チョコレートとワインを合わせたことありますか?実は、とても相性のいい組み合わせなんです。しかし、合わせるにもコツがいるんです。この記事では、チョコレートとワインの相性、おすすめの組み合わせ、マリアージュの注意点など、ソムリエが詳しくご紹介していきます。ぜひ、チョコレートとワインのマリアージュを楽しんでみてください。

チョコレートとワインの相性とは?

木製のカッティングボードの上に載せられた赤ワインが入ったグラスとチョコレート

iStock.com/IL21

チョコレートとワインは相性がいいのでしょうか?ワインとチョコレートは、どちらもさまざまな種類があります。ワインは、赤、白、ロゼ、スパークリング、そして甘口、辛口とタイプと味わいの違いが。チョコレートにも、ビター、ミルク、ドライフルーツ入り、ナッツ入りなどの種類が豊富にありますよね。

実は、すべてのワインとチョコレートが相性がいいというわけではありません。相性が合わないと、ワインがさらに渋く感じたり、チョコレートの苦味が強くなってしまったりします。

"似た者同士" でマリアージュさせよう

ワインとチョコレートを合わせる場合は、似ている要素が多いもの同士を選ぶといいと言えます。フルーティーさや香ばしさ、甘味、苦味などを見て、味わいや風味が近いものを選ぶのがポイントです。

ワインの味わいを表現するときに、カカオやチョコレートのニュアンスを用いることもあります。このことから考えても、ポイントを押さえれば、ワインとチョコレートは合わせやすいということが言えるのです。

以下では、だれでもおいしくマリアージュできるおすすめの組み合わせをご紹介していきます。ぜひ、合わせてみてください。

おすすめの組み合わせ

ベリー系果実味の赤ワインには、レーズンやオレンジピールのチョコレート

縦方向に積み上げられたオランジェット

iStock.com/AnnaPustynnikova

あまり渋味の強くないベリー系の果実味を味わえる赤ワインには、レーズンやオレンジピールなどのドライフルーツが入ったチョコレートがおすすめです。

果実味のある赤ワインに、旨味が凝縮されたドライフルーツを合わせると、果物のマリアージュができます。また、赤ワインのタンニンに、ドライフルーツの甘味とチョコレートのほろ苦さを合わせることで、ワイン自体もまろやかになり、相乗効果でおいしくなりますよ。

コーティングされているチョコレートを選べる場合は、ミルク系の甘味が強いものより、ビターな味わいのもののほうがおすすめです。

濃厚な赤ワインには、ビターチョコレート

サファイアブルーのお皿に盛り付けられたビターチョコレート

iStock.com/YelenaYemchuk

濃厚なタンニンがしっかりのった赤ワインには、ほろ苦さが強いビターチョコレートがおすすめです。

ビターチョコレートの甘すぎない味わいと苦味が、ワインの渋味と合わさることで、深みやコク、余韻の長さなどが感じられますよ。

また、タンニンがしっかりある赤ワインには、チョコレートの風味を感じる場合もあります。同じ要素のマリアージュも楽しめることもあり、味わい深さを感じる組み合わせです。

甘口白ワインには、ナッツ入りチョコレート

縦方向に積み上げられナッツ入りチョコレート

iStock.com/wmaster890

甘口のワインには、ナッツ入りのチョコレートがおすすめです。とくに甘口ワインのなかでも代表的な存在である貴腐ワインとの相性が抜群です。

貴腐ワインは、ハチミツやナッツ、白い花、アプリコットなど、さまざまなニュアンスの風味と複雑さを味わえるワイン。その複雑な味わいの貴腐ワインに、ナッツの香ばしさとチョコレートのほろ苦さがよく合いますよ。

チョコレートは、ほろ苦さが少ないホワイトチョコレートが一番合いますよ。また、ビターチョコレートのような苦味が強いものでなければ、ホワイトチョコレート以外も合わせやすいですよ。

