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和菓子のミライ
10/15(金)~18(月)

日本でずっと愛されてきた和菓子。でも今の時代に求められる和菓子ってなんだろう?そんなことを考えながら、バイヤーヨッシーとおやつナビゲーターコッシーは、今のライフスタイルに合わせて進化する13の和菓子店に注目!「かわいい!」「ふわふわ!」「これって和菓子?!」そんな驚きとワクワクが詰まった新しい和菓子の世界が始まります。今だけここだけ4日間のお楽しみ!

ニュースな和菓子屋

次世代若手職人やサステナビリティなど、今までにはない新しい視点から、自由な解釈で作る独創的な和菓子のお店が登場!

「日本の食を世界に届けたい。」 「OHAGI3」(愛知)

落合さん

よろしくお願いいたします。

はい、大学時代に全国チェーンのたこ焼き屋でアルバイトをしていて、1,000人規模のコンテストで優勝しました。それがきっかけでNYでの催事出店でたこ焼きを焼く機会をいただいたので、大学を休学してたこ焼きを焼きながらアメリカ横断をしたり、5年間でたこ焼きを約300万個は焼きました。

大学卒業後は、テレビ局の報道番組でADをしていました。その時に銃を持った犯人が立てこもり事件を起こして、対応していた知人の警官が亡くなってしまったんです。それがきっかけで、自分は事件が起こった後に撮る側になるより、社会をよくして撮られる側になろうと思って。その頃、番組の企画を考えていた時に、日本人は本を読まないということを知って、これは危機だと。本を読むこどもを増やすために、出版業界を盛り上げようと出版社と書店をつなぐ取次会社に転職しました。その会社でのアメリカ出張が僕の転機になりました。

はい。アメリカ出張の時に入ったカフェで、自分の前に並んだ老夫婦がすごく楽しそうに注文していて、彼らの笑顔を見た時に、「やっぱり食だ!」って思ったんです。食の力でもっと人を笑顔にしたいなって。自分はたこ焼きという食でNYにも行けたという成功体験があったので、いつか「日本の食を海外に届けたい」という想いがありました。日本では当たり前のことでも、海外では「Amazing!」になる。それってすごいことだなと。そう思った時に、桃太郎の話を思い出したんです。最後に大事なのは勝ち負けじゃなくて、桃太郎と鬼がきびだんごを分け合ってシェアできる世界になることなんじゃないかと。日本の食文化を世界に届けて分かち合うことが平和貢献になると思いました。

その取次会社を辞めてIT企業に入ったのですが、そこでサラリーマンをやりながら今の会社を起業しました。小さなお店で営業効率を高めるためには、テイクアウトのギフトが必須となった時に、おはぎはおいしくて小豆には栄養もあって、いろんな種類を作れる。たこ焼きサイズのこの和菓子が、世界に進出する武器になると思いました。

はい。体にやさしい無添加の素材にこだわって、砂糖もミネラル豊富な粗糖やさとうきび糖を使っています。素材の味を生かして普通のおはぎより糖度を約45度に抑えて甘さ控えめにすることで、飽きのこない味を目指しています。

大切にしたのはオリジナリティです。定番の粒あんときな粉は、お米で個性を出そうと赤米、黒米、アマランサスの3種を混ぜた雑穀米にしました。それ以外のおはぎのお米は国産のうるち米ともち米をブレンドしています。みたらし団子風の味はお子さまに、3種のごまはシニアの方に、ココナッツ味は女性向けに、抹茶は幅広い層に向けて考えました。

これは2口サイズなんです。小さめなのでいろんな種類をたくさん楽しめるし、さっきの桃太郎のきびだんごをシェアする話に通じるんですけど、2口なのでだれかと分け合って楽しんでほしいという想いもあります。

カフェで出すドリンクの抹茶をオーガニックに変えてから、今作っているものを次の世代に渡していかないといけない、と強く思ったのがきっかけですね。お米の残りを甘酒やぜんざいに使用してフードロスを減らす努力をしています。

僕は茶道をやっていて、茶室で点てたお茶をいただいてホッとする瞬間があるんですが、お茶を飲んでホッとできれば、どこで飲んでもそこがもう茶室になると思うんです。そういう場所を増やしたいし、そんなホッとできる場所が「OHAGI3」になってほしいですね。9月9日に広島店がオープンしたんですが、今後は全国100店を目指して、「OHAGI3」をいろんなエリアに届けたいです。今、健康的な意識も高まっているので、「OHAGI3」がその入り口になればいいなと思います。

定番おはぎ!

