1切れならおいしいカステラも、1本食べ切るのは大変です。カステラをゆっくり味わいたいときは、冷凍保存しましょう。カステラを冷凍すると、味や食感の変化も楽しめます。上手に冷凍・解凍するコツを知り、カステラを長く味わってください。

カステラを長く楽しむには冷凍保存がおすすめ

白い皿のうえにある2切れのカステラ

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カステラは、量が多くてしっかり甘みがあり、食べ切るのに時間がかかってしまいがちなお菓子です。開封してから時間がたつと、パサついて味が落ち、カビがはえてしまうこともあります。カステラを長くおいしく食べるなら、冷凍保存がおすすめです。

贈答用の大きなカステラだけではなく、小さなひとくちカステラ、近年よく目にする台湾カステラも冷凍可能です。「食べ切る前に傷みそう」と思ったら、早めに冷凍してしまいましょう。

凍らせたカステラはいろんな楽しみ方ができる!

小さな2切れのカステラがのったふたつの皿

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実はカステラは、冷凍しても完全には凍りません。そのため解凍しなくても、凍ったままフォークを刺して食べられます。カステラは、冷凍することで食感や味わいの変化を楽しめるのも嬉しいポイントです。

カステラを冷凍すると、おいしさのバリエーションが広がります。少し手を加えるとまた違った味わいを楽しめるのも、冷凍カステラの魅力です。冷凍カステラのアレンジレシピについては、のちほど紹介します。

カステラを冷凍したらどうなる?味や食感は?

開封前のカステラは、2週間ほどしか日持ちしません。開封してから冷蔵庫で保存すると、パサついて味が落ちてしまいます。しかしカステラは冷凍すると、おいしさを維持したまま1ヶ月ほど保存が可能です。

砂糖やはちみつなどの糖分が多く、水分が少ないカステラは、凍っても固くなりません。そのため凍った状態のカステラを食べると、もちもちした食感を楽しめます。凍ったカステラは甘みを強く感じる、という声も聞かれます。

カステラを冷凍・解凍する方法

黒い皿にのった3切れのカステラと日本茶

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ここからは、カステラを上手に冷凍・解凍する方法を紹介します。カステラを保存するポイントを知り、最後までおいしく食べ切りましょう。

カステラの冷凍方法

カステラをおいしく冷凍する方法は、以下の通りです。

1. カステラを1回で食べる分ずつ切り分ける。
2. 1個ずつラップでぴっちり包む。
3. 冷凍用保存袋に入れて、袋の中の空気を抜きながら密封する。
4. 冷凍庫に入れる。

カステラを冷凍するのは、開封後できるだけ早いタイミングがよいでしょう。開封すると味が落ちはじめ、微生物が繁殖するリスクが高まります。「食べきれない」と思ったら、早めに冷凍するようにしてください。

カステラを1本丸ごと冷凍庫へ入れても、おいしく冷凍できません。食品は凍るまでに時間が長くかかると、食品中の水分が大きな氷の結晶を作るため、食感や味わいが悪くなってしまいます。

カステラを切り分けて小さくすると、凍るまでの時間を短縮できるため、品質の劣化をおさえながら冷凍できます。保存袋にカステラを入れるときも、縦向きに詰めて入れるのではなく、横向きに寝かせて並べて、早く冷凍できるようにしましょう。

さらに効率よく冷凍するなら、冷凍庫の急速冷凍機能を利用する、熱伝導率が高い金属製のトレーやバットに保存袋をのせて冷凍するなどして急速冷凍することをおすすめします。

酸化や乾燥、霜がつくのを防ぐために、ラップでしっかり包んで袋に入れて密封保存することも大切です。

カステラの解凍方法

カステラは凍ったままでも食べられますが、解凍して食べる場合、自然解凍と電子レンジ解凍の2つの方法があります。

自然解凍する場合は、冷蔵庫でゆっくり時間をかけて解凍するようにしましょう。カステラは完全に凍らないため、冷蔵庫でも短時間で解凍できます。

カステラを常温で解凍するのは避けてください。冷凍したカステラを常温に置いておくと、急激な温度変化により水滴がついて、カステラの食感が悪くなってしまいます。また微生物が繁殖しやすくなり、カビがはえるおそれもあります。

