
鹿児島県薩摩郡さつま町。まさに薩摩の中の薩摩と言えるさつま町で、町の未来を“どげんかせんといかん!”という想いで立ち上がったのが、地域ブランド“薩摩のさつま”。山に囲まれ水や自然に恵まれたさつま町は、全国でも有数の牛・鶏・豚の生産地で、梅は九州トップクラスの生産量。県内有数の米処でもあり、竹林面積が日本一(町単位)という、様々な生産物が育つ豊かな土壌を持っています。そんなさつま町で生まれた選りすぐりの商品を“薩摩のさつま”として全国へ。人口約17,000人の小さな町から、一つひとつストーリーを持ったおすすめできる商品が、熱い想いあふれる作り手と共に会場に並びます。
“薩摩のさつま”とは?
さつま町で作られ、独自の認証基準をクリアした生産物につけられるブランドが“薩摩のさつま”。“褒め合い、支え合い、地域愛”をモットーに、さつま町役場、JA北さつま、さつま町商工会、さつま町観光特産品協会が、組織の垣根を越えて協議会を設立し2022年に認証商品を発表。認証された商品の事業者は、お互いの商品の魅力を語り広める“おとなりさんのソムリエ”活動を行いつつ、各店舗に“薩摩のさつま”認証商品を置くなど、助け合いながら“薩摩のさつま”を発信。売上の一部は、さつま町のこどもたちの教育に活用する次世代支援も行い、未来に誇れる文化をつないでいます。
“薩摩のさつま”のリーダー
堀之内力三さん

「堀之内酒店」3代目店主で、“薩摩のさつま”ブランド推進協議会の幹事長である堀之内力三さんは、町役場やJAなど4つの組織をひとつにまとめ、“薩摩のさつま”を形作った立役者。自身の酒店の商品も単にモノを売るだけでなく“想いをつなげたい”と、郵送する商品に美しい直筆のメッセージを添えるほど熱くやさしいハートの持ち主です。
“薩摩のさつま”を通して、
人も地域もつながりたい
「町の弁論大会に出て全国大会まで進んだ時に、さつま町のみんなが応援してくれて、人や想いがひとつになっていくのを肌で感じたんです。そこから、町イベントを企画するようになって、さつま町をどげんかせんといかん!と思う気持ちが強くなっていきました。ちょうどその頃、JAさんが独自ブランドで“薩摩のさつま”を立ち上げたんです。僕は、その“薩摩のさつま”を組織関係なく、みんなで一緒にやったらいいのに、と事あるごとに言っていました。そしたら、JAさんやいろんな団体が集まって話を聞いてくれて、僕が“薩摩のさつま”を引っ張ることになりました。認証基準をクリアするための年5回の事業所訪問セミナーでは、すでに認証を受けた事業者や運営側が、これから認証を受ける事業者にアドバイスをしたり、みんなで一体化して取り組んでいます。“薩摩のさつま”を中心に、さつま町の人と人、さつま町と都市部など、もっとたくさんの人がつながる場所になるよう大きくしていきたいですね。」

地域のみんなで造り上げた
“薩摩のさつま”を象徴する焼酎
新しいことをしたいと、力三さんをはじめ、酒屋や蔵元、飲食店や一般の方で立ち上げた「薩摩心酔会」で、飲み手側から飲みたい酒を造ろうと完成したのがこのいも焼酎。力三さんが弁論大会で話した内容は、このお酒のことでした。地域のみんなで造り上げたいも焼酎は、さつま町の19歳の方たちが自分たちの造った焼酎で新成人の祝杯をあげるため、いもの植え付けから仕込みまで体験する「19歳の焼酎プロジェクト」でも造られます。いもは、華やかな青い香りの“ジョイホワイト”と上品な香りで程よい甘さの“黄金千貫”を使用し、軽やかでキレのある後口が魅力です。
「小牧蒸溜所」薩摩心酔 力三(720mL)1,375円
「竹林乃郷 湯気院」
さつま町を代表する“生茶だいふく”

この味を求めて県外からのお客さまも多いという人気の“生茶だいふく”を生み出したのは、2代目社長の此元正明さん。正明さんの祖父が洋菓子や和菓子も扱う「菓子工房 Konomoto」を創業し、正明さんは洋菓子職人の道に。修業後、さつま町での和菓子人気に気づき、和菓子の「湯気院」をオープン。洋菓子出身のアイデアとセンスで、生クリームと一緒にとろける大福にしようと“生茶だいふく”を考案。今では息子で和菓子職人の一晶さんと一緒に、常にできたての和菓子を作り続けています。