マリアージュの注意点

白ワインが注がれたグラスとお皿に盛られたトリュフチョコレート

iStock.com/FabrikaCr

チョコレートは、甘味と苦味、そして香りの豊かさなどが特徴的なお菓子。ワインと似た要素を多く持ちますが、甘味の度合いは一般的なワインと比べるとチョコレートのほうが上回る場合が多いです。

チョコレートの甘味を味わってからワインを飲むと、ワインの果実味やフルーティーさを感じにくくなってしまうことがあります。また、チョコレートの甘味が強いと、ワインのなかにある果実系の酸味が際立ってしまい、ワインの印象が変わってしまうことも。

したがって、ワインにはなるべくビターなチョコレートを合わせたほうが、マリアージュしやすいですよ。もちろん例外はあるので、あくまで目安として考えてください。

ソムリエおすすめのワインとチョコレートの組み合わせ3選

1. ワインの樽由来の風味とチョコの甘苦い味わいが絶品の組み合わせ

マルス穂坂ワイナリー「穂坂マスカット・ベーリーA樽熟成」

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2,208円

こちらのワインは、濃縮感のあるベリー系の果実味が豊かなのが特徴的。また、樽で長時間熟成をしているため、樽由来の風味や香ばしさも楽しめる深みのあるワインです。渋味は穏やかなため、チョコレートの甘味ともよく合いますよ。

アンドオコシ「& NEO カフェラテ

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780円

まろやかなホワイトチョコレートとミルク、そしてクランチとアーモンドの香ばしさを感じられる食べやすいチョコレート。アーモンドの香ばしさとカフェラテを彷彿とさせるミルキーなチョコレートが、ワインの樽の芳醇さをまとい、果実味豊かな味わいとよく合います。

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2. ワインの果実味とチョコレートのナッツやフルーツが溶け合い相性バッチリ!

クラウディー・ベイピノ・ノワール

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5,280円

ニュージーランド産のピノ・ノワール種を使用した、ボリューミーで果実味をたっぷり感じる赤ワインです。渋味はまろやかで、酸味もやさしいので、チョコレートの味わいを引き立ててくれるおいしい一本ですよ。

ベルアメール「パレショコラ 10枚

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3,456円

かわいらしい丸いチョコレートに、ナッツやドライフルーツなどがおしゃれにトッピングされたひと品。チョコレートもミルク、ホワイトチョコなど、さまざな種類があるため、赤・白ともにワインとのペアリングも楽しみやすいですよ。とくに、ドライフルーツがふんだんにのったチョコレートは、赤ワインの果実味とよく合います。

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3. チョコレートの苦味とワインの果実のふくよかな味わいで大人なマリアージュを

グランポレール長野古里カベルネ・ソーヴィニヨン2019

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5,170円

こちらは、長野県産のカベルネ・ソーヴィニヨンを使用した、濃厚で重厚な渋味も楽しめる大人な味わいの赤ワインです。カシスやラズベリー、プラムなどのベリー系の果実味も存分に楽しめるので、チョコレートとも相性バッチリですよ。

ラ・メゾン・デュ・ショコラ「ガナッシュ ビーガン

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6,696円

こちらのチョコレートは、生クリームやバターなどを使用せずに作られたひと品。ワインの風味にも似ている、フランボワーズやオレンジ、レモンなどを使っているため相性もとてもいいですよ。ワインもチョコレートも繊細な味わいで、じっくりしっとり口の中で溶け合いながら、おいしいマリアージュを楽しめます。ワインのお供にぴったりのチョコレートです。

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チョコレートをワインの風味に合わせてみよう!

ワインとおつまみは、似た者同士で合わせるといいマリアージュができます。したがって、チョコレートを合わせるときも、ワインの風味に近いものを選ぶと失敗が少なくなりますよ。たとえば、ベリー系の赤ワイン×イチゴのチョコレート、渋味の強い濃いめの赤ワイン✕苦味が強いチョコレート、香ばしい風味のあるワイン✕ナッツの入ったチョコレートなど。

ワインとチョコレートの味わいをイメージすると、合わせやすくなりますよ。ぜひ、チョコレートとワインのマリアージュを楽しんでみてくださいね。

※商品情報や販売状況は2023年11月04日時点でのものです。
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