スイーツ&グルメ2023/3/14 更新
ワインを飲むとき、もっとおいしく飲みたいと思ったことはありませんか。ワインは、飲み方をこだわるとよりおいしく飲めるお酒です。この記事では、ワインのおいしい飲み方、マナー、保存方法、初心者でもおいしく飲めるおすすめワインなどを、ソムリエがご紹介していきます。ぜひ、実践してみてくださいね。
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ワインには、赤、白、ロゼ、スパークリングワインなど、さまざまなタイプがあります。また、味わいも辛口や甘口、極甘口など種類がありますよ。
どのタイプもそれぞれ飲み方を変えることで、よりおいしく飲むことができます。以下では、ワインをおいしく飲むためのポイントを、細かくご紹介していきます。
赤ワインは、常温で飲むといいと聞いたことはないでしょうか。実はこれは、少し間違っているんです。
フランスでは、地下室があるお家が多く、ひんやりした部屋(12〜15℃程度)でワインを保管している場合があります。この場合は、ワインをそのまま飲んでもほんのり冷えているため、おいしく飲めます。
しかし、日本は地下室やフランスほど涼しい部屋がないため、常温のまま飲むと温度が高すぎておいしく飲めません。
したがって、ワインセラーがない場合は、飲む30分前くらいに冷蔵庫で冷やしてから飲みましょう。
適温はワインのタイプにもよりますが、12〜20℃程度で飲むと果実の風味が開きおいしく飲めますよ。
白ワインは、冷やしすぎるとフルーティーな風味が感じられなくなってしまうので、注意しましょう。ワインのタイプにもよりますが、適温は8〜14℃程度がおすすめです。
ワインクーラーに入れっぱなしではなく、出したり入れたりして温度を調節して飲んでみましょう。
ロゼワインは、白ワインと同じくらいの8〜14℃程度がおすすめです。
しかし、ベリー系の風味がしっかりあるタイプの濃いめのロゼワインは、温度を少し上げて飲んでもおいしいですよ。
スパークリングワインは、抜栓前にしっかり冷やしましょう。開ける際に、温度が高いと吹きこぼれてしまうためです。
しかし、抜栓後はタイプによっては温度をあげたほうが、風味が出る場合もあります。
たとえば、コクのあるシャンパーニュは温度が上がっていくにつれ、香りと味わいが広がりますよ。抜栓後の温度は、5〜8℃程度がおすすめです。
ワインは、それぞれのタイプに合ったワイングラスを合わせることで、よりおいしく飲むことができます。以下では、タイプ別に合うグラスの特徴をご紹介していきます。
赤ワインには、タンニンという渋味成分が多く含まれています。使用するグラスを間違うと、渋味や雑味を強く感じやすくなる場合があります。
おすすめのグラスは、ボールの部分が少し大きめで、飲み口はすぼまっているものがいいでしょう。
濃厚で重厚なワインは、ボールの高さが少しあるもののほうがタンニンがマイルドに感じられ、おいしく味わえますよ。
白ワインは、上の画像(白ワインが入ったグラス)のような、シンプルなグラスが基本的におすすめです。
しかし、樽の効いた濃厚な白ワインは、風味を開かせるために飲み口が大きく広いタイプのグラスで飲むことがあります。
酸味の強い白ワインを、飲み口の広いグラスで飲むと酸味が際立ってしまうため、飲むワインによってグラスを変えましょう。
ロゼワインは、白ワイン用のグラスと同じものを選ぶのがおすすめです。
しかし、濃いめのロゼワインは、赤ワイン用のグラスでもおいしく飲むことができます。2脚使って味わいの変化を楽しんでも面白いですよ。
スパークリングワインは、泡を楽しむお酒です。したがって、泡立ちをきれいに楽しめ、泡の持続時間を長くさせるグラスがおすすめ。
フルートグラスという、縦に細く長いグラスを使用しましょう。
普通のグラスでも飲めますが、フルートグラスはなめらかな泡立ちが続き、最後までおいしく飲めますよ。
ワインは、熟成によって変化するお酒です。そのためまだ眠っているワインは、開けたばかりだと香りや味わいが閉じた状態で、おいしさが半減してしまうことがあります。
そこで、ワインを目覚めさせるために、空気にしっかり触れさせることが大切です。方法は、デキャンタをして空気に触れさせるか、ワイングラスに注いで回し、空気に触れさせる、どちらかの方法がおすすめです。
しかし、すべてのワインが空気に触れることで、おいしくなるわけではありません。長期熟成している古酒は、ほんの少し空気と触れあうだけで味わいがガクッと変わってしまいます。
また、デイリーワインと呼ばれる、熟成しなくてもおいしいワイン(1,000円以下、1,000円〜2,000円前後)は、味が落ちる場合もあります。
抜栓して一口飲んでから、空気に触れさせたほうがいいか考えて飲んでみましょう。
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ワインは、料理と合わせることでよりおいしくなることもあります。
たとえば、渋味が強い赤ワインには、旨味が濃縮したドライフルーツやミルキーなチーズを合わせるとマイルドになり、ワインがよりおいしくなりますよ。
甘口ワインには、塩味の強いブルーチーズがよく合います。スッキリ系の白ワインには、酸味の効いたピクルスが合いますよ。
このように、料理とワインを合わせることで、お互いのいいところを引き立たせてくれるのです。いろいろな料理と合わせて、新しい発見をしてみましょう。
ワインは、グラスにたっぷり注いでしまうとワイン本来のおいしい香りを感じられなくなります。また、ワイングラスを回すこともできず、とても飲みづらく、こぼしてしまう危険性もあります。
