京都生まれの「祇園小石」は、上質で美しい和菓子を中心に製造・販売する専門店。なかでもビードロのように鮮やかに輝く、さまざまな味わいの京飴が人気を博しています。この記事では、そんな京飴を作り続ける同店の歴史や魅力に迫るとともに、人気商品などをご紹介します。

「祇園小石(ぎおんこいし)」とは

晴天に並ぶ日本の伝統的な出店のビュー

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創業80年以上の歴史を誇る「祇園小石(ぎおんこいし)」は、京都発祥の京飴専門店。京都を代表する鴨川のほど近くに、本店を構えています。

主力商品となるのは、創業より伝わる技法で作る「家傳(かでん)京飴」や「舞妓はんのお気に入り」シリーズなど。四季を感じさせる艶やかな京飴は、京都みやげとして、年代問わず人気を博しています。

祇園小石の歴史

昭和11年(1936年)創業の「祇園小石」。社名は、祇園の風情を歌った歌舞曲の一節と、飴の別名 "小石" を掛けて命名されました。「良いあめ召し上がれ」を社訓に、80年以上ひたむきに飴作りに専念。

20年ほど前からは飴業界としては珍しく、季節の味わいとして四季折々の味・色・見た目にこだわった飴作りもおこなっています。

祇園小石の特徴・こだわり

「祇園小石」の人気商品「家傳京飴」は、なめらかな舌触りと艶やかな色合い、後味のよさが特徴。余分な合成着色料などは使用しないのが、こだわりです。

さらに、砂糖の旨味を引き立たせるために、水飴の使用は10%以下に制限。創業当時より守られてきたこだわりの技法によって、高温で一気に炊き上げることで、上質な京飴を作り上げています。

祇園小石の取り扱い商品

白い背景に置かれたカラフルな手毬キャンディ

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祇園小石には「家傳京飴」シリーズをはじめ、 「京ひんやり」シリーズ、「祇園飴歳時記」シリーズなど、季節によって色とりどりの商品が並びます。以下では、祇園小石の人気・定番商品について紹介するので、ぜひお気に入りのひと品を見つけてみてください。

「家傅京飴」「祇園飴歳時記」など伝統が活きる商品

京都みやげとして人気の「家傳京飴」「祇園飴歳時記」は、味はもちろん、見た目も逸品。家傳京飴のなかでは、社名を冠した「祇園小石」や厚生労働大臣賞受賞の「お濃い茶飴」、ビードロのように美しい「にっき」が人気です。

祇園飴歳時記は、季節に合わせてラインアップが変わり、夏には梅・夏みかん・すいかなどを思わせる涼しげな京飴が並びます。

かわいらしい「舞妓はんのお気に入り」

上品でおしとやかなイメージを表した「舞妓はんのお気に入り」シリーズには、ミルクを使った飴やせんべいがラインアップ。

名前の通りやさしく、まろやかな味わいが特徴で、「いちごミルク飴」や「黒糖ミルク飴」、「抹茶せんべい」が人気を博しています。ハイカラな味わいは、子どもから大人まで、多くの人に喜ばれますよ。

「京の銘菓」や「ギフトセット」なども人気

「京の銘菓」では、京都で古くから親しまれている「ひやしあめ」をチェック。キリッと生姜が効いているので、3倍に薄めてしょうが湯として飲んだり、アイスクリームや寒天などにかけて楽しんだりすることができます。夏場はかき氷のシロップとしてもお使いいただけます。

「ギフトセット」では、板状の京飴「京ひんやり」に注目。水面に張る薄氷をイメージして作られた京飴で、果物の酸味が感じられるのが特徴です。冷蔵庫で冷やすと、より一層おいしく食べられますよ。

祇園小石の甘味処の人気メニューは?

