2026年1月10日(土)から13日(火)の4日間、ツリーテラスでは西日本の出汁文化を支える「いりこ」とその産地、香川県の食文化にフォーカスを当てたイベントを開催します。

かつて、高級品で昆布や鰹節に手が届かなかった時代、西日本の家庭の味を支えてきたのは「いりこ」でした。良質ないりこの産地でもある瀬戸内海が近く、私たちの暮らしにおいてそれは最も身近で力強い「海の恵み」そのもの。「生臭そう」「扱いが難しそう」----そんなイメージで、この豊かな風味を遠ざけてしまうのはもったいない。正しい選び方と、簡単なコツさえ知れば、いりこは毎日の食卓を劇的に変える名脇役に変わります。


知っておきたい「いりこ」の基本情報

いりことは...

カタクチイワシの煮干しのこと。主に西日本を中心にだしの原材料として使用されています。関東では単に「煮干し」、関西では「じゃこ」と呼ばれることも。サイズによって大羽(810cm)、中羽(68㎝)、小羽(46㎝)と区別されています。

産地について

香川県観音寺市の西沖にある伊吹島周辺(ひうち灘)は古くからいりこの産地として有名。遠浅で海流が緩やかなため、骨や身がやわらかいカタクチイワシが育ち、出汁の出が良いいりこになります。漁場と加工場が近く鮮度を保ったまま乾燥までを行えるため生産地としても絶好の環境です。

良い「いりこ」の見分け方

背側が盛り上がり、「へ」の字に曲がったいりこが鮮度の良い魚を加工したよいいりこと言われています。反対に背が反った逆「ヘ」の字で、腹が割れているのは加工時の鮮度が悪かったもの。うろこがはがれず銀色に輝くほど新鮮なうちに加工されたものとされ、「銀付き」と呼ばれます。

いりこ出汁の取り方

①頭と胴体を分けて、はらわたとエラを取る。
②頭と胴体をフライパンで炒る。
③水から鍋に入れ、あくを取りながら、ゆるく滞留するくらいの火加減で5分ほど煮出す。
④火を止め、ざるでこして完成。保存する場合は荒熱が取れたら冷蔵庫に入れる。


出店者紹介

香川「いりこのやまくに」

創業100年以上。いりこを見極めてきた老舗。いりこの選別や部位の解体は1匹ずつ手作業で行うなど、
良質な素材選びと徹底的な手作業で高い品質を保っています。

瀬戸内ひうち灘産大羽いりこ

150g 1,340円

瀬戸内ひうち灘で獲れるいりこの中から良質なものを手選り、手詰めしました。大羽は魚本来の深みのある出汁がひけます。

大阪・中津「Rice meals Fo Tan(ライスミールス フォータン)

自家製米を使用し、広東風中華粥を現代風にアレンジしたメニューを提供。国産食材をふんだんに使い、栄養価が高く、心温まるお粥をお届けしています。

いりこ出汁のあんもち雑煮粥

1人前 イートイン1,100円/テイクアウト1,080円
※ラストオーダーは各日19時30分
※11日(日)のみワークショップ開催の為、イートインの営業は12時からとなります。
※画像はイメージです。

いりこ出汁の中華粥に香川の郷土料理「あんもち雑煮」を組み合わせました。甘じょっぱいお雑煮と上品な粥の織りなす、新しいおもてなしの一品。


ワークショップも開催します!

いりこ出汁って難しそう。美味しいお出汁の取り方を知りたい。と思っている方に、いりこの魅力を生産者自ら伝えるワークショップを開催します。

【日程】
2026年1月11日(日)11時~(約1時間)
【内容】
・いりこ出汁の取り方や保存方法
・美味しいいりこの見分け方
・いりこを使った料理レシピなど
いりこの世界を学んでいただいた後に、いりこ出汁の中華粥と香川の伝統食あんもち雑煮を組み合わせたあんもち雑煮粥を提供いたします。学んで味わえる盛りだくさんの1時間です!
【金額】
税込2,440円
瀬戸内ひうち灘産大羽いりこ150gとあんもち白味噌雑煮粥1食の商品代金です。

要予約(ご予約はこちらから)

深く、力強く、どこか懐かしい「いりこ出汁」の魅力に、ぜひ触れてみませんか。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。


イベント概要

期間:2026年1月10日(土)~2026年1月13日(火)
場所:阪急うめだ本店 地下1階『ツリーテラス』


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