アートギャラリー
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十三代 今泉 今右衛門
(1926-2001)
十二代今右衛門の長男として佐賀県に生まれる。東京美術学校に学び、卒業後は父の薫陶を受けて伝統的なしきたりと製陶技術を修めた。父の死去に伴い十三代を襲名。翌年には工房の陶人たちと組織した色鍋島技術保存会が重要無形文化財に総合指定される。自身は伝統を守りながらも「吹墨」「薄墨」の新たな技法を確立し、自然の観察から得た独自の文様を創案し、伝来の色鍋島に現代性を取り入れた。また地域の発展や後進の育成に取り組んだ功績も評価され、「色絵磁器」の重要無形文化財(人間国宝)に認定される。