スパークリングワイン初心者の方のために、基礎知識やシャンパンとの違いなどを解説。上手な選び方もお届けするので、どれを買うか迷ったときの参考にご活用ください。記事の後半では、阪急百貨店おすすめ商品14選を紹介。自宅用としてはもちろん、贈答用にもぜひどうぞ。

スパークリングワインとは?アルコール度数はどれくらい?

白のスパークリングワインがそそがれたグラスが並んでいる

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スパークリングワインとは、発泡性のあるワインの総称。厳密には炭酸ガスが3気圧以上のものを指し、12.5気圧のものは「セミスパークリングワイン」と呼ばれます。なお1気圧未満のものは、スパークリングワインにみなされません。 

アルコール度数は銘柄や種類により異なりますが、12%前後が一般的。全体的にビールやチューハイよりは高めで、ウイスキーや焼酎よりは低めです。お酒のなかでは中間的なポジションと言えるでしょう。 

ちなみにスパークリングワインには、賞味期限の記載がありません。しかし基本的に長期熟成向きではないため、購入後は早めに飲むのがよいとされています。また開栓後は時間が経つほどに発泡性が弱まるので、できるだけその日のうちに飲み切るのがおすすめです。

スパークリングワインには赤やロゼもある!

スパークリングワインといえば白を連想しがち。しかし普通のワインと同様に、赤やロゼも販売されています。とはいえその数は白に比べるとかなり少なめです。

スパークリングワインが合うシーン

シュワシュワの泡立ちとフルーティーさが持ち味のスパークリングワイン。華やかさを放つため、ホームパーティーやお祝いの席、デートなどのシーンにぴったりです。料理との相性がよいものも多く、食中酒として楽しむこともできます。

スパークリングワインとシャンパンの違い

2つのグラスにシャンパンをそそいでいる

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シャンパン(=シャンパーニュ)はスパークリングワインの一種。フランスのシャンパーニュ地方で造られ、「AOC法(※)」にのっとったものを指します。

(※)AOC法=その名称のワインをつくる際、決められた基準をクリアするように定められた法律のこと。原産地統制呼称ともよばれる。

通常スパークリングワインは大きなステンレスタンクで2次発酵させますが、シャンパンは瓶内でおこなうのも特徴。1本ずつ管理するため膨大な手間がかかるものの、その分味わい深さは抜群です。上品でクリーミーな舌触り、フルーティーで華やかな香り、高貴な複雑味を堪能できます。 

そんなシャンパンですが、1,000円未満から購入できるスパークリングワインよりは、価格がグッと高め。ものによっては数十万円することも珍しくありません。

スパークリングワインの種類は「白」「赤」「ロゼ」の3つ

白・赤・ロゼのスパークリングワインが入ったグラスが置かれている

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先述した通り、スパークリングワインには白・赤・ロゼの3種類がラインアップ。ここでは特徴や味わいの違いを解説しつつ、それぞれに合う料理をご紹介します。

白のスパークリングワイン

スパークリングワインのなかでもっとも多いのが白。タンニンが少ないため渋みを感じにくく、すっきりとした味わいを楽しめるのが魅力です。銘柄にもよりますが、比較的どんな料理とも相性が良いですよ。特にカルパッチョやパエリア、ブイヤベースなど、魚介系のメニューとマッチします。

なお熟成がすすむほどに色合いが濃くなり、無色透明に近いものもあれば、灰色がかったものも。濃淡によって味わいを予想できるのがポイントと言えるでしょう。

赤のスパークリングワイン

赤のスパークリングワインは極めて品数が少なめ。シャンパンにおいては白かロゼしか認められていないため、赤が存在していません。

黒ぶどうを使って造られることが多く、美しいルビー色が魅力。タンニンによる適度な渋みや芳醇な果実味が持ち味で、そこに泡が加わることにより爽快さも楽しめます。

ステーキやローストビーフなど、肉料理とのマリアージュが抜群です。

ロゼのスパークリングワイン

満開の桜を彷彿とさせる、きれいなピンク色が魅力のロゼスパークリングワイン。華やかさ満載で、女子会やホームパーティーにうってつけの種類です。

赤と白を足して2で割ったような、バランスのよい飲み心地が特徴。色が淡いものは繊細ですっきり、濃いめのものは果実味がしっかりとしています。

あっさり系の魚料理からこってり系の肉料理まで、どんなメニューとも相性ばっちり!

