さまざまな料理の味付けやご飯のお供として大活躍のたらこ。ただ賞味期限が短く、日持ちしにくい点が気になりますよね。そこでこの記事では、たらこを長持ちさせるための冷凍保存方法や、解凍方法、日持ちについて解説します。

傷みやすいたらこ。長持ちさせたいなら「冷凍保存」がおすすめ

黒い皿にのったたらこと葉っぱ

iStock.com/years

スケトウダラの卵巣を塩漬けした"たらこ"は「生もの」のため、おいしく食べられる期間はおおよそ1週間です。しかし、一度にたくさん使うものではないため、長く保存したい方もいるのではないでしょうか?

そんな時におすすめなのが「冷凍保存」です。冷蔵保存に比べて長持ちしやすく、保存方法もむずかしくありません。使い切れない場合などはぜひ一度、冷凍保存を試してみてくださいね。

冷凍・冷蔵のたらこはいつまで日持ちするの?

冷凍保存の場合

冷凍保存の場合の一般的な賞味期限は、おおよそ1ヶ月。冷凍保存といえど、長期間の保存は徐々に風味が劣化するため、家庭用冷凍庫の場合は長くても2ヶ月までを目安として食べ切るとよいでしょう。

冷凍保存をする際のポイントは、新鮮なうちに保存すること。新鮮なうちに空気に触れないように保存・冷凍することで、次に食べる時までおいしさがキープされやすくなります。

一方、"長期間冷蔵保存したのちの冷凍保存" の場合には、風味が劣化しはじめた状態での保存ということになります。そのため、最後までおいしく食べ切るためにも、開封したらできる限り早めに冷凍保存する、ということを意識してくださいね。

冷蔵保存の場合

冷蔵保存の場合、一般的な賞味期限はメーカーによって異なりますが、おおよそ1〜2週間。開封後は空気に触れるため、冷蔵庫内で保存している間にも風味は徐々に劣化していきます。おいしくいただくために、賞味期限内のものでも早めに食べ切りましょう。

保存の際には、ジッパーバッグなどの保存袋やプラスチック製の保存容器などを使用するとよいでしょう。できる限り空気に触れないようにし、冷蔵庫内でも「外気に触れることが少ない位置」や「チルド室」で保存することで、劣化を遅らせることができますよ。

たらこの冷凍の仕方は3通り!手間のかからない方法で保存しよう

淡いブルーの背景に広げられた食品用ポリエチレンラップ

iStock.com/FotoDuets

冷蔵よりも日持ちしやすい冷凍保存には、3つの方法があります。それぞれ異なるメリットがあるため、食べる頻度や食べ方に合わせて、より便利で使い勝手のよい方法を選んでみてくださいね。

1. 一腹ずつラップに包んで冷凍する方法

スケトウダラの卵巣2個を合わせて"腹(はら)"という単位で数えるため、「一腹」とはたらこ2本のことです。

一腹ずつラップに包んで冷凍するメリットは「シンプルで簡単」というところ。空気を入れないようにラップに包み、フリーザーバッグなどに入れて冷凍保存するだけでOKです。

食べる際には、食べたい量のみカットするだけ!凍っているたらこは生のたらこよりも切りやすいため、料理に使う場合やご飯にのせる場合など、さまざまな場面で気軽に使えるところも、メリットのひとつといえるでしょう。

2. 食べやすいサイズにカットして冷凍する方法

カットしてから冷凍するメリットは「すぐに食べられる」というところ。あらかじめ切っておくことで、食べる際に切る手間が省け、すぐ食べられます。

カットの場合も、空気を入れないように1つずつラップに包み、フリーザーバッグなどに入れて冷凍保存でOK。ラップに包んでから保存することで、冷凍時にそれぞれのたらこがくっつく心配がなく、楽に取り出すことができます。

ただし、カットしている分、カット前のたらこに比べて中身が飛び出やすい状態にあります。バットなどの平たい受け皿にのせてから冷凍することで、冷凍庫内でほかの食品に押し潰されずに済むので、心配な場合にはぜひ参考にしてみてくださいね。

3. 加熱してから冷凍する方法

加熱してから冷凍するメリットは「料理に便利」というところ。お弁当のおかずやおにぎりの具材として使う場合には、解凍するだけで使用できますので、忙しい朝などには特に重宝しますよ。

加熱方法は、食べやすい・使いやすい大きさに切ったたらこを、油を敷いたフライパンで焼くだけ。中火〜強火で若干焼き色がつく程度まで、ひっくり返しながら火を通しましょう。

加熱後は粗熱を取ってから、空気を入れないように1つずつラップに包み、フリーザーバッグなどに入れてから冷凍保存でOKです。

生たらこ・焼きたらこ・バラ子の冷凍保存の仕方

木製テーブルにおかれた黒い皿の上の2本のたらこ

iStock.com/flyingv43

そもそも "生たらこ" と "たらこ" の違いは「味付けしているかどうか」です。生たらこはその名の通り、生のたらこ。煮付けや和え物など、調理してから食べるのが一般的です。