ワイングラスは、グラス内においしい香りを充満させ楽しめる役目もあり、ワインを注ぐ量は、多くてもグラスの1/4程度にしましょう。この量だと、グラスを回し、香りをグラスの中で楽しむことができますよ。
ワインには、澱や酒石などが入っている場合があります。どちらも体に害はないので、飲んでも大丈夫ですが、口当たりがザラリとして飲み心地はよくありません。
もしそのようなものが入っていた場合は、デキャンタをして取り除くか、別のワインに変えるのも一つの方法ですよ。
ワイングラスは、香りを開かせるために回します。そのときは、必ず内回しで回転させましょう。
もし外回しにしてワインがこぼれてしまったら、テーブルや一緒に飲んでいる相手にかかってしまい被害が大きくなってしまいます。内回しでグラスを回していれば、こぼしてしまっても自分にかかる程度で被害が少なくなるはずです。
楽しく飲んでいると、そんなアクシデントもあると思いますが、少しでも迷惑がかからないように注意しながらグラスを回してみましょう。
ワインは、香りで劣化しているか確認できる場合があります。プロでも見極めがむずかしいですが、ワインを注いでもらったら香りの状態をチェックしましょう。不安であれば、ソムリエや店員にきいてみてくださいね。
またワインは、香りが華やかなお酒です。グラスを軽く回しながら、さまざまな香りを探す楽しみや、香りの変化を楽しむのも面白いです。
最初には感じられなかった香りを見つけられると、とてもうれしくなりますよ。
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ワインは、一度開封してしまうと一気に酸化してしまいます。
酸化してしまうと、味わいも落ちて悲しい気持ちになりますよね。ワインのタイプにもよりますが、抜栓後は何週間もかけて飲むのではなく、2〜3日程度で飲みきるのがおすすめです。
ワインは、温度と湿度の変化を受けやすいお酒。とくに暑さに弱いので、夏場の温度と湿度管理はとても大切です。
おすすめの温度は、12〜15℃程度、湿度はコルクが乾燥しない70〜80%が理想とされています。ワインセラーをお持ちの方は、設定してみてください。
セラーをお持ちでない方は、直射日光が当たらず、涼しいところへ保管しましょう。もし見つからない場合(長期間の保存でない場合)は、ワインを新聞紙でぐるぐる巻きにして野菜室へ保管するのがおすすめです。温度や湿度も保たれるので、緊急避難場所には最適ですよ。
また開封後は、コルクやスクリューキャップをしっかり締め、冷蔵庫で保管しましょう。開封したら劣化のスピードが早まります。常温に置いておくと、より劣化しやすくなるので注意しましょう。ポイントは冷蔵庫に入れて、飲むときに温度を適温に戻して飲むこと。ぜひ覚えておいてくださいね。
スペイン産のフルーティーで飲みやすい白ワイン。白桃やパイナップルなどのトロピカルな果物の風味を楽しめます。酸味がおだやかなので、酸味が苦手な方でもおいしく飲んでいただけるはず。フレッシュなフルーツと旨味、コクの絶妙なバランスを味わってみてください。
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スペイン産のスパークリングワイン「カヴァ」。泡立ちがしっかりしているので、飲みごたえ抜群です。りんごやライムのような爽やかな風味で、クセも少ないため飲みやすいですよ。食事とも合わせやすく、ホームパーティーや手土産にもおすすめです。
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フランス産のフルーティーなロゼワイン。クランベリーやチェリーなどの赤系果実味や、やさしい酸味、ほんのり感じるベリー系の甘味がとてもおいしいです。イチゴやさくらんぼなどと一緒に合わせて飲むのもおすすめ。また、果実味をより楽しむために、少し温度を上げて飲むと良いですよ。
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アメリカ・カリフォルニア州の濃厚な白ワイン。パイナップルやバナナなどのトロピカルフルーツやはちみつ、焼き立てパンのような香ばしい風味が絶品です。旨味の詰まったどっしり系の白ワインなので、味わいと香りを楽しむためにも大きなグラスで温度を上げて飲みましょう。
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ニュージーランド産の飲みごたえのある赤ワイン。メルロ100%で造られている濃厚な一本です。プラムやブラックチェリーなどの果実味や、チョコレートのような旨味も感じられます。また、口当たりがなめらかでシルキーなので、やさしく体に染み渡りますよ。スクリューキャップなので、抜栓と保存がしやすいのも嬉しいポイントです。
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ワインは、温度やグラス、食事と合わせるなど、少しだけこだわることでおいしさが倍増します。今まで試したことなのない項目があった方は、上記でご紹介したおいしくなる方法を組み合わせながら飲んでみてください。ワインのおいしさに改めて気付き、さらにハマってしまうはずです。ワインをよりおいしく飲めると、ワインライフをもっと充実できますよ。
※商品情報や販売状況は2023年03月14日時点でのものです。
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