白いお皿に盛り付けられたホッケ焼き

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一年を通して店頭に並ぶ「ホッケ」ですが、旬の季節はいつ頃かご存じでしょうか。この記事では、おいしいホッケが出回る旬の時期、種類別の産地や特徴についてご紹介します。上手な選び方や焼き方もあわせてお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

ホッケの旬は何月?種類や産地別に紹介

竹ザルの上にのせたホッケの開き

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北海道が一大産地の国内産「真ホッケ」

「真ホッケ」は国内で獲られるホッケの呼び名で、そのほとんどは北海道で水揚げされています。エサを求めて沿岸にくる5~7月と産卵にくる11月頃が、漁獲量が多く味の良い旬の時期です。また名産地での旬が、礼文では7月~8月、羅臼では10月~11月、日高では1112月、積丹では45月と異なるため、詳細な産地が分かる際は参考にしてみてください。

真ホッケは、クセがなくほどよい脂のりで、身の締まりがよく味が濃いのが特徴。ホッケは鮮度が落ちるのが早いため、多くは開きの干物に加工されますが、産地では刺身や煮付けでも食べられています。

極寒の北太平洋産「しまホッケ」

「しまホッケ」はその名の通りシマ模様が特徴で、ベーリング海やオホーツク海など極寒の北太平洋で生息する種類のホッケです。国内での水揚げは極めて少なく、ロシアやアメリカ産などの輸入物がほとんど。正確な旬の時期は不明ですが、オホーツク海で獲られるしまホッケは秋に脂がのると言われています。

しまホッケはシューシーで肉厚、真ホッケよりも大ぶりで脂がのっているのが特徴です。しっかりと脂がのっているものを「とろほっけ」の名称で販売していることも。居酒屋メニューとしても人気のホッケです。

レアな高級魚「根ホッケ」

本来ホッケは回遊魚で、群れになって海を周期的に移動します。しかし稀に、近海の岩礁周辺に根付いて生息する真ホッケがおり、これが「根ホッケ」と呼ばれています。生育後も豊富なエサ場に住みついた大きな根ホッケは、丸々と太り脂がよくのった極上のおいしさ。道南の函館沿岸、羅臼、礼文産などが高級魚として販売されています。

おいしいホッケの見分け方

白い丸皿に盛り付けたホッケの身を箸でつまむ様子

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ここでは、鮮度がよくおいしいホッケの見分け方をご紹介します。生のホッケや開きの干物を選ぶ際の、チェックポイントは次の通りです。

<真ホッケ・島ホッケの場合>
身がしまって弾力があり肉厚なもの、腹(内臓)が膨らんだり
やわらかくなったりしていないもの
身が白く透明感があり、脂がのっているもの

<真ホッケの場合>
楕円形をしていて細くないもの、皮側の腹に赤みがさしているもの

<しまホッケの場合>
パサついたり(脂の酸化)水っぽくダレたり(水分が流出)していないもの

ホッケのおいしい焼き方

レモンと大根おろしを添えた焼きホッケ

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<グリルで焼く場合>

あらかじめホッケに酒大さじ1杯をまぶしておきます。グリルの受け皿に水を張り、網に薄く油を塗り皮目を下にしてのせ、両面を10分ほどこんがりと焼けば完成です。

<フライパンで焼く場合>

薄く油を引いたフライパンを中火で熱し、皮目を下にして入れ6分焼きます。焼き色がついたら裏返して、酒・水各大さじ1杯をフライパンの淵に回し入れ蓋をして、4分蒸し焼きにしたらできあがり。

どちらも表面を香ばしく焼くこと、パサつきを防ぎ風味よく仕上げるため酒や水を使うのがポイントです。また冷凍のホッケは、旨みが流出しにくい冷蔵庫内での解凍をおすすめします。

旬のホッケをおいしく食べよう!

ホッケの旬は、5~7月と11月頃です。種類は、淡白で味の濃い「真ホッケ」、肉厚で脂のりが良い「しまホッケ」、レアな高級魚の「根ホッケ」に大別されます。おいしいホッケの見分け方・焼き方を参考に、旬のホッケを存分に味わってみてくださいね。

※商品情報や販売状況は2023年05月07日時点でのものです。
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