冷凍したカステラをすぐに食べたいときは、電子レンジで解凍しましょう。カステラを皿にのせてラップをかけ、10秒ほど加熱して様子を見てください。水分が飛んでパサつかないよう、加熱しすぎに注意しましょう。電子レンジで温めると、焼き立てのようなふんわりやわらかなカステラを味わえます。

【冷凍したカステラ・台湾カステラのおいしい食べ方】アレンジレシピ3選を紹介

冷凍したカステラは解凍したり、凍ったまま食べたりする以外に、アレンジも楽しめます。ここからは、冷凍カステラのおいしい食べ方を紹介します。さらに日本の伝統的なカステラとは異なる、台湾カステラの冷凍アレンジレシピも合わせて紹介するので、参考にしてください。

牛乳をかけるだけ!カステラミルクアイス

調理時間:5分(※冷凍する時間は含みません)
保存期間:冷凍で1ヶ月

カステラに牛乳をかけて冷凍すると、しゃりっとしたアイス風の食感に。カステラに牛乳をしみ込ませているので、普通のアイスよりも食べごたえがあります。ミルクアイスの冷たさと、カステラのコクのある甘みが楽しめる、暑い季節におすすめのアレンジです。

材料(1人分)

・カステラ......1切れ
・牛乳......大さじ5杯(75g)

作り方

1. 広げたラップの上にカステラを置きます。
2. カステラ全体にまんべんなく牛乳をかけます。
3. ラップで包み、冷凍用保存袋に入れます。牛乳が全体にしみるように、カステラは横に寝かせましょう。
4. 約6時間冷凍します。

生クリームをはさんで!カステラサンドアイス

調理時間:10分(※冷凍する時間は含みません)
保存期間:冷凍で1ヶ月

ホイップした生クリームをカステラにサンドして凍らせた、少しリッチなアイス風スイーツです。生クリームの濃厚さが、カステラのコクやしっかりした甘みとよく合い、贅沢な味わいを楽しめます。

材料(2人分)

・カステラ......2切れ
・生クリーム......50cc
・グラニュー糖......小さじ1杯

作り方

1. カステラを、長辺に沿って縦半分に切ります。
2. 生クリームにグラニュー糖を加えて、角がたつ8分立てまで泡立てます。
3. カステラに2をはさみ、ラップで包んで冷凍用保存袋に入れます。
4. 約1時間冷凍します。

ひと手間で豪華なスイーツに!台湾カステラオムレット

調理時間:5分
保存期間:当日

「台湾カステラ」とはその名前の通り、台湾で古くから親しまれているスイーツです。焼き立てはふわふわでやわらかく、時間がたつとしっとりしてぷるっとした食感に変わります。

日本のカステラ同様、台湾カステラも冷凍可能です。そのままではやわらかすぎて、手を加えることがむずかしい台湾カステラですが、冷凍すると適度に固くなりアレンジしやすくなります。

今回は、生地を半分に折りたたむオムレット風のレシピを紹介します。好みのトッピングを用意して、台湾カステラのアレンジを楽しんでください。

材料(1人分)

・台湾カステラ......1切れ
・ホイップクリーム......適量
・バナナ、いちごなど好みのフルーツ......適量

作り方

1. 凍った台湾カステラを横に倒し、台湾カステラの側面に包丁で切り込みを入れます。カステラを1/3ほど残すようにして、完全に切り離さないようにしましょう。
2. 切り込みにホイップクリームを絞り、好みのフルーツをはさみます。

カステラは冷凍すると楽しみが広がる!

1本食べ切るのが大変なカステラも、冷凍すると長期間おいしく食べられます。味や食感が変化して食べ方のバリエーションが広がるのも、冷凍カステラの魅力です。ポイントをおさえて上手に冷凍・解凍して、最後までおいしくカステラを食べてください。

※商品情報や販売状況は2023年03月24日時点でのものです。
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