高知市内からさらに足を延ばして、その先にある“スーパーローカル”の魅力に迫る!黒潮町・北川村・日高村にそれぞれ移住した人がリアルな“住み心地”についてお話しし、あわせて様ざまな地元産品をご紹介。移住者視点の“おらが町の魅力”は必見です。また会場には高知県UIターンサポートセンターの協力で、移住お役立ち情報もたくさんご用意!
砂浜美術館が有名!
黒潮町
逆境に活路を見出すスゴイ町!
南海トラフ地震では、日本一高い津波(約34m)が押し寄せると発表された町が“黒潮町”。そのため町を離れようとする人も現れたが、町はピンチこそチャンスと防災産業に進出。その象徴と言えるのが「黒潮町缶詰製作所」。地元産品を缶詰にすることで地域の一次産業を支え、安定した雇用も実現。またこの缶詰は、災害時に誰もが食べられるようにと8大アレルゲンにも対応しています。
そして全国的に知られる存在が「砂浜美術館」。砂浜にリゾートホテルの建設計画が持ち上がった際、180度方向転換し“何もない砂浜こそが価値”だと1989年に理念を創出。砂浜にTシャツを掲げる“Tシャツアート展”は県を代表するゴールデンウイークのイベントとなっています。
大阪府から黒潮町に移住
西村優美さん
PROFILE
大阪府出身。2011年1月から黒潮町に住み始めて14年目。香川県で小学校の教員を勤めた後、青年海外協力隊に参加しモンゴルで小学校の先生として活動。その後、自然の砂浜そのものを美術館と捉えるという「砂浜美術館」のコンセプトに一目惚れし、黒潮町に移住。
「砂浜美術館」に魅せられて・・・
香川県で教員をしていた時、休日に四国を巡っている中で偶然、「砂浜美術館」に出会いました。そのコンセプトに魅了され、Tシャツアート展を訪れ、翌年には運営ボランティアにも参加。その後、青年海外協力隊として赴任したモンゴルで、「砂浜美術館」の考え方を現地の仲間に伝え「草原美術館」でのTシャツアート展を開催しました!そしてこの海外展開を一過性にせず広げていきたいという「砂浜美術館」の思いに応え、職員として活動に参加するために黒潮町に移住しました。
価値に気付き、生かすという生き方
“私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。”というコンセプトの美術館に携わっていると、身近なものの大切さ、その価値に気付き生かすことの可能性を、大いに感じることができます。それは今を豊かに生きる知恵のようにも感じます。この考え方を、企画や言葉などで表現して発信し続けていくことが、私の大きな目標です。

砂浜美術館のインスタグラム
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私が高知に移住した訳&移住生活トーク
大阪府から黒潮町に移住
秋吉隆雄さん
PROFILE
「イノタネアグリ」の屋号でサトウキビの栽培から製糖、卸までを一貫して行う。入野砂糖研究会・副会長を務める。2005年に林業を学びたいと大阪から移住。様ざまなご縁を経て、現在は200年の伝統産業を受け継ぎ、さらにおいしい黒糖を生み出したいと試行錯誤している。

「イノタネアグリ」の
インスタグラム
@inotaneagriを Check!