辛口ワインは辛くない!? スパークリングワインの甘口・辛口とは?

ワインの味は、「甘口」や「辛口」といった言葉で表すことがしばしば。これらは発酵後のワインに含まれる糖分の量によって決まり、残糖量が多いものほど甘口、少ないものほど辛口と表現されます。 

辛口だからといって、唐辛子のように"ホット"な辛さではありません。辛いのではなく甘くないだけ、つまりドライな飲み口なので、辛いものが苦手な人でも敬遠しなくて大丈夫です。

 なおワインは発酵がすすむほどに糖分が分解され、アルコールに変わっていきます。よって一般的に、甘口よりも辛口のほうがアルコール度数は高くなる仕組み。もしボトルに「甘口」や「辛口」の表記がなければ、アルコールがどれくらい含まれているかで、味を予想するとよいでしょう。

もう迷わない!スパークリングワインの選び方

スパークリングワインのボトルが何本も並んでいる

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「種類が多すぎてどれがよいかわからない......」という方のために、スパークリングワインの上手な選び方を解説。自宅用としてはもちろん、プレゼントを選ぶ際にもぜひ参考にしてみてくださいね。

甘口か辛口かで選ぶ

甘めが好みなら甘口、ドライな味わいを楽しみたいなら辛口が最適。また食前酒にするなら甘口、食中酒なら辛口と、シーンに合わせて選ぶのも大事です。 

色で選ぶ

すっきり系がよければ白、しっかりとした果実味を楽しみたいなら赤、女子会でいただくなら華やかなロゼがよいでしょう。魚料理には白、肉料理には赤のように、料理に合わせて選ぶのもおすすめ。 

価格で選ぶ

スパークリングワインは価格帯がさまざま。1,000円以下で購入できるリーズナブルなものもあれば、10,000円超えのリッチな商品もあります。高ければよいというわけではありませんので、好みやシチュエーションを踏まえつつ、予算に応じてチョイスするとよいでしょう。 

王道の銘柄から選ぶ

どれにするか迷ったら、世界的に有名な銘柄のなかから選べばハズレなし。フランスの「シャンパーニュ」や「クレマン」、イタリアの「プロセッコ」、スペインの「カヴァ」は押さえておきたい定番品です。これらは規定により一定以上のクオリティが保証されているため、おいしさは折り紙付きと言えます。

おすすめのスパークリングワイン14選!白・赤・ロゼにわけて紹介

黒の木製テーブルに2本のスパークリングワインボトルが置かれている

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阪急百貨店おすすめのスパークリングワイン14選をご紹介。白・赤・ロゼにわけてお届けするので、好みに合わせてお選びいただけますよ。 

スパークリングワインのおすすめ銘柄|白

1. シャンドン ブリュット

「シャンドン ブリュット」のボトルが置かれている
3,630円

オーストラリアを代表する辛口のスパークリングワイン。原料のぶどうにはシャルドネを60%、ピノノワールを40%使用し、伝統の製法で醸造しているのがこだわりです。

フレッシュなシトラスを思わせる、ピュアで爽快な果実味が特徴。レモンの花・ジャスミン・ネクターのような風味も楽しめます。リーズナブルでありながら、シャンパンに引けをとらないおいしさ!

