さまざまな種類があり、日常的に食べられることも多いチョコレート。しかし、その賞味期限については詳しく知らないほうが多いかもしれません。この記事では、チョコレートの賞味期限に加え、期限切れのチョコレートが食べられるどうかという点や適切な保存法を紹介。チョコレート好き必見ですよ!

賞味期限切れのチョコレートは食べられるのか

さまざまなチョコレートが詰まったボックスからひとつのチョコレートを取り出す様子

iStock.com/ninitta

チョコレートは賞味期限が比較的長い食品です。ちなみに賞味期限とは、記載された年月日まで食品を"おいしく食べられる期間"のことで、消費期限は記載の年月日まで"安全に食べられる期間"のこと。どちらも"未開封"で"正しい保存法"を守った場合に限り適用されます。

チョコレートには賞味期限のほうが記載されていることが多いです。賞味期限が記載されている食品は、未開封で正しく保存されていれば、賞味期限切れになったからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。

ただし、時間の経過とともに品質は劣化し、安全性も低下してしまうため、メーカーが設定した賞味期限内に食べ切ることをおすすめします。

一般的なチョコレートの保管期限の目安


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一般的な板チョコレートの賞味期限は、常温保存で半年~1年ほど。ただし、商品・メーカーによって賞味期限の長さは異なり、長いものだと2年以上保存可能な板チョコレートもあります。

一方、生チョコレートやボンボンショコラなど生クリーム使用のものは賞味期限が2週間程度と短め。冷蔵保存が基本ですが、冷凍で保存することで1ヶ月~半年程度保存ができるようになります。

ただし、上記はあくまで未開封で正しい保存法を守った場合の話。どんなチョコレートでも開封後は賞味期限が短くなるので、早めに食べ切るようにしてください。

チョコレートは賞味期限が切れても腐らないって本当?

テーブルの上にさまざまな種類のチョコレートとカカオが置かれている

iStock.com/JanPietruszka

ほとんどのチョコレートは腐らない

一般的なチョコレートの材料はカカオマス、ココアバター、砂糖、牛乳などで、水分がほとんど含まれていません。腐敗は、水分量が多い食品や塩分や糖度が少ない食品などで起こりやすいですが、チョコレートは水分が少なく糖度も高いため、腐りにくいのです。

そのため、賞味期限が切れてしまったとしても、普通のチョコレートが腐ることはほとんどありません。ただ、腐りにくいとはいえ、長期保存で品質の劣化が起こる可能性はあるので、その点には留意しましょう。

ボンボンショコラやトリュフ、ムースなど生クリーム入りのチョコは腐りやすい

チョコレートのなかでも、生クリームを原料にした生チョコレートは水分量が多く腐りやすいため、注意が必要です。同じく、ボンボンショコラやトリュフのなかで生クリームを使用したもの、生クリームを使うムースなどは腐りやすいといえます。

これらのチョコレートは、安全のためにも賞味期限内に食べ切るようにしましょう。

手作りチョコレートの賞味期限の目安はどれくらい?

手作りチョコレートとひと口にいっても、さまざまな種類があります。チョコレートの保存期間は作り方・材料によって異なってくるので、以下で代表的なチョコレートの種類とその賞味期限の目安について見てみましょう。

<チョコレートの種類と賞味期限の目安>

・冷やした固めただけのチョコレート・チョコクランチ:4~5日

・生チョコ・トリュフ・チョコタルト:2~4日
・チョコマフィン・クッキー:3~4日
・ガトーショコラ・ブラウニー・シフォンケーキ:4~5日日
・チョコレート入りのパウンドケーキ:7日

シンプルに冷やし固めたチョコレートや生チョコ、マフィンやブラウニーなど、冷蔵できるものは冷蔵庫に入れたほうが長持ちします。パウンドケーキは冷蔵に向きませんが、砂糖・バターが多く使われているため、常温でも比較的長持ちしますよ。

腐りやすいチョコや古いチョコはカビが生えていないか確認しよう!

さまざまなタイプのチョコレートが置かれている

iStock.com/zepp1969

冷蔵庫に保存しておいたチョコレートを取り出した際、表面に白いものが付いていることがあります。これは主に「ブルーム現象」が原因です。

ブルーム現象とは、温度変化などが原因でチョコレート内の脂肪分が浮き上がったり、砂糖が溶けたりして白く見える現象のこと。この現象が起こったチョコレートは風味が落ちているものの、食べる分には問題ありません。

水分が少ないチョコレートにカビが生えることはほとんどありませんが、生クリーム入りで水分が多いものにはカビが生えることがあります。表面の白いものがカビだと判断できた場合は、食べるのを控えるようにしてください。

チョコレートの適切な保存方法は?

板チョコレートなど販売時に常温で売られているようなチョコレートは、夏場を除き常温で保存可能です。できれば22℃以下の場所を選び、直射日光や高温多湿の場所を避けて保存しましょう。

生チョコレートやボンボンショコラなど水分量が多いチョコレートは冷蔵保存が基本。また、夏場など気温・室温が高い場合は板チョコレートも冷蔵保存したほうが安心です。

その際は、10℃以下の場所を選び、アルミホイルで包んで密閉できる袋に入れて保存するのがおすすめ。風味の劣化を避けつつ、湿気やにおい移りを防げますよ。

冷凍保存は可能?

チョコレートは基本的に冷凍保存が可能。ただし、チョコレートの脂肪分が固まってしまうため、食感・風味は落ちてしまいます。そのため、常温保存可能なものを冷凍する必要はありません。

ボンボンショコラなどを冷凍する場合は、チョコが入った箱をラップでぐるぐる巻きにし、ジップ付きの保存袋か密閉容器に入れて保存します。冷凍庫の下のほうへ入れることで、ドアの開閉による温度変化の影響を受けにくくでき、保存性がより高まりますよ。

冷蔵・冷凍保存していたチョコレートは常温に戻してから食べよう

木製テーブルの上にさまざまな種類のチョコレートが置かれている

iStock.com/Seiya Tabuchi

冷蔵・冷凍保存したチョコレートを食べる場合は、取り出してからしばらく置いておき、常温に戻すのがおすすめ。

チョコレートを常温に戻すことで、ココアバターという脂肪分が溶け出して、食感がやわらかく、ほどよい口当たりになります。もちろん、硬めの食感が好きな方は、常温に戻さずそのまま食べてもいいですよ。

チョコレートの賞味期限・正しい保存法を意識しよう

一般的なチョコレートの賞味期限は長めですが、生クリーム使用のものなど水分量が多いチョコレートは賞味期限が短め。チョコレートの種類によって、正しい保存方法も異なるため、保存の際はパッケージをよく確認しましょう。賞味期限・正しい保存法を守り、チョコレートのおいしさを長持ちさせてくださいね。


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※商品情報や販売状況は2022年12月22日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。