定番のおはぎは6種類。手前から時計回りに粒あんの“暁月”、白あんと小豆に西尾抹茶を振りかけた“半月”、有機ココナッツをまぶした“新月”、擦り・煎り・練りの3種のごまを使った“宵月”、みたらしあんと焦げ目が香ばしい“夕月”、京きな粉をまぶし黒糖くるみを入れた“満月”。月にちなんだネーミングもロマンチック。
6個セット 1,320円
4個セット 880円

「想像を超えるものでありたい。」 「菓匠 花桔梗」(愛知)

伊藤さん

よろしくお願いします。

はい。新作の“和栗モンブラン 福栗”です。

栗の甘露煮を白あんで包んで、栗の風味がしっかり感じられる和栗クリームで仕上げました。厳選した国産栗を水から沸騰させて3回ほどアクを取って、落とし蓋をした煮汁に一晩漬け込んで、味をゆっくり染み込ませています。

これに関しては、最初に甘露煮と白あんを合わせようと思いついて、若い職人の子にこの2つを使ってモンブランを作って、とLINEで指令を出しました(笑)。いろいろアイデアをLINEでやり取りして、和栗クリームにある素材を入れることで食感がもちっとして濃厚さが加わったので、ひと口でも幸福感があるモンブランになりました。ある素材っていうのは企業秘密なんですけど(笑)、ぜひ食べて感じてみてほしいですね。和栗クリームと白あんは生菓子のバランスにしているので、“和菓子”として楽しんでいただけたらと思います。

シンプルに栗を楽しめる“焼栗”もおすすめです。

蒸した国産栗の実を一粒一粒取り出して、しっかり裏ごしして丹念に練り上げています。栗の香りと味わいがダイレクトに楽しめますよ。

はい。創業の頃から作っていますが、上生菓子に使う羽二重もちでフルーツを包んだのは、当時珍しかったと思います。

うちは羽二重もちに卵白を混ぜてさらにふわふわ感を出しています。

ひとことで言うなら、和菓子とは“おもてなし”だと思います。菓子を作る者は、気遣いや心配りをする気持ちを忘れずに、お作りした菓子は、表裏のない正直なものでなければならないと思っています。菓子はあくまで控えめだけど、お召し上がりいただく方の想定を超えるものでもありたいですね。

天井に飾った布は、「菓匠 花桔梗」の歴史をつないできた“のれん”をイメージ。

今回のイチオシ!

和と洋のバランスが絶妙な“和栗モンブラン 福栗”や、“フルーツ餅”の栗バージョンなど、旬の国産栗を使った生菓子をセットに。
栗づくし花(和栗モンブラン 福栗・栗粉・栗餅)1,112円

人気のフルーツ餅

羽二重もちで果物を包む看板商品“フルーツ餅”。みかんは丸ごと1個をそのまま、マスカットは長野県産シャインマスカットを皮ごと2粒包みました。秋の味覚の柿も一緒に、旬のフルーツ3種の味わいが楽しめます。
季節のフルーツ餅(みかん餅・マスカット餅・柿餅)1,674円

国産栗のペーストと砂糖だけで作る素朴な“焼栗”を始め、栗のおいしさを満喫できる生菓子のセットは今だけのお楽しみ。
栗づくし秋(焼栗・ささ栗・栗かのこ)1,004円

「和菓子で人と人をつなげたい。」 「和む菓子 なか又」(群馬)

Photo by Hideaki Hamada

村瀬さん

こんにちは。「和む菓子 なか又」と
「ナニラニ」代表の村瀬です。

会社のクライアントの社長さんが群馬県前橋市のご出身で、その方が行っていた前橋の街おこしに賛同したのがきっかけなんです。

和菓子は“食べるためだけではなく、人と人とをつなぐもの”と考えています。若い職人たちが作ることで、和菓子のミライも作っていきたいんです。そして、和菓子でもっと、和らぎを増やしていきたい。作る人も、食べる人も、贈る人も、もらう人も。そのひと口で、誰もが心をゆるませ、気持ちが穏やかになるような。日々のストレスも、ちょっとした争いごとも、やわらかくほぐしていくような。そんなお菓子と人のおいしい関係を、世界中に広めていきたいですね。

今回のイチオシ!

