沖縄では軽食などを提供する半露店式の簡易店舗を表す“パーラー”。地元の人が気軽に立ち寄る店で、現在も多くのホームセンターに併設されています。そんな沖縄の暮らしに溶け込んだ“パーラー”が5店、食祭テラスで開店。三枝さんの言葉を借りれば「スナックパークという“パーラー”をご存じの阪神百貨店のお客さまはきっと楽しめるはず!」
三枝克之さん プロフィール
1964年、兵庫県西宮市生まれ。レコード会社、出版社勤務を経てフリーランスの企画編集、著作業に。
2003年に沖縄に移住し2005年、宜野湾市に「カフェユニゾン」を開業。
企画編集した書籍は、トータル120万部を超えるベストセラーになった『空の名前』『宙の名前』『色の名前』三部作(KADOKAWA)はじめ多数。雑誌などで沖縄カルチャーを紹介する記事も執筆。
現在、沖縄パーラー文化を継承するフードトラック「パーラーユニゾン」のオープンを準備中。
ゆしジーマミー豆腐5種トッピング
「カフェユニゾン/パーラーユニゾン」
ゆしジーマミー豆腐5種トッピング(1人前)899円
島こしょうのフライドチキン
「カフェユニゾン/パーラーユニゾン」
島こしょうのフライドチキン(3本+ソース1種)799円
「カフェユニゾン」は三枝克之さんが手掛ける、沖縄県宜野湾市普天間にあるカフェ。展覧会やフェア、ライブやイベントなどを積極的に行うことで、沖縄の文化を県外へ、県外の文化を沖縄に紹介しています。また、サテライトショップとして沖縄パーラー文化を継承するフードトラック「パーラーユニゾン」を準備中。
三枝さんのおすすめポイント!
「90年代にバックパッカーで地中海一帯を旅していた時に、現地のカフェやバルに入り浸ってました。地元の人で賑わい、旅人も気軽に寄れて、朝も昼も夜も食事でき、読書でもおしゃべりでも音楽でも個人個人好きな楽しみ方ができる。そんな開放的で多様性のある場所が日本にもあったらいいなと思い、沖縄のゆるやかな時間、ゆったりした空間なら、そういうことができるかも?と思って始めました。フードトラックの「パーラーユニゾン」は、食を入口にしてカフェのほうから地域の人々にコミットしていくツールにできれば。地域のニーズに合わせたメニューやサービスを提供したいです。」
みるくむち〈琉球フルーツヌガー〉
「沖縄文化市場」
「カフェユニゾン」が運営するオンラインショップ。「チュラネシア」ブランドで展開するオリジナルスイーツをはじめ、沖縄の食文化に因むモノ、島の暮らしの中に脈々と受け継がれているモノ、琉球の伝統文化や個性を感じられるモノ、ここから新しく生まれてくるモノなどを、独自に製造・販売しています。
みるくむち〈琉球フルーツヌガー〉
左)カラキチョコ&パイン
中)パッション&ドラゴンフルーツ
右)月桃&マンゴー
(各9個入り)各864円
三枝さんのおすすめポイント!
「雑誌の取材などで訪れて、とても気に入ったものを、掲載が終わったあとも紹介していきたいと思って、店頭で販売を始めたのが最初です。今は沖縄文化の多彩さが伝わるような品揃えを心掛け、カフェスタッフがジャンルごとにバイヤーを担当しています。作り手の顔が見え、沖縄の自然や風土、伝統を踏まえつつ、カフェのお客さまにも受け入れられ、沖縄がより好きになってもらえるような商品をセレクトしています。」
酵素玄米ベジカレー
「パーラー・ド・ジュジュモ」
豊見城市与根、数珠森(じじむい)の麓のパーラー。水を使わず、野菜とスパイスのみで3日間コトコト煮込んだ“ベジカレー”など、地元の野菜の旨みがぎゅっと凝縮した、体にやさしいメニューが魅力。
酵素玄米ベジカレー(1人前)1,080円
三枝さんがリコメンド!
「今どきパーラーのはしりとも言える、とてもかわいいお店。自然食を自然体で提供してくれる雰囲気が沖縄らしい。オーナー夫妻は「jujumo」という音楽ユニットとしても活動中。会場ではぜひ彼らの音楽も楽しんでください。4月20日(水)に発売の雑紙『& Premium』にも登場しています。」
深煎りアイスコーヒー
「珈琲屋台ひばり屋」
那覇市牧志・桜坂の路地の奥、昔ながらの住宅とスナックに囲まれたお庭のような空間に佇むコーヒースタンド。看板メニューは、丁寧に抽出し、寝かせることで苦みに丸みを出した“深煎りアイスコーヒー”。喉越しがよく、爽やかな苦みと深煎りならではのビターチョコのような甘みも感じられます。
深煎りアイスコーヒー(約180ml)550円
三枝さんがリコメンド!
「今をときめく沖縄コーヒースタンドカルチャーのさきがけ。気候の厳しい沖縄で18年も露店を続け、秘密の喫茶園には日本全国から喫茶マニアが訪れます。今回は日本初のスペシャルティ認定を受けた沖縄県産コーヒーも限定提供!」
沖縄素材を使ったカクテル
沖縄トロピカルバー
泡盛にすりおろしゴーヤーとライムを加えた“58KACHA-SEA”や、生命力の強い蛇、ハブと13種類のハーブのエキスをブレンドした“琉球ハブボール”など、沖縄素材で作るカラフルなカクテルが勢揃い。
左から)
58KACHA-SEA、バタフライピー泡盛リキュール、島モヒート、琉球ハブボール、ザンパッションオレンジ、沖縄県産パイン果肉入り泡盛パインサワー
(各200ml)各601円
やんばるクラフトビール
「クリフビール」
雑誌『BRUTUS』のクラフトビール特集でも紹介された、沖縄市の人気マイクロブルワリー。醸造アーティストで画家でもある宮城クリフさんがこだわるのは、沖縄の素材を使って沖縄の風土を感じさせるビールを作ること。会場では“やんばる”で採れた果実や野草、スパイスなどを使用した“やんばるクラフトビール”数種を販売します。
左から)
沖縄県産小麦“かなさん”と、“やんばる”で栽培収穫したコリアンダーシードやディルシード、カーブチーを加えてスパイスの香りを効かせたホワイトエール。小麦が生み出す独特のフルーティさとスパイスの香りが、沖縄の地力を感じさせます。
かなさんホワイト〈ホワイトエール〉(270ml)770円
見どころ②で紹介する「やんばる野草の宿」の森岡尚子さんセレクトの、やんばる野草6種を使ったセゾン。フルーティとスパイシーが混然一体となった複雑な香りが特徴です。香りが立つ月桃をはじめ、沖縄の野草の力を実感できるビールです。
ムイヌグシージ〈野草セゾン〉(270ml)770円
沖縄シナモン“カラキ”を使ったアメリカンIPA。アメリカの柑橘系ホップと“カラキ”の相性が◎。一口飲んだ瞬間から、シナモンの香りが口の中に広がります。
Dozy Coyote〈カラキIPA〉(270ml)770円