一方、たらこは塩蔵したもので、そのままご飯にのせたり、おにぎりのなかに入れたりといった食べ方ができます。

生たらこの冷凍方法

「生たらこ」の場合は、一腹ずつ、または、カットしてから冷凍がおすすめです。食べる頻度や食べ方に合わせて選ぶとよいでしょう。

焼きたらこの冷凍方法

「焼きたらこ」の場合は、カットしてから冷凍がおすすめ。解凍時の手軽さや1回に食べる量などを考慮すると、カットしておいたほうが便利ですよ。

バラ子の冷凍方法

「バラ子」の場合は、小分けにして冷凍しましょう。バラ子とは、たらこの皮がついていない粒だけの状態を指します。

一気にすべてを冷凍してしまうと食べる際に切り分けるのが大変、かつ、食べない分まで解凍して劣化させてしまうおそれがあるため、あらかじめ小分けにすることをおすすめします。

たらこをおいしいまま解凍する方法

四角形の器に盛られたたらこ、白いご飯の上に置かれたたらこがある

iStock.com/flyingv43

解凍する際は「冷蔵庫で解凍」するようにしましょう。常温で解凍することも可能ですが、傷みやすく、また、ドリップにより風味が劣化しやすいため、冷蔵庫を使用することをおすすめします。

冷蔵解凍の場合の所要時間は、おおよそ半日~1。少し時間はかかりますが、低温でゆっくり解凍することでおいしさを残したまま解凍できますよ。

一方で、炒め物や煮物などといった料理に使う場合には、鍋やフライパンの熱で解凍されるため凍ったままでもOK。もし解凍した際に見た目や臭いなどに違和感があれば、傷んでる場合もありますので、たとえ冷凍していた場合でも食べるのは避けてくださいね。

たらこの保存に関するQ&A

半年前に買ったたらこは食べられる?

家庭用冷凍庫での冷凍保存期間の最大目安は約2ヶ月のため、半年前のたらこを食べるのは避けるのが吉。

たらこが傷んでいた場合には「ベタベタする」「糸を引く」「酸っぱい臭いがする」「白い粒ができる」「苦味・酸味がある」という特徴が出ます。

半年経っていない場合でも、これらの特徴が出ているようであれば食中毒のおそれがあるため、食べないようにしましょう。

たらこの再冷凍はNG?

結論から述べると、一度溶けたものを再び凍らせることはおすすめできません。再冷凍すると風味が劣化したり、食感が変わったりと、品質が大いに損なわれます。

たらこを最後までおいしく食べるためにも、あらかじめ食べ切れる量ごとに小分けしておくとよいでしょう。

阪急で人気のたらこ・明太子商品3選

1.「黒門三平」たらこ250g

黒い皿にのった黒門三平の「たらこ250g」
1,111円

透明感のある卵が美しい、新鮮さが自慢のたらこです。目利きの職人が鮮度のよいものを厳選。プチッと弾ける感覚をひと粒ずつしっかり感じられるため食べ応えがあります。

生のままのほか、焼いたりマヨネーズで和えたりするのもおすすめ。白米との相性もよく、いつもの食卓に贅沢さをプラスできますよ。

詳しく見る

2.「加島屋」鮭とたらこ昆布巻 2本包

グレーの皿にのった加島屋の「鮭とたらこ昆布巻 2本包」
1,836円

新潟の郷土料理である「鮭の昆布巻」とたらこを包んだ昆布巻を、ご自宅でも手軽に食べられる逸品。鮭の昆布巻はキングサーモンの中骨を昆布で巻いており、見た目も印象的です。

たらこの昆布巻は中身がギュッと詰まっていてボリューム満点。しょうゆやだし汁などで時間をかけてじっくりと煮込んでいるので、具材全体に味が染み込んでいます。

詳しく見る

3.「味のめんたい福太郎」福撰 240gとTHE MENTAI 2個セット

黒い箱と編みカゴに入った味のめんたい福太郎の「福撰 240gとTHE MENTAI 2個セット」
4,824円

たらことはひと味違うピリッとした辛味を楽しみたい方におすすめの明太子セット。独自の二度漬け製法で作られており、刺激的な味わいを感じられます。

そのまま食べられる明太子と瓶詰め明太の「THE MENTAI」が詰め合わせに。THE MENTAIはいか・数の子の2種類があるので、食べ比べながら素材のよさを楽しんでみてくださいね。

詳しく見る

冷凍保存でたらこのおいしさをキープ

たらこは冷凍できる食品。冷凍時には最大2ヶ月ほど保存が可能になるため、使い切れない場合には冷凍保存を試してみてくださいね!冷凍保存の方法は全部で3つありますので、使う頻度や使い勝手に合わせて、より便利な方法をチョイスしてください。

※商品情報や販売状況は2024年01月12日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。