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2. テルモン レゼルヴ・ブリュット

「テルモン レゼルヴ・ブリュット」のボトルが置かれている
7,920円

手頃な価格でシャンパンを楽しみたい人にはこちらがおすすめ。1912年創業の小規模ワイナリー「テルモン」の商品で、メゾンの顔とも言うべき存在です。

3種類のぶどう品種を使用しており、シャープな酸味と素材の旨みが活きた1本。さっぱりとしていて無駄な甘みがなく、飲みやすいのが魅力と言えるでしょう。食中酒にも重宝しますよ。

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3. RM ジャン ヴァレンティン ブリュット トラディション プルミエクリュ

「RM ジャン ヴァレンティン ブリュット トラディション プルミエクリュ」のボトルが置かれている
8,250円

コクと渋みのバランスがよい、ミディアムボディのシャンパーニュ。ムニエをベースにピノノワールでボリュームを出し、シャルドネで適度な酸味をプラスしています。

フルーツと花のアロマに加え、キャラメルのようなニュアンスを感じられるひと品。グレーとグリーンを帯びた淡いイエローで、しっかりとした泡立ちを楽しめるのも魅力です。

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4. RM ラルノーディ イロー ブラン ド ノワール

「RM ラルノーディ イロー ブラン ド ノワール」のボトルが置かれている
10,450円

RM(レコルタン・マニュピュラン)とは、家族経営の小規模な自家栽培醸造メーカーのことを指します。本商品はフランスのトワ-ピュイ村にあるRMが造った、ピノノワール100%のシャンパーニュです。

プラムの砂糖漬けにスパイスのアロマが加わったような、複雑味を感じられるのが魅力。一度味わったらハマること間違いありません。

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5. RM デゥ バボ フュースト ブリュット グランクリュ

「RM デゥ バボ フュースト ブリュット グランクリュ」のボトルが置かれている
11,000円

ぶどうの混合率にとことんこだわった1本。2012年のピノノワールを50%、2011年のシャルドネを40%、2011年のピノノワールを10%使用しています。

力強さのなかにエレガントさがあり、洗練された味わいを堪能できるのが魅力。自宅用としてはもちろん、シャンパンが好きな人へのプレゼントにもぜひどうぞ。

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6. リュファン&フィス シャルドネ ドール

「リュファン&フィス シャルドネ ドール」のボトルが置かれている
11,000円

白果実や花のような香り、すっきりとした酸味、柑橘類のさわやかなニュアンスが特徴。シャルドネによるキレのよさがありつつも、軽すぎず上品な味わいを楽しめます。

きめの細かい繊細な泡も魅力で、見て楽しい飲んでおいしい1本。リラックスしながらゆっくりといただくのにふさわしい、心癒されるシャンパーニュです。

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7. ボネ・ジルメール・ミレジム グランクリュ ブランドブラン

「ボネ・ジルメール・ミレジム グランクリュ ブランドブラン」のボトルが置かれている
16,500円

「ボネ・ジルメール」は、4世代にわたりハイクオリティなシャンパンを造りつづける歴史あるワイナリー。減農薬農法を採用し、殺虫剤・防腐剤不使用でぶどうを育てているのがこだわりです。

こちらの商品は最低5年間以上熟成させることにより、充実感のある味わいを生み出しているのが特徴。りんごや洋梨、ミントなどのさわやかなアロマと、長い余韻を堪能できます。

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8. RM デゥ バボ フュースト レゼルヴ グランクリュ

「RM デゥ バボ フュースト レゼルヴ グランクリュ」のボトルが置かれている
16,500円

年数の異なる2種類のピノノワールにシャルドネを合わせ、リザーブワイン(ぶどうの出来がよい年に造られたワインを、シャンパーニュのブレンド用にとっておいたもの)をブレンドした1本。

エレガントで味わい深く、贅沢な飲み心地を堪能できる商品です。高級感あふれる金色のラベル付きで、特別な日のギフトにぴったり。

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9. ジャカール キュヴェ・アルファ 2010 白〈ボックス入り〉

「ジャカール キュヴェ・アルファ 2010 白」のボトルと外箱が置かれている
27,500円

シャルドネとピノノワールの完璧なバランスを追求した1本。繊細な花の香り、さくらんぼやりんごを思わせる果実味、ビスケットやトーストのようなアロマを感じられるシャンパンです。

クリーミーな泡も魅力で、しなやかな口あたりを楽しめます。上品な専用ボックスに入っており、見栄えのよさ抜群!