素材と技で、感動するあの口どけに
“生茶だいふく”の人気の秘密は、抹茶餡と生クリームが一緒にとろける一体感のある口どけ。お餅はもちもちなやわらかさの中に、歯応えがあって歯切れよい仕上がりに。“いい素材を使って、手を抜かない”を信条に、鹿児島産抹茶や九州産生クリームなどこだわりの素材を使用。「毎日地道に同じことを繰り返すことで、量も質も進化する。当たり前にやることが一番大事。それが文化になるんです。」と正明さん。今日も変わらず“生茶だいふく”を作って、みんなを幸せにしています。
生茶だいふく
(6個入り)1,171円、(10個入り)1,941円
「菓子工房 Konomoto」
父の想いを息子が叶えた
バウムクーヘン

祖父の代から続く「菓子工房 Konomoto」は10年前にリニューアル。その際に、オーナーで和菓子職人の一晶さんが、お店の主力商品にと生み出したのがバウムクーヘン“竹林の小径”。父である正明さんが洋菓子修業時代に経験したバウムクーヘンは、手で焼き上げるため非常に難しいものでした。しかし、機械の進歩や近隣エリアではバウムクーヘンが当時販売されていなかったこともあり、新たなバウムクーヘン作りに着手。ソフトとハードの2種類を焼ける機械を導入し、食べ比べも楽しめるバウムクーヘンが誕生しました。兄の一晶さんが作るバウムクーヘンと弟でパティシエの英貴さんが作るケーキや焼き菓子が並ぶお店は、カフェも併設。こどもたちのパティシエ体験などにも取り組んでいます。

こだわりの九州産で、
ふんわりとしっかり食感の2つのおいしさ
さつま町産の卵に、鹿児島県産のさつまいもデンプン、九州産の小麦粉や生クリームにバター、奄美大島産の島砂糖など、すべての材料が九州産というこだわり。“ソフトタイプ”は、しっとりふんわりやさしい甘さ。“ハードタイプ”は、しっかり食感で端がカリカリ、香ばしいアーモンドパウダーで風味豊かに。どちらも島砂糖のコクのあるおいしさが楽しめます。“竹林の小径”という名前には、“かぐや姫の里”と呼ばれるほど竹の産地で知られるさつま町の凛とした竹林の情景が込められています。
左から)
竹林の小径
〈ハード〉(1個)1,846円
〈ソフト〉(1個)1,659円
「小牧蒸溜所」
伝統とモダンが融合する焼酎

明治42年(1909年)創業、趣ある石蔵と煙突が登録有形文化財に指定された、さつま町のランドマーク的存在の老舗酒造。米麹は北薩地域(鹿児島県北西部)の食用米を、いもも鹿児島産を使い、仕込み水は紫尾山系の伏流水を使用。明治の創業前よりある素焼きの和甕で発酵させることで、和甕に住み着く微生物の菌が味わいに深みをもたらします。3代目社長の小牧一徳さんと弟の尚徳さんは、伝統的な製法は守りつつ、小牧家の家紋を元にしたモダンなロゴマークや蔵のスタッフのユニフォームなど、世界に向けたブランディングを行い、焼酎の新たなイメージを広めています。

創業100周年記念の焼酎に、
感謝の気持ちを込めて
“一尚”のブロンズとシルバーは、創業100周年記念に、兄弟の名前の頭文字から名付けられた焼酎。幾度となく見舞われた水害のたびに、助けてくれた地元の方やお客さまに感謝を伝えるために造られました。冷酒用の“ブロンズ”は、ビール酵母を使った柑橘フレーバーに爽やかな甘みで、ソーダ割がおすすめ。“シルバー”は、創業当時の100年前に存在した菌を培養して製造。特有の香りとスモーキーな味わいはお湯割りで。真っ赤な“紅小牧”は先代の杜氏、小牧世津子さんが造った焼酎。糖度の高い“紅さつま”を使用した、フローラルな香りと爽やかな甘みが特徴です。“小牧の梅酒”は、さつま町の南高梅を焼酎に10ヵ月以上漬け込んだ本格梅酒。さらに焼酎に漬け込んだ青梅を手作業でペーストにし、沈殿するほどたっぷり配合。果肉感が楽しめる贅沢な梅酒は、ハンドメイドのため年間数量限定商品です。
左から)
小牧の梅酒(720mL)2,200円
一尚〈ブロンズ・シルバー〉
(720mL)各1,733円、(1.8L)各3,300円
紅小牧(720mL)2,970円、(1.8L)5,940円
「MIRIYU工房」
非対称のデザインで魅せる薩摩切子

江戸末期の薩摩藩第11代藩主・島津斉彬の時代に、薩摩藩で生まれ発展を遂げた薩摩切子。斉彬の逝去とともに30年ほどで途絶えた薩摩切子が、約100年の時を経て島津家が営む「島津興業」によって復活。透明なガラスに色ガラスを重ね、様々な形にカットする薩摩切子は、“ぼかし”と呼ばれるやわらかなグラデーションが特徴です。店主の西青木進さんは、伝統的な柄を使いながら、左右非対称のデザインにすることで、グラスを置いた時に見える柄と、飲んだ時の角度から見える柄の景色が変わるように工夫。デザインの幅も広がるため、独自のセンスと技で薩摩切子の新しい可能性を追求しています。

