お祝いやプレゼントなどにおすすめなシャンパンは、種類も味わいもさまざま。選ぶのに迷うことも多いのではないでしょうか。この記事ではシャンパンの魅力や種類、選び方などを、ソムリエのおすすめ商品とともに紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

シャンパンとは?魅力や醸造方法を解説

シャンパンがグラスに注がれる

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シャンパンとは、一体どんなものなものなのでしょうか。発泡性のお酒なので、飲みやすいイメージを持っている方も多いはず。ひと言でシャンパンと言っても、どのようなものが該当するのか知らないと選ぶのもむずかしいですよね。

以下では、シャンパンの魅力やスパークリングワインとの違い、醸造方法などを解説していきます。

シャンパンの魅力

シャンパンには、「きめ細かな泡立ち」「クリーミーな口当り」「複雑な味わい」「芳醇な香り」など、魅力がたくさんあります。そのなかでも、ほかのスパークリングワインと違うのは、なめらかな泡立ちと、複雑な風味ではないでしょうか。

また、泡が入っていることもあって、ワインの独特な渋味や酸味がまろやかになり、飲みやすく感じられます。お食事と合わせるときは、食前酒やフルコースの最初から最後までを一本で通せることもでき、万能なお酒でもありますよ。

スパークリングワインとの違い

シャンパンは、赤ワインや白ワインなどの「スパークリングワイン」というカテゴリーに分類されます。生産地域であるフランスのシャンパーニュが名前の由来です。

しかし、フランス産のスパークリングワインすべてが、シャンパーニュと呼ばれるわけではありません。フランス・シャンパーニュ地方で生産され、規定や法律など厳しい審査をクリアしたもののみが、シャンパーニュ(シャンパン)と呼ばれます

醸造方法

シャンパンの醸造方法は非発泡性のワインと違い、工程数が多く、醸造時間もかかります。シャンパンには「調合」「瓶内二次発酵」「瓶内熟成」「糖分調整」の工程がありますが、特に瓶内二次発酵は、シャンパンを醸造するうえでなくてはならない工程です。

瓶内に酵母と糖を加え、瓶内のみで発酵が起きることで炭酸ガスを発生させる瓶内二次発酵は、シャンパンの持ち味である、繊細な泡立ちを生み出します。

ブドウの品種

シャンパンの主なブドウ品種は、白ブドウである「シャルドネ」黒ブドウである「ピノ・ノワール」「ピノ・ムニエ」が多く使われています。

白ブドウの比率が多いと、スッキリとした酸味を感じる繊細な味わいに、黒ブドウの比率が多くなると、コクや旨味が強くなりより芳醇な味わいになります。

また、黒ブドウのみで造られた白のシャンパンは「ブラン・ド・ノワール」と呼ばれ、白ブドウであるシャルドネのみで造られたシャンパンを「ブラン・ド・ブラン」と呼びます。

ブドウの特徴を考えながらシャンパンを選ぶと、自分の好みに合った味わいを探せます。

シャンパンの主な3種類

シャンパンには、主に3つの種類に分類されます。以下では、選ぶときにも基準になる、シャンパンの種類をご紹介していきます。

ノン・ヴィンテージ

ノン・ヴィンテージとは、決まった年度に栽培されたブドウのみではなく、さまざまなヴィンテージで栽培されたブドウをブレンドして、ひとつの商品にしていくものです。

造り手のスタンダード商品にもなり、生産者の造り出した味わいをしっかり感じられる一本になります。はじめての造り手のシャンパンを飲むときは、ノン・ヴィンテージを飲むのがおすすめです。

ヴィンテージ

ヴィンテージとは、主に同じ年に栽培されたブドウから造られているシャンパンです。その年の味わいを楽しめることや、記念の年の商品を購入するのもおすすめです。

ワインセラーで熟成することも可能なので、じっくり熟成してからその年を思い出しながら飲むのも通ですね。

プレステージ

プレステージとは、造り手の上級ランクの商品のことを示します。したがって、ブドウのできがいい年や、特別な年にしか造られないことも多いです。また、値段も高く、希少性も高いため、憧れのシャンパンとも呼ばれます。