学びたいという向上心から入野地域へ
移住する前、木材に興味を持ち、林業について学べる場所として大阪・千早赤阪村がありました。しかし若い頃に先輩に連れて行ってもらった高知県西部にある入野地域でも林業が盛んだと知り、こちらに移住。以前は建設業に携わっていた時期もあり、木材の重要性と可能性について学びたいと思っていました。先輩に連れて行ってもらった高知県西部にある入野地域でも林業が盛んだと知り、20年ほど前にこちらに移住しました。林業の合間に野菜やお米、お茶などを作り、農家のお手伝いもしていて、9年ほど前に入野砂糖研究会の現会長から「サトウキビを作らんかよ」と声を掛けられたことをきっかけに、サトウキビ栽培を手掛けるようになりました。
「イノタネアグリ」入野さとふ大粒〈黒砂糖〉(160g)1,080円、(60g)540円
入野さとふボカ〈液状〉(200g)1,296円
連綿と続く製糖方法で作る入野砂糖とは
意外と知られていないのが、四国でもサトウキビが栽培され、黒糖作りが根付いていること。高知県幡多地域は、藩政時代から質の良い黒糖の生産地だったと伝わっています。入野砂糖は精製されていない黒糖黒砂糖の一種。料理に使用すると脇役ではなく、黒子になるような、主役ではないですが、料理を引き立てる存在であり、砂糖を入れ替えるだけで確実に料理の味わいが変わります。
徳島県→大阪府から黒潮町に移住
福本麻愉さん
PROFILE
徳島県出身。魚好きが高じて地元の水産高校に進学後、兵庫県にある食品専門の短期大学に進学。食品開発に関わりたいと就職活動し、「黒潮町缶詰製作所」を見つけアプローチ。防災産業として地域に根付く会社の姿勢に共感し、地域おこし協力隊員として会社に席を置きまもなく1年を迎える。黒潮町内で活動するほかの協力隊員と工場紹介の動画を作成するなど、PR活動も行っている。
「黒潮町缶詰製作所」の
工場見学&缶詰試食レポート
YouTube を Check!
その姿勢に惹かれて黒潮町へ
私はこどもの時から魚が好きでした。また食品の分野に興味があって、缶詰を作る工程に興味があり、日本で唯一の缶詰専門課程のある短期大学に進学。卒業後、大手企業に就職しましたが、今ひとつ手応えが感じられずにいると、偶然WEBで「黒潮町缶詰製作所」という企業を見つけました。そしてその地域を支えようという姿勢に感銘を受け、地域の産業を動かし、支えている会社で働きたいと連絡。実際に会っていただくことになり、そのまま熱意で押し切りました!
ほかにはない手応えが感じられる場所
小さな町にある企業だったので、最初は会社の方も相当驚かれたようです。しかし今では学生時代に学んだ知識を生かして仕事に取り組むことができ満足しています。ほかにも黒潮町地域おこし協力隊にも参加し、その活動を通じて町が盛り上がるようにと頑張っています。また私はサーフィンが趣味ですが、いつでも美しい海に入ることもできますし、黒潮町は私にとって楽園のような土地です!
\黒潮町からは、こんな商品が登場/
「黒潮町缶詰製作所」ごちそう缶詰
(カツオの和だし生姜煮こごり風)(95g)540円
(カツオdeオリーブ)(90g)540円
(黒潮オイルのマグロとキノコ)(100g)540円
(土佐はちきん地鶏 バルサミコ仕立て)(90g)681円
(四万十ポークのネギ塩タレ)(90g)731円
(土佐あかうしのスジ煮込み鍋)(95g)780円
(黒糖の濃厚和ショコラ)(95g)440円
防災先進町のシンボル“ごちそう缶詰”。高知県の代名詞といえるカツオをはじめ、ブランド鶏や豚、土佐あかうしなどを使い、特定原材料8品目不使用を徹底しています。
「ソルトビー」海一粒〈天日塩〉(100g)540円
「いごてつ」いごてつの天日塩(160g)750円
日本初!ゆず青果をヨーロッパに輸出
北川村
小さな村でもその実力はワールドクラス!
