク、海老チリの赤の位置を調整してみましょう。最後にめかぶナムルの緑をちょんとあしらいます。

(真造)
24種ものおいしいおかずと胸アツおべんとう愛に溢れた奇跡のおべんとうを絶対お見逃しなく!それにしてもこのおかずの量、蓋閉まりますのん?

「てて」 ツナガリbento#あこがれ(1人前)3,501円
〈販売予定数 11月26日(水)・27日(木)・28日(金)・12月1日(月)各日100
11月29日(土)・30日(日)各日120〉
(チーパイ、エビチリソース、鰻蒲焼、鴨ソテー、いか柚子塩、だし巻き、なす揚げびたし、さつまいもライムハニーなど20種のおかず+チオベンのおかず4種)

リクエストしたチオベンのおかずたち
(時計まわりに:海老しんじょ、めかぶナムル、焼き芋とパプリカの春巻き、紫芋玉)
京都・神宮丸太町
「そ/s/KAWAHIGASHI」

京都、神宮丸太町を少し東に行くと、私、真造も大好きなカリナリーハブ 「そ/s/KAWAHIGASHI」があります。9席だけのコの字のカウンターを囲んで食べる・飲むことの大切さ・楽しさを共有するお店には夜な夜な食とお酒を愛する人たちが集います。
店主の中東篤志さんは、いつも産地に足を運び、生産者さんとの絆をとても大切にされている方。「井上さんの冬越しメークイン、北坂さんの卵…。」と、食材の作り手さんとその背景のお話が楽しくて。今回どんな素材がおべんとうになるのでしょうか。
(篤志)
僕は、ぜったい白いごはんがないとあかんタイプ。禁断症状がでるくらい。そこで今回は、米と牛肉だけの究極にシンプルな牛肉重を作ります。米は山々の雪解け水、森林の豊かな清流が育んだ福井県若狭の湧水米、冷めても甘みがしっかりあるうまい米です。その上にワインぶどうの搾り粕を食べて育った栃木の足利マール牛と京中さんの熟成但馬牛をさっと焼いてのせる。それだけです。

(千織)
とても潔い!
(篤志)
良い素材のじゃまになるようなことはしたくない。素材のチカラを最大限引き出して提供したい、といつも思っています。このおべんとうも、旨みのマール牛はお塩だけ、コクのある但馬牛はたまりと山椒と味付けもシンプルです。

【①のみ事前予約販売】
①特選牛肉重(1人前、オリジナル小ふろしき付き)4,482円〈各日販売予定数20※各回10〉
※販売予定数になり次第終了。
※お渡し:11月26日(水)→12月1日(月)各日正午~、午後6時~ 店頭にて。
②京のおばんざい詰合せ(1パック)1,458円
〈各日販売予定数30〉
販売時間:各日正午~
(篤志)
今回のもうひとつの初登場が「そ/s/KAWAHIGASHI」の味を手軽にお楽しみいただけるおかずセット。お酒を嗜む方におすすめしたい。
ポテトサラダはひと冬越しのメークイーンを少量の塩を入れた水で煮る白炊き。さっとマヨネーズと胡椒で和えています。生麩もおだしではなく白炊き。それだけで十分うまいんです。

(千織・真造)
嗜みます! 嗜みます!
(千織)
名古屋コーチン唐揚げ、だし巻き、生麩の煮物、鳴戸金時、ポテトサラダも!素材のチカラと篤志さんがおっしゃる意味がとてもよくわかるおかずですね。日本酒でも、ワインでもおいしくいただけます。

(真造)
もちろん、前回ご好評いただいた“旅するのり弁”も登場。肉は名古屋コーチンの唐揚げ、魚は天然の若狭さわらでご用意の予定です。ごはんに敷かれた海苔は海苔ソムリエ嶋田由美子さんの目利きによるものとか。さらにパワーアップしたのり弁にご期待ください。
旅するのり弁
③肉 (1人前)2,430円
④魚 (1人前)2,430円
〈いずれも各日販売予定数50〉
兵庫・清荒神
「シチニア食堂」

(真造)
清荒神へ向かう懐かしい風情の参道でシゲさんとチカさんが営む「シチニア食堂」。ホームページの始まりには「昔よくしていたホームパーティーのように好きなお皿を並べてシゲの料理でみなさんをお迎えしたらきっと楽しいはず。と、2人で小さな食堂をつくりました」。とあります。今回、お客様にお好きなデリカテッセンをチョイスしてもらえるおべんとうにしたい。と連絡をうけた私、ナビゲーター真造の脳裏に浮かんだのは、この言葉でした。
(チカ)
ニューヨークとオーストラリアの旅を経て、現地のデリの食文化に触れて2人でコレだ!と閃きました。デリってお店ごとに個性があってすごくクリエイティブ。おかずを選ぶ時のコミュニケーションも楽しかった。これを私たちが信頼を置く生産者さんの旬の素材で仕上げたら、きっと今までにない食体験を#本日のおべんとうでお届けできると思ったのです。

(千織)
わー、スゴイ。ほんとホームパーティーみたいですね。特に苦心されたデリはありますか。
(シゲ)
ユニークなところではフルーツの梨をキャラメリゼしてきのこと合わせたデリ、ねぎの一種リーキのグラタンにはホースラディッシュをグラッセにしてピりピりっとアクセントをつけました。クリエイティブ魂、炸裂です。(笑)
(真造)ミートボールや魚などのメインを1種と副菜2種の計3種のデリと生野菜。それにバスマティライスかパスタをお選びいただくのが標準。ご希望があれば追加もOKです。
(千織)
この町を愛して生産者さんをとても大切にされている素敵な食堂。野菜が素晴らしく、私も気付きをもらいました。プライベートでもお伺いしたいと思います。

デリチョイスべんとう(1人前)2,700円
(メイン1種、副菜2種をおかずからチョイス、バスマティライスまたはパスタのどちらかをチョイス)
※なくなり次第終了
※メイン・副菜は追加も可能です
(別途追加料金がかかります)










