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スパークリングワインのおすすめ銘柄|赤

10. ヴィンサン エドワール プワリエ ドミセック ルージュ ヴァンムース

ヴィンサン エドワール プワリエ ドミセック ルージュ ヴァンムース
3,520円

ぶどう品種にカベルネフランを使用した、やや甘口のフランス産スパークリングワイン。スムースでソフトな口あたりと、リッチでデリケートな余韻を楽しめる1本です。

赤ならではの芳醇な果実味や、味の奥行きも魅力。リーズナブルでありながら、価格以上のリッチな味わいを堪能できます。美しい色みが食卓を豪華に演出するため、記念日やお祝いごとのシーンにおすすめ。

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スパークリングワインのおすすめ銘柄|ロゼ

11. シャンドン ロゼ

「シャンドン ロゼ」のボトルが置かれている
4,180円

ピンク色のラベルが愛らしい、女子会向きのロゼスパークリングワイン。オーストラリア生まれの辛口仕立てで、爽快感あふれる味わいが特徴です。

いちごやざくろ、チェリーを思わせるフレッシュなアロマも持ち味。そのままはもちろん、グレープフルーツジュースで割ったり、ミニトマトやバジルを浮かべたりしてもおいしくいただけます。

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12. RM ジャン ヴァレンティン ブリュット ロゼプルミエクリュ

「RM ジャン ヴァレンティン ブリュット ロゼプルミエクリュ」のボトルが置かれている
9,900円

黒ぶどうを使用した、濃いめの色みが特徴のロゼシャンパーニュ。チェリーを彷彿とさせる美しいルックスは、見ているだけで心が踊る1本です。

ひと口飲めばいちごのようなベリー系の香りが広がり、優雅でエレガントな気分に浸れます。自分へのご褒美や、ホームパーティーの手土産にうってつけ。

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13. RM デゥ バボ フュースト ロゼ グランクリュ

「RM デゥ バボ フュースト ロゼ グランクリュ」のボトルが置かれている
13,750円

樹齢60年以上のピノノワールで造ったワインを10%配合。シャルドネも40%ブレンドし、味わい深く仕上げているのが特徴です。

軽すぎず重すぎないミディアムボディで、適度な飲みごたえを楽しめるひと品。食事との相性がよく、魚料理から肉料理までどんなメニューにもマッチします。

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14. ジャカール キュヴェ・アルファ 2010 ロゼ〈ボックス入り〉

「ジャカール キュヴェ・アルファ 2010 ロゼ」のボトルと外箱が置かれている
33,000円

クリーミーな口あたりと、泡の持続性が特徴のロゼシャンパーニュ。オレンジ色のきらめきを放つ、美しいコーラルピンクの色合いも魅力です。

ビターオレンジやラズベリー、いちごなど、多種類の果実味が優雅に広がるひと品。気品に満ちた専用ボックスに入っているので、特別な日にぴったりの1本と言えるでしょう。

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スパークリングワインは奥が深い!迷ったら阪急セレクト商品を

白・赤・ロゼと色が違ったり、甘口や辛口があったり......。スパークリングワインは実に奥が深いため、どれを選べばよいのか迷ってしまいがちです。なかなか決められないときは、ご紹介した阪急セレクト商品のなかからチョイスしてみてください。自宅用としてはもちろん、ギフトにもぜひどうぞ。

※商品情報や販売状況は2023年08月09日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。