日本国内では初めてヨーロッパに柚子の青果を輸出したことで知られる“北川村”。ゆずの栽培は、さかのぼること江戸時代にはじまり、北川村で生まれた幕末の志士、坂本龍馬の盟友としても知られる中岡慎太郎が、ゆずの栽培を奨励したと言われています。
人口はわずか1,200人弱。村民はゆずの専業農家が多く、職人気質の生産者たちが手間を惜しまず作ったゆずは、香りがよく“kitagawayuzu”として、海外のシェフなどからも評価されています。欧米のみならず、中東からのニーズも高いゆずの生産のため、村ではゆず農家の後継者確保のため移住者の獲得に力を入れています。
大阪府から北川村に移住
長友美智子さん
PROFILE
大阪府出身。母親が高知県東部出身。大阪芸術大学卒業後、ライブ活動や演劇活動、合唱団伴奏付をしながら小学校音楽専科常勤講師で全学年の音楽指導を受け持つ。耐震構造設計会社で7年間の勤務を経て、2021年2月から地域おこし協力隊で高知県北川村に移住。フリーミッション型で地域の人との関わりを主体とした、地域活性のサポート活動をした。
地域おこし活動に興味を持ち、母の故郷へ
40歳になった時、人生について考えるようになり、こどもの頃によく訪れた母の故郷、高知県東部に住んでみたいという思いが湧きました。同時に地域おこし協力隊制度に興味を持ち、特に高知県北川村のフリーミッションに魅力を感じました。性格にあっていると感じたことや、母方の血縁が近くにいることもポイントでした。また村の特産品のゆずは慣れ親しんできた食材であり、家庭では常に使われていました。ゆずの育て方やその重要性について知りたいと思ったことも移住したきっかけです。
人と人との交流が実感できる場所
現在は移住者としての視点と、協力隊として自分が活動していることを記事にして毎月投稿することや、イベントを開催し音楽を通じて地域の人が元気に健やかになることを目指しています。また村の魅力を外に向けて発信し、村との関係人口を増やす活動も行っています。ここには、都会ではなかなか見つけられない温かい人との交流が今もあります。そうした交流が好きな人には、ぜひおすすめしたい村です。
秋田県から北川村に移住
中里夫妻
PROFILE
2022年1月に秋田県から移住。建築会社勤務から、現在は農業に挑戦中。趣味は釣り。秋田で熊と遭遇した経験から、熊のいない場所での生活を望み、北川村ではゆず農家で研修中。将来はゆず農家を目指している。
ゆずに魅力を感じ、農業に挑戦!
夫:中里雄さん
妻とは秋田で知りあい結婚し、高知に移住しました。以前は建築会社で働いていましたが、農業は初めての経験です。現在はゆず農家の師匠のもとで研修を受けています。北川村のゆずに魅力を感じ、役場の温かい対応にも惹かれ移住を決めました。また、全国の河川の鮎の味を競う大会で2022年にグランプリを獲得している奈半利川の鮎にも惹かれました。
自然に囲まれて暮らす毎日です
妻:中里由紀さん
岩手県出身の私は、自然が豊かな場所に惹かれていました。北川村を選んだのは、自分の好きなものを育てたいという思いがあり、特に柑橘類に関心があったことが理由です。また、北川村の人々はとても温かく、娘に対してもやさしく接してくれるところも魅力に感じています。新しい生活は刺激的で、常に日差しが感じられる環境で、気持ちも前向きになります。特産品のゆずは夫が釣った鮎料理に使うなど、様ざまな料理に活用して楽しんでいます。
私が高知に移住した訳&移住生活トーク
\北川村からは、こんな商品が登場/
「北川村ゆず王国」
ゆずぽん酢(500ml)600円
ゆず茶(570g)800円
つぶつぶゆず(480g)600円
自慢のゆずを搾った果汁や果皮を使った加工品を手掛ける「北川村ゆず王国」から。ぽん酢やゆず胡椒、サイダーなどをお届け。
「池田柚華園」
ゆずかおるぽん酢醤油(200ml)712円
ゆずの贅沢ドレッシング(200ml)1,080円
ゆずかおるふるふるゼリー“ゆず農場の12ゕ月”(16g×12個)777円
自社農園で育てた有機栽培のゆずを使用した「池田柚華園」。ドレッシングやぽん酢、ゆずドリンクなどをラインアップ。
「小島山菜グループ」ゆず味噌(130g)600円
村内の観光施設「中岡慎太郎館」や「モネの庭」マルモッタンのグッズも販売。
県内屈指のトマトの産地!
日高村
真っ赤な色は、懸ける情熱の証!
