スイーツ&グルメ2022/8/16 更新
特徴的な型に生地を流し込んで作るお菓子「クグロフ」。どの国由来のお菓子か、どんな歴史があるのかなどをご存じですか?この記事ではクグロフの特徴をはじめ、作り方や阪急フードでおすすめの焼き菓子を紹介します!
クグロフはクリスマスによく見かけるお菓子のひとつ。変わった名前のお菓子ですが、その由来や歴史を知っていますか?この記事ではクグロフの味や見た目の特徴をはじめ、名前の由来やほかのお菓子との違いも解説していきます!阪急おすすめの焼き菓子も紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
クグロフはフランスやオーストリア、スイスなどでよく食べられており、クリスマスに欠かせない伝統菓子です。特徴的な型に生地を流し込んで作ります。材料は小麦粉や砂糖、卵、酵母、ドライフルーツなどです。
クグロフはパンのような発酵生地で作られるのが一般的です。洋酒などで漬け込んだドライフルーツがたくさん入っています。ドライフルーツとの相性を考えて、卵は多くバターは少なめのリッチな生地が特徴です。
甘さが控えめで素朴な味わいのため、ハムやチーズを挟んだり生クリームやジャムを添えたりして楽しむ人も多いお菓子です。
王冠のような形のクグロフ型。円錐型で外側にはひねったような波模様が入っており、中心に穴が空いています。一般的なケーキや焼き菓子の型に比べて背が高いのも特徴です。
中心に穴があるのは焼いたときの熱伝導をよくするため。クグロフ型は高さもあり分厚いため、中まで火を通すのに時間がかかります。「外は焦げて中は半生になってしまった......」なんて失敗を減らすための穴なのです。
クグロフの歴史にはいくつかの説があります。
有名なのはマリー・アントワネットがオーストリアからフランスへお嫁に行くときに持ち込んだのがクグロフという説。毎日朝食に食べていたほどの大好物だったとか。現在はフランスの伝統菓子として有名ですが、元々はオーストリア周辺地域から広まったのですね。
また、東方の三博士(聖書に登場する有名な人物たち)が陶器職人の家に泊めさせてもらったお礼に、被っていた帽子の形をした型を作って焼いたのがクグロフだという説もあります。
フランスでは、クグロフはややリッチなお菓子扱いです。日常的に食べるパンなどとは少しジャンルが違います。クリスマスや結婚式などのお祝いのとき、もしくは贅沢な朝食のときによく食べられていますよ。
クグロフの歴史と同様、その語源にもいくつかの説があります。ここでは代表的な3つの説を紹介しましょう。
1つ目はアルザス語に由来しているという説です。フランスのアルザス地方では、クグロフを「クーグルポブフ(Kugelhopf)」といいます。ドイツ語で「球」を意味する「kugel」と「ホップ」を意味する「hopfen」を合わせ、クグロフという言葉が生まれたという説が有名です。
クグロフの特徴的な形から、帽子に由来しているという説もあります。14世紀にフランスのアルザス地方で流行した「グーゲルフエッテ(Gugelhuete)」という帽子にクグロフの形が似ているとか。ちなみにその帽子についても、"フランスのストラスブール地方の議員がかぶっていた"とか"僧侶の頭巾だった"とか、さまざまな説があります。
クグロフは世界で有名なお菓子のため、昔の出来事を語源に結びつけているケースもあります。そのなかでも有名なのは、東方の三博士が泊めさせてもらった家の家主である陶器職人の名前が「クーゲルさん」だったという話です。そのグーゲルさんの名前をとってお菓子の名前にしたという説があります。
クグロフは英語で「Gugelhupf(グーゲルフップフ)」と書きます。地域により違いがありますが、この表記がもっとも多いです。フランス語だと「Kouglof」のため、大きく違いますね。ちなみにドイツ語では「Napfkuchen(ナップフクーヘン)」と書きます。クーヘンは焼き菓子という意味です。
iStock.com/La p'tite cuisine de Pauline
見た目がよく似たクグロフとカヌレは、発祥も作り方も違います。クグロフは元々オーストリアにあったお菓子がフランスに根付いたものですが、カヌレはフランスのボルドー地方発祥です。
また、イースト菌を使用するクグロフに対して、カヌレはイースト菌を使用しません。食感が異なるので、一度食べてみると違いがよくわかるでしょう。