職人こだわりの生地に、たっぷりのメレンゲを加え、一枚一枚丁寧に焼き上げたとにかくふわふわな“至福のどらやき”。ふわっふわの生地に、旬の100%国産和栗、抹茶あんや豆乳水まんじゅうなど、和の素材をふんだんに使用した秋の代名詞“スーパーマロン”。口いっぱいに広がる秋の味覚を心ゆくまでお楽しみください。
前橋どらやき ふわふわ わぬき スーパーマロン(1個)950円

ふわふわ!

「UCHU wagashi」(京都)

ピースを組み合わせて絵を描くようにデザインできる落雁。自然や季節などをモチーフに、“見て感じるお菓子”として親しまれてきた伝統的な和菓子同様、“drawing”は、いろいろなピースを組み合わせて季節を表現するなど、想像の世界が広がる新しい和菓子です。
drawing(20個入り)780円

すっきりとした甘さ控えめの白い羊羹。香料は使わず、素材のよさをそのまま生かした甘夏や桃、ぶどうのフルーツ羹に、卵白を加えて軽やかにした白あんを合わせました。
フルーツの羊羹〈NEXT 100 YEARS〉(1本)1,730円

「果朋-KAHOU-」(京都)

(左から)
みかんが丸ごと1個入ったパフェ感覚のスイーツ。上からみかんベースのシャンパンカクテルゼリー、パンナコッタ、パッションフルーツ羊羹の3層が重なった爽やかな味わい。
果ルフェ 温州蜜柑 (1個)594円

厳選した米粉のおだんごに、特製みたらしのたれと香り豊かなきな粉を瓶いっぱいに入れて。
果朋だんご みたらし (1個)561円

「果朋」特製羽二重もちにたっぷりの国産栗そぼろを振りかけ、渋皮栗甘納糖をのせました。やさしい甘さの栗きんとんともちもちのおもちが好相性。曲げわっぱに入ったビジュアルも新鮮。
栗きんとん餅 (1個)1,317円

「湯布院 ジャズとようかん」(大分)

国産小豆と沖縄県産の黒糖を使用した羊羹には、ワインにひと晩漬け込んだドライいちじくがゴロゴロ。黒い羊羹と白い鍵盤のコントラストが映える一品です。
ジャズ羊羹 classic (1棹)2,160円

「CHASHITSU Japanese Tea & Coffee」(大阪)

滋賀県産羽二重もちを蜜漬けし、蒸し上げたお米はもちもちツヤツヤ。粒あんを挟んだお米の上には、3種類の胡麻をたっぷりトッピング。甘すぎず体にやさしく仕上げています。
おはぎバーガー〈胡麻づくし〉 (1個)各300円

“MATCHA CHARGE”のコンセプトは“日本のエナジードリンク”。宇治茶の名産地、京都・和束町の抹茶をソーダに注いだ爽やかな一杯。靭本町のお店では一杯一杯、抹茶を点てて作っています。
MATCHA CHARGE(1杯)480円

真ん中に粒あんを入れた濃厚なガトーショコラには、日本遺産地・和束町の茶葉を使用したほうじ茶のアイシングをかけて。レモン果汁入りの生地に白あんを入れたケーキは、レモンのアイシングで爽やかに。上にアイシング、中にあん、食べるところで味が変わるから最後まで楽しめるおいしさです。
(奥から)
ほうじ茶と粒あんのガトーショコラ(1個)380円
檸檬と白あんのケーキ(1個)340円

暮らしの中に和菓子を

作家ものの器と一緒に提案していたり、プチギフトとしても喜ばれるビジュアルなど、毎日の暮らしをちょっと豊かにしてくれる和菓子たちを集めました。

「実と美」(大阪)

小豆に煎り玄米をトッピングした和風なものから、ミルクあんとフランボワーズの洋な味など、個性豊かな味わい。会場には季節限定の栗あんも登場。
モナカ(3個入り)540円

「ハラペコラボ」(福岡)

寒天を使った琥珀糖を、鉱物や宝石のイメージに仕上げたアートのようなお菓子。ラズベリーやレモン、ミントやラ・フランスなど、数十種類のフレーバーがスタンバイ。
こうぶつヲカシ9粒入り採取箱(1箱)3,348円
アートフードプレート(1枚)1,100円

「京菓子司 金谷正廣」(京都)

京都市京セラ美術館で展示された日本画とコラボした和菓子。京都の和菓子らしさも忘れずに、絵画の世界観やイメージを色合いや形で表現。
広寒宮・遠矢(1セット)690円
皿 各2,900円
菓子楊枝 各11,000円