プレステージは、熟成してさらにおいしくなるものもたくさんあるので、購入後に数年熟成させてから飲む方法もおすすめです。

シャンパンの選び方

海辺で食事とシャンパンが並ぶ

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シーンで選ぶ 

イベントやお祝いで選ばれるお酒の定番といえばシャンパンです。友人や家族におみやげとして購入することも多いのではないでしょうか。

相手の好みがわからない場合、辛口(ブリュット)のスタンダードタイプを選ぶのがおすすめ。飲みやすいものが多いので、お酒をたしなむ方に喜んでもらえるでしょう。

味わいで選ぶ

シャンパンは甘口から極辛口まで、さまざまな味わいがあるので選ぶのがむずかしいことも。

食前酒やデザートワインとして飲まれる甘口「ドゥー」、やや甘口「ドゥミ・セック」、食事とともに楽しめる辛口「ブリュット」、極辛口「ブリュット・ナチュール」、「ドサージュ・ゼロ」などを知っていると選びやすいでしょう。

色合いで選ぶ

シャンパンには、白タイプとロゼタイプがあります。白タイプは、フルーティーで飲みやすく、スッキリとした酸味があるのが特徴。ロゼタイプは白タイプと比べると、果実味やベリーの風味を感じられ、華やかさや複雑な余韻を味わえます。

色合いで選ぶときは、見た目だけでなく味わいを考慮して選ぶと、さらに楽しくなりますよ。

生産者・地域で選ぶ

シャンパンもワイン同様、生産者や地域ごとの特徴があります。生産者による味わいの違いや、栽培される地域による風味の違いがわからない場合は、お店のスタッフに尋ねたり、商品名を検索してみたりするのがおすすめ。自分の好みに合った最上のシャンパンが見つかります。

グレードで選ぶ

シャンパンは、スタンダード(ノン・ヴィンテージ)、ヴィンテージ、プレステージにランク分けされます。スタンダードタイプのノン・ヴィンテージは、プレゼントやおみやげに最適。

結婚記念日や就職祝いなど、少し贅沢したいときにはヴィンテージ、人生の門出や、特別な記念日などには最高峰のプレステージがおすすめです。

阪急で買えるおすすめのシャンパン銘柄4選

1. RM ジャン ヴァレンティン ブリュット トラディション プルミエクリュ

ジャン・ヴァランタン「ブリュット・トラディション・プルミエクリュ」
8,250円

「ジャン・ヴァランタン」は、家族経営の小規模生産のメゾンです。こちらのシャンパンはフレッシュな果実味が感じられるバランスの良い味わい。

りんごやキャラメルなど複雑な香りがあるのも特長です。プルミエ・クリュのブドウを使用しており、価格帯は1万円以下ですが、複雑で深みのある風味を楽しめます。

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2. RM ジャン ヴァレンティン ブリュット ロゼプルミエクリュ

RM ジャン ヴァレンティン ブリュット ロゼプルミエクリュ
9,075円

黒ブドウから造られる、濃いめの色合いが素敵なロゼシャンパーニュです。イチゴのようなベリー系の果実味を感じられる一本。フレッシュで繊細な香りと程よく力強い味わいを楽しめます。

複雑さはありますがさっぱりとした飲み口で、チキンのソテーや冷しゃぶなどのお肉料理に合わせてもおいしいですよ。

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3. RM ラルノーディ イロー ブラン ド ノワール

ラルノーディ イロー ブラン ド ノワール
10,450円

自然環境を重視したブドウ栽培をしている、ラルノーディ・イロー。黒ブドウであるピノ・ノワール100%で造られた白のシャンパンです。

プラムの砂糖漬けやスパイスのアロマ、樽由来である香ばしさもあり、芳醇で複雑な味わい。力強さが感じられる一本は、濃厚なシャンパンを飲みたい方におすすめです。

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4. ボネ・ジルメール・ミレジム グランクリュ ブランドブラン

ボネ・ジルメール・ミレジム グランクリュ ブランドブラン
16,500円

「ボネ・ジルメール」では、リュット・レゾネ(減農薬農法)をおこない、防腐剤や殺虫剤は一切使用せず、除草剤も最小限に抑えてブドウを栽培しています。

最低5年間以上カーヴで熟成しており、複雑なアロマと風味を楽しめる逸品。最初に少しフレッシュな甘味が感じられ、さわやかな酸味と充実感のある味わいを堪能できます。

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シャンパンの種類をいろいろ試してみよう!

シャンパンとひと言で言っても、栽培地域や造り手、ブドウ品種のブレンド方法などさまざま特徴の違いで、味わいには変化があります。もちろん、いろいろ飲んでいくと自分の好みのものではないものも出てきます。

そんなときは、自分がなにが苦手でなにが好きなのかを、ブドウ品種や造り手の特徴などから探してみるのも面白いですよ。いろいろな種類のシャンパンを飲み比べて、自分のお気に入りを見つけてみましょう。

※商品情報や販売状況は2024年07月09日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。