小鉢に入ったあんみつのクローズアップ

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祇園小石の本店には甘味処を併設。「秘傳(ひでん)の黒糖みつ」を使ったスイーツの数々が楽しめると人気です。以下では、甘味処で楽しめる人気・定番メニューを紹介するとともに、季節限定メニューも紹介していきます。

人気・定番のメニュー

甘味処の人気・定番メニューは、「抹茶シフォンパフェ」「あんみつ」「黒糖みつわらびもち」など。芳醇な香り漂う抹茶や、沖縄県産の黒糖を使った黒蜜などを贅沢に使用した和スイーツが、人気メニューとして名を連ねます。

特に抹茶シフォンパフェは、抹茶のシフォンケーキと抹茶アイス、抹茶みつなどが使用された抹茶づくしのひと品で、苦味と甘味の絶妙なバランスが、多くの人から人気を集めています。

季節限定メニュー

春季(2月中旬〜5月上旬)には、木苺・黒すぐり・いちごを使った、甘酸っぱい「春こいしパフェ」が登場。夏季(5月上旬〜9月下旬)には、あんみつにフワフワのかき氷をのせた「わがまま氷」や期間フレーバーのかき氷が登場します。

さらに秋季(9月中旬〜11月下旬)には、渋皮付の栗をたっぷり使用した「秋こいしパフェ」が、冬季(10月中旬〜3月中旬)には心も体も温まる「あつあつ白玉」が登場します。季節によってまったく違った味わいが楽しめるので、ぜひ京都に訪れた際には、祇園小石本店に足を運んでみてくださいね。

阪急でお取り寄せ!祇園小石の飴商品3選

1. 人気の6種を少しずつ楽しむなら「祇園小石」

淡いオレンジと白のスタンドパックに入った個包装の飴玉
378円

「祇園小石」は、同店の「家傳京飴」で人気の6種をアソートにした商品。ささつゆ・黒飴・宇治抹茶飴・紅茶・ぶぶあられ・こがし飴といった、味わい深いフレーバーの数々が味わえます。なかでも、ささつゆは砂糖と水飴から作られる純粋な京飴ともいわれているので、ぜひ京都の街並みを思い浮かべながらお楽しみください。

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2. 大人な味わいを求める方におすすめ「にっき」 

淡いピンクと白のスタンドパックに入った個包装の飴玉
378円

爽やかでスパイシーな香りを持つ "桂皮(けいひ)" を使った「にっき」は、ほどよい辛味が特徴の京飴。京都の銘菓・八ッ橋にも使われているおなじみのフレーバーが味わえると、京都みやげとして人気を集めています。淡い桃色に白いラインが入った、美しい見た目も人気のひとつです。

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3. 懐かしい味わいを楽しむなら「昔風のどあめ」

淡い橙色と白のスタンドパックに入った個包装の飴玉
378円

「昔風のどあめ」は、しょうが・金柑・陳皮を使った京飴です。昔ながらの素材を使用することで、喉をやさしく潤します。1個ずつ個包装になっているため、持ち歩きにも便利。乾燥が気になる季節にぴったりのひと品です。かわいらしいパッケージに入っているため、ちょっとしたギフトにもおすすめですよ。

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気になる方は祇園小石の店舗へ

祇園小石の本社は京都市中京区に、本店は京都市東山区祇園町にあります。本店1階では、祇園小石のさまざまな商品を販売。1階奥と2階は甘味処となっており、落ち着いた雰囲気のなかで和スイーツを楽しむことができます。

本店近くには鴨川や八坂神社、清水寺もあり、京都の街並みを散策することもできますよ。

甘味処も人気!

甘味処「茶房こいし」は、京都市東山区祇園町にある本店に併設。営業時間は10:30〜17:00(L.O.16:30)で、定休日は火・木曜日となっています。

店内はシンプルながら、温かみのある雰囲気。50席ほどのテーブル席が用意されています。ゆとりある空間のため、ゆっくりとした時間を過ごせますよ。

オンラインでのお取り寄せが便利!

祇園小石の商品は、公式サイトでも購入が可能。オンラインショップにも、色とりどりの「家傳京飴」や「祇園飴歳時記」などが並びます。さらに、阪急百貨店オンラインストア「阪急フード」でも祇園小石の取り扱いがあるので、京都の味を楽しんでみたい方は、ぜひチェックしてみてください。

祇園小石の商品一覧|阪急フード

老舗の美しい京飴をお取り寄せ

京都みやげとして人気を集める「祇園小石」の京飴。こだわりの詰まった美しい商品の数々は、公式サイトや阪急百貨店オンラインストアでも購入可能です。自宅にいながらも京都の老舗の味わいが楽しめるので、気になる商品があれば、ぜひお取り寄せしてみてくださいね。

※商品情報や販売状況は2023年07月27日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。