老舗のミライ

伝統と匠の技術でずっと愛されてきた老舗が作る、今の暮らしにフィットする新たな和菓子をピックアップ。

「鈴懸」(福岡)

新潟県産のもち米“こがねもち”を使った香ばしい最中に、「鈴懸」伝統の餡を挟んだ最中。かわいいひと口サイズで食べやすいのも人気の秘密。
鈴乃最中(1個)108円

佐賀県産ヒヨクモチを使ったもっちりとした皮に、北海道十勝産小豆のあんが繊細な味わい。
鈴乃○餅〈すずのえんもち〉(1個)108円

「宗家 源 吉兆庵」(岡山)

“レモン”にはレモンピールが入った白あんがたっぷり!生地に抹茶を練り込んだ“抹茶”には粒あんと求肥入り。“こしあん”には桜の塩漬け、“粒あん”にはケシの実をトッピング。
(奥から時計回りに)
あんぱん
〈レモン・抹茶〉(1個)各248円
〈こしあん・粒あん〉(1個)各216円

“白桃”には白桃のデニッシュ生地に、白桃の果肉を散りばめて仕上げました。上品な白桃の風味広がるデニッシュです。マスカットの果汁入りのデニッシュ生地にマスカットレーズンがジューシーな味わい。
(左から)
デニッシュブレッド〈白桃・マスカット〉(1個)各810円

「とらや」(東京)

希少な白小豆で作った白あんに、和栗と洋栗のペーストを合わせて煉り上げました。和栗のほっくりとした素朴な味わいと、洋栗のしっかりとした風味を生かし、隠し味には柑橘系の爽やかな香りのはちみつを加えました。
「トラヤあんスタンド」
あんペースト[栗](155g)1,512円〈限定販売数 各日20〉
※賞味期限180日。
※ご予約はできません。なくなり次第終了。

(上から時計回りに)
裏漉した栗と白餡を混ぜた生地をそぼろにして、求肥を包んだ餡につけた風味豊かな一品。
「とらや」
栗粉餅(1個)584円〈限定販売数 各日20〉

白餡に新栗の甘露煮を飾った、今だけの味わい。
栗鹿の子(1個)584円〈限定販売数 各日20〉

餡に小麦粉と葛粉を加え、新栗の風味を大切にして仕上げました。
栗蒸羊羹(1個)584円〈限定販売数 各日20〉
こちらの生菓子は、いずれも各日午前11時30分からの販売。
※いずれも消費期限は当日まで。
※ご予約はできません。なくなり次第終了。

スペシャルイベント

和菓子がもっと好きになるワークショップなど、この時だけのイベントを開催。

発酵あんこのおやつ作りワークショップ

7階 リビングワールド
「ライブキッチン」

◎10月16日(土)午後1時~、3時〜(各回約60分)
◎定員:各回6名さま ◎参加費:500円
◎講師:料理家・お菓子研究家 木村幸子さん
砂糖を使わないのに甘い!?不思議な発酵あんこの 作り方と、発酵あんこを使ったかわいいあんこ玉を作りましょう。

ご予約はこちら

※ご予約は10月5日(火)午前10時より承ります。

木村幸子さん
東京・南青山にある焼き菓子専門店「doux et doux」店主。「洋菓子教室トロワ・スール」を主宰。NHK文化センター青山/大阪教室にて長年にわたりお菓子講座を担当。発酵食やグルテンフリー、低糖質、はちみつを使用した体にやさしいお菓子や料理のレシピ開発・監修の実績多数。2012年2月には「最大のチョコレートキャンディーの彫刻」の分野にて、ギネス世界記録のお菓子の製作、世界記録と認定される。

特上ほうじ茶テイスティングワークショップ

7階 リビングワールド
「ライブキッチン」

◎10月17日(日)午後1時30分〜、3時30分〜(各回約30分)
◎定員:各回6名さま ◎参加費:1,100円
◎講師:「CHASHITSU Japanese Tea & Coffee」
 若園侑里香さん
ほうじ茶のテイスティング・作り方・ペアリングを体験できるワークショップを開催。淹れ方の異なるほうじ茶を飲んで、比べるクイズに挑戦しよう!ご自身のお好みの淹れ方で、実際にほうじ茶を淹れる体験も。「CHASHITSU」のお菓子と一緒に、淹れたお茶をお楽しみください。
※お菓子は別売りです。

ご予約はこちら

※ご予約は10月5日(火)午前10時より承ります。