食事のとき、来客時、ちょっと一休みしたいとき、私たち日本人の暮らしに欠かせない日本茶。
それぞれの時代に、そこで生きる人々によってお茶文化、そしてその楽しみ方は創造され、
今でも楽しまれています。
今回はそんな日本人にとって身近な存在でありながら、あまり知られていない
日本茶の魅力をご紹介します。

日本茶ってなに?

日本茶とは、日本で作られるお茶の総称のことです。
亜熱帯原産の常緑植物(学名 カメリア・シネンシス)で、今日では概ね北緯45度から南緯45度にわたる
世界各地で広く栽培されており、日本でも北は青森から南は沖縄まで
全国で広くお茶の栽培が行われています。日本でもっとも多く生産され、飲まれているお茶は「日本茶」という名称で呼ばれることから一般的に、日本茶は緑茶のことといっても差し支えないでしょう。

緑茶ってどんな種類があるの?

多様な種類がある日本茶ですが、日本で作られているお茶のほとんどが緑茶に分類されます。しかし、
緑茶と言っても、煎茶や玉露、番茶をはじめ、非常に豊富な種類があります。その中でも代表的なものをご紹介します。

煎茶

緑茶を代表するお茶。蒸熱後、揉みながら乾燥させる一般的な製法で作られます。
茶葉の形は細長く整えられ、新鮮な香りの、うま味と渋味のバランスがよいお茶です。

抹茶

碾茶を石臼や粉砕機で挽いて粉にしたお茶です。
茶葉をそのまま粉にしたお茶なので、香りも風味もとても深く、栄養成分もまるごと摂取できます。

※碾茶とは:茶を摘採まで少なくとも20日以上被覆してその生葉を蒸して揉まずに乾燥せしめたもの。

玉露

製造工程は煎茶と同じですが、栽培過程が異なります。
お茶の新芽が出てから摘採までの約20日間、新芽を覆って直射日光を避けて育てます。
うまみと濃厚な甘みのあるまろやかな味わいです。

番茶

若芽を摘採した後の遅れ芽からできるものや、
成長した茶葉を茎ごと刈り取って製茶したものなどがあります。

玄米茶

蒸して炒った玄米を、ほぼ同量の番茶や