パウンドケーキは小麦粉、卵、砂糖、バターの4つを主な材料として作るお菓子です。カヌレと同様、イースト菌を使用しません。ベーキングパウダーを使って生地を膨らませます。
材料や比率が違うので、もちろん食感や風味が異なります。クグロフはパンのような食感と味わいに対し、パウンドケーキはバターのリッチさが強く、スポンジケーキのようなやわらかさが特徴です。
・小麦粉......280g
・卵......1個
・バター......40g
・砂糖......大さじ2と1/2杯
・酵母......小さじ2杯
・塩......小さじ1杯
・水......125cc
・ドライレーズン......180g
・アーモンドホール......15粒
・粉砂糖......15g
・バターは室温に戻しておく
・お水は25〜35℃に温めておく
・酵母は水の一部(大さじ3杯程度)を加え、2〜3分おいて混ぜ合わせておく
1. ドライレーズン、バター以外のクグロフ生地をボウルに入れて混ぜ合わせる
2. ある程度まとまってきたらバターを入れ、さらに混ぜる
3. 生地に酵母が溶け切るまで台の上でこねる
4. 生地を正方形に広げ、ドライレーズンを敷き詰める
5. 生地を手前から巻き、次に端から巻いてドライレーズンを生地全体に混ぜ込む
6. 生地を丸めてボウルに入れ、35℃で40分ほど1次発酵させる
7. 生地内の空気を抜き、濡れ布巾の下で生地を10分ほど休ませる
8. クグロフ型にバター(分量外)を塗り、底にアーモンドホールを敷き詰める
9. 生地を台の上に出し、軽く丸め直し中心に穴を開けてクグロフ型に入れる
10. ラップをかけて35℃で30分程度2次発酵させる
11. 200℃のオーブンで20分焼く
12. 型から外し、粗熱がとれたら粉砂糖をかける
生地を混ぜる段階で酵母や小麦粉がダマにならないように均一に混ぜましょう。また、酵母を使ったパン生地のため、発酵しすぎや発酵不足があると失敗の元です。発酵時間は季節や環境によって若干異なることもあるため、発酵中の生地の状態はこまめに確認するとよいでしょう。
クグロフ型を使って作れるお菓子は王道のクグロフだけではありません。実はいろいろなアレンジを楽しむことができます。「クグロフは発酵作業があって作るのが大変......」という人はバターケーキやガトーショコラにしてもよいですね。コーヒー味や抹茶味のお菓子など、味わいの幅を広げても楽しそうです!
最近ではミニクグロフ型もあります。ミニサイズはゼリーやカヌレ、ひと口サイズのパウンドケーキを作って楽しむことができますよ。大きなクグロフ型と違い、焼きムラもできにくいので失敗も少ないのがうれしい点です。
バニラと少し大人なラム酒の芳醇な香りがなんともいえません。カヌレのなかには特製のクリームがふんわり詰まっていて新鮮です。2時間ほど自然解凍したあと、電子レンジ600Wで15秒温めるとクリームが口の中にとろっと広がりますよ。
ブールミッシュは日本の本格的フランス菓子の草分け的存在として知られています。最初は渋谷公園通りに店を構えていましたが、現在の本店は銀座です。
商品名である「ガトー・ブランフォンセ」とは、セピア色のお菓子という意味。マドレーヌ、フィナンシェといったフランスの伝統的な焼き菓子をはじめ、焼きシブースト、フレンチワッフルを含む5種類の焼き菓子の詰め合わせです。あれもこれも食べたいときにぴったりですね。
アンリ・シャルパンティエは1969年に芦屋に誕生した老舗です。数ある商品のなかでもマドレーヌとフィナンシェはお店を代表する人気の焼き菓子となっています。
フィナンシェは厳選したアーモンド2種類と、コク深い北海道産オリジナル発酵バターの重厚な香りが特徴。一方でマドレーヌは瀬戸内レモン、ラム酒、はちみつの香りが爽やかさを演出しています。
見た目もかわいく、アレンジの種類も豊富な「クグロフ」。特徴や歴史を知ると、食べたくなる人も多いのではないでしょうか。クグロフはそのまま食べるのはもちろん、ハムやチーズを挟んで食べるのもおすすめ。気になる方はぜひ一度食べてみてくださいね♪
※商品情報や販売状況は2022年08月16日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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