ずっと見ていたくなる芸術的な美しさ
こちらのグラスも、前後で異なる柄を彫ったデザイン。工程は、柄を描くためのガイドとなる線を描く“割付”を行い、柄を彫る“カット”、表面を磨く“磨き”の3段階。ガラスは一つひとつ厚みが異なるため、繊細な技で仕上げていきます。ロックグラスの他にショートタンブラーなど使いやすいサイズも展開。ピアスやネックレスなどのアクセサリーも人気です。グラスのお手入れは、洗った後しっかり拭くことだそう。洗う時間がない時は水に沈ませておくだけでもOK。高度な職人技で生まれる柄は愛でても使っても美しい、大切に楽しみたい薩摩切子をぜひあなたの日常に。
左から)
猪口 35,261円~53,591円
ロックグラス 83,211円~111,421円
※デザインにより、価格が異なります。
「さつま物産館」
さつま町の自慢の食が凝縮!

おかずにもごはんのお供にもなる、
昔から愛される味
駅の校舎を再利用した「さつま物産館」にはさつま町の食や雑貨が勢揃い。鹿児島ならではの“ちゃぶし”は、麦味噌に鰹節を混ぜたもの。お湯をかけるだけで即席味噌汁になる鹿児島のソウルフードです。元酒造の「さつま日乃出味噌」が作る“ちゃぶし”は、焼酎造りの和甕で仕込んだ麦味噌に、枕崎産の鰹節など鹿児島県産素材にこだわっています。缶詰の豚味噌は、鹿児島県立薩摩中央高校の農業科の生徒が昭和初期から作り続ける歴史ある一品。毎年自分たちで作る麦味噌に鹿児島県産“茶美豚”や生姜を合わせ、ごはんが進む甘辛い味に仕上げています。
「さつま日乃出味噌」ちゃぶし(300g)1,096円
「鹿児島県立薩摩中央高等学校」
豚味噌(180g)533円など

いろんな料理がグンとおいしくなる、
ご当地調味料
さつま町の特産品でもあるみかんの皮に鷹の爪とごまを合わせた香辛料が、約40年前に生まれた“ひらめき”。みかんの皮を機械ではなく手でむいて乾燥、煎ることで皮の粒々の油胞が残り、熱い汁ものに入れた時にみかんの香りがパッとはじけるそう。“桜島小みかん”の皮も実も入れた香り豊かでより辛いもの、朝鮮青唐辛子を入れたわっぜ(めっちゃ)辛えなど、辛さレベルは全4種!うどんやそば、パスタやお味噌汁などにかければ味が締まり、肉や魚のアクセントにも。“薩摩おごじょうゆ”は、「農家そばヤマサキ」で人気だった麺つゆを商品化したもの。鹿児島県産醤油にみりんなどで甘めの味つけに。そのままでも希釈しても様々な料理にアレンジ可能です。
「二代目 田畑和成」
ひらめき〈ベーシック〉(25g)533円、
他3種(25g)各659円
「さつまの味」薩摩おごじょうゆ(500mL)1,534円など

盆地の地形が生む、味わい深いお茶
お茶の名産地でもある鹿児島。さつま町は盆地の地形で霧が深くなるため、お茶が自分で旨みを蓄えて味わい深いお茶が育ちます。「柳田製茶」の“若蒸煎茶”は、摘みたての新芽を短く蒸す“若蒸製法”で、だしのような豊かな旨みと上品な香り、美しい黄金色に。水出しでもお湯でもどちらでもおいしく楽しめます。“明日香の紅茶”は、祖父から続くお茶農家の熊田明日香さんが、こだわりのオーガニック製法で作る紅茶。“紅ふうき”の華やかな香りとほのかな甘さが広がります。
「柳田製茶」若蒸煎茶(80g)1,534円
「KUMADA」
明日香の紅茶TB(3g×10個入り)721円など

素材を最大限に生かした、
体にやさしいおやつ
鹿児島でさつまいもは、中国から伝わってきたことから“からいも”と呼ばれています。その鹿児島で昔から愛されているのが“からいも飴”。創業70年以上の「山下製菓」が作る“からいも飴”は、焼酎にも使われる甘みの少ないさつまいも“黄金千貫”に麦芽を加えた、やさしい甘さのなめらか食感。飴を纏うオブラートも、さつまいものデンプンを使った片栗粉で作られています。“十万みかんソース”は、傷がついた鹿児島県産十万みかんと喜界島産粗糖を使ったサステナブルな一品。コクと旨みあふれる濃厚なみかんソースをヨーグルトやアイスに。暑い夏は、塩を加えた炭酸水に入れるのもおすすめだそう。
「山下製菓」からいも飴(90g)533円
「田野農園」十万みかんソース(200g)721円など



























