クッキーやマドレーヌなどの焼き菓子をギフトとして贈る時に、どのくらい日持ちするのかわからないと不安になりますよね。この記事では、市販の焼き菓子や手作りの焼き菓子の日持ちに関する情報を詳しく解説します。日持ちしやすい焼き菓子の種類や上手な保存方法もご紹介しますよ!

賞味期限と消費期限の違いは?

賞味期限の缶

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市販の焼き菓子には、必ず賞味期限か消費期限のどちらかを表示することが義務付けられています。

賞味期限はパッケージに表示された方法で正しく保存した場合に''おいしく食べられる期限''です。賞味期限切れの食品でも、すぐに食べられなくなるということではありません。焼き菓子のように5日以上経っても品質が変わらないものに表示される期限です。

消費期限はパッケージに表示された方法で正しく保存した場合に''安全に食べられる期限''です。その期限を過ぎてしまうと、腐敗や品質の劣化の恐れがあるので、食べるのは控えましょう。生菓子のようにおよそ5日以内で品質が劣化するものに消費期限が記載されます。

賞味期限や消費期限は、食品メーカーがおこなう検査や試験などによって決められます。家庭で作るお菓子の場合には、代わりに「日持ち」という言葉が使われますよ。

市販の焼き菓子と手作りの焼き菓子の日持ちはどれくらい?

キッチンクロスの上に積み重なるオートミールクッキー

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市販の焼き菓子は、長持ちさせるために様々な工夫が施されているため、家庭で作る焼き菓子よりも日持ちしやすくなっています。

アルコール蒸散剤や脱酸素といった鮮度保持剤をお菓子と一緒に入れて密閉したり、お菓子に食品添加物を入れたりすることもあるので、数ヶ月ほど日持ちするものが多いです。

手作りの焼き菓子の日持ちは作る環境や材料にもよりますが、1週間程度が一般的です。おいしく食べられる日数としては3日程度と考えたほうがよいでしょう。

市販の焼き菓子の賞味期限の決め方は?

疑問に思う女性

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賞味期限は、製造元となるお店・メーカーが国のガイドラインに沿って検査機関に依頼し、科学的検査などをおこなった上で設定しています。

まずは可食期間という「この期間までは安全に食べられる」という日数を検査で決め、そこからさらに安全性を高めるために0.8程度の安全係数とよばれる数をかけて賞味期限を設定しています。

たとえば、可食期間が15日の焼き菓子で安全係数を0.8とすると、賞味期限は12日となる計算です。この場合、もし賞味期限を過ぎてしまっても、そこから3日以内なら安全に食べられるということになりますよ。

手作りの焼き菓子の日持ちはどうやって決めれば良いの?

手作りの焼き菓子の場合は、市販の焼き菓子のように検査をして賞味期限を出すのはむずかしいですよね。材料や作る環境、室温、湿度などによっても日持ちの長さは変わってきます。

たとえば、クッキーやフィナンシェ、マドレーヌなどの焼き菓子は腐敗の原因となる水分が少なく、比較的日持ちのするお菓子です。

手作りお菓子の場合、一般的には次のような日数が目安となります。

<手作り焼き菓子の日持ちの目安>

生クリーム・生のフルーツを使用する焼き菓子...当日中

卵や水分を多く含む焼き菓子...2〜3日中

水分の少ない焼き菓子...1週間程度
 

日持ちする焼き菓子の条件は?

ボードの上に並ぶパウンドケーキ

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日持ちするのは、水分が少なく砂糖が多い焼き菓子です。またフルーツケーキに使われるようなアルコール度数の高いリキュールにも保存性を高める効果がありますよ。

日持ちする焼き菓子には次のようなものがあります。(一般的な市販の焼き菓子の場合)

<日持ちする市販の焼き菓子と日持ちの目安>

クッキー...1ヶ月〜半年
フィナンシェ...1〜2ヶ月
マドレーヌ...2〜4週間
パウンドケーキ...2〜4週間
シュトーレン...1~3ヶ月

日持ちしにくい焼き菓子の条件は?

お菓子は、水分が多いほど傷みやすくなります。そのため焼き菓子は、生菓子に比べて一般的に日持ちがしますよ。

焼き菓子のなかでは特に、シフォンケーキのように水分や卵を多く使うお菓子は、他のものに比べて日持ちがしにくいです。市販のものでも4日程度の賞味期限となっています。

おいしいまま食べられる!​焼き菓子の正しい保存方法

びんに入っているクッキー

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焼き菓子は基本的には常温で保存できるお菓子です。室温が高いと傷みや劣化の原因になるため、直射日光が当たらない、温度の低い場所で保存してください。

夏場などで室温が高くなってしまう場合は、冷蔵庫での保存がおすすめです。開封後の焼き菓子はラップでしっかり包んだり、密閉できる容器や袋に入れて冷蔵庫へ。もしあれば乾燥剤も一緒に入れると湿気予防になりますよ。

焼き菓子が大量にあって食べきれない場合は、冷凍保存もおすすめです。食べる前に冷蔵庫で自然解凍すると、風味が落ちることなくおいしさを保つことができます。パウンドケーキやスコーンなどはトースターで温めなおすと、さらにおいしく食べられます。

賞味期限と保存方法をチェックして焼き菓子をおいしく食べよう!

焼き菓子の賞味期限や日持ちについて解説しました。市販の焼き菓子と手作りの焼き菓子では、日持ちがずいぶん違いますね。

賞味期限をチェックしながら上手に保存して、おいしい状態で焼き菓子を食べましょう。

※商品情報や販売状況は2022年12月26日時点でのものです。
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