高知県はフルーツトマト発祥の地といわれるように、糖度の高いブランドトマトの生産が盛んな土地。極限まで水分を減らし、負荷を与えることで糖度をあげる生産技術の高さは、ほかの産地の追随を許さず、特に“日高村”の“シュガートマト”は県内でも有数の評価を受けている。この村を支える存在のトマトを使った加工品は、地元のお母さんたちが立ち上げたNPO「日高わのわ会」が中心となり製造。またトマトを観光産業にも生かそうと考えられた“オムライス街道”では、村を東西に走る国道沿いの飲食店が参加し、それぞれ個性を生かした自慢のオムライスを提供している。
東京都・浅草から日高村に移住
大塚友美さん
PROFILE
東京・浅草出身。2022年10月に日高村への移住を決め、2023年11月から地域おこし協力隊の一員となって生活をはじめる。現在、屋形船「仁淀川」で主に受付業務を担当。東京に住んでいた頃は物流会社に勤務しており忙しかったが、休みが3日とれれば高知に出向いていたほどの高知好き。
好きが高じて、いつしかここが故郷に
大学時代に幕末の歴史を学び、坂本龍馬に魅せられて高知好きに。独り旅で何度も訪れるうちに住みたいと思うように。その後、日高村観光ツアーや東京で開催された移住イベントにも参加し、現地の方との人間関係も築いたうえで移住しました。移住の決め手となったのは、なんと言っても日高村の人の温かさ。困った時にやさしく声をかけてくれる環境は東京にないものであり、とても恵まれているなと。今では“この場所は私の故郷だ”と感じています。
村を笑顔にする活動を続けていきたい
今は屋形船「仁淀川」の受付業務を担当していますが、船舶免許を取って、船頭として仁淀川の美しさを伝えていきたい。いつか東京に住む両親にも私が運転する屋形船に乗ってほしいです。移住を決めてから、じっくりいろいろな人と知りあって住み始めたこともあり、イメージ通りの生活ができています。地域おこし協力隊の任期が終わる3年後のことはまだ模索中ですが、地域の方が少しでも豊かになって笑顔になるようなことをやっていけたらと思っています。
神奈川県から日高村に移住
松島圭祐さん
PROFILE
神奈川県川崎市から妻とこども3人(8歳・2歳の男児、5歳女児)で日高村に移住した整体師。日高村でも出張治療やサロン開催などを通じて、患者にカウンセリングやアドバイスを行い、身体の状態にあわせたセルフメンテナンスの方法を提案する。
夫婦そろって日高村の良さに気付いて
2022年に東京・新橋で開催された高知県の交流イベントで地域おこし協力隊のことを知り、お試し地域おこし協力隊ツアー(2泊3日)に参加。これをきっかけに住民との交流もはじまり、また夫婦そろって改めてツアーにも参加し、日高村の良さに納得。移住する運びとなりました。現地では農林水産業など第一次産業に従事する方が多く、整体を施すことで喜んでくださる方がたくさんいて、純粋に人の役に立つことができてうれしく思います。
この先もずっと必要とされる存在を目指して
実際に暮らしてみて感じるのは、地域には“ご助力”の考え方が根付いていること。人に頼り、人に頼られる姿を間近に見ることは、私たち夫婦とこどもたちにとって大きな学びです。またそういった文化を体現し、地域に根をおろしていければと考えています。今の夢は、地域おこし協力隊の任期が終わるまでに整体・身体メンテナンスカーを作ること。これで県内のいろいろなところを巡り、困っている人の役に立てれば。そのために日々頑張りたいと思います。
\日高村からは、こんな商品が登場/
「日高わのわ会」
真っ赤なトマトのパスタソース(100g)357円、(250g)832円
真っ赤なトマトのピザソース(100g)356円
かつおだし香るにんにくとトマトみそのパスタソース(240g)832円
日高村とまとみそ〈プレーン〉(90g)648円
みどりのトマト金色ジャム (140g)648円
土佐野菜の手づくりトマトスープ(33g)378円
特産品“日高村フルーツトマト”を使った商品。トマトソースやジャム、チーズケーキなど、約10種類の商品をご用意。市場に流通できず廃棄予定だった“もったいないトマト”を使い、新しいビジネスを成立させています。
高知県UIターンサポートセンター
移住情報イベント
【関西のみなさまへお知らせ】
6月29日(土)高知移住相談会開催!
OMMビルにて“高知暮らしフェア”(Aホール)、“高知就職・転職フェア”(Bホール)を開催します。県内全34市町村および就業分野などの担当者が勢ぞろいするイベントで、先輩移住者によるセミナーや高知の魅力を体験できるミニイベントも開催。高知県を代表する企業約50社が参加し、採用担当者と直接話ができます。
移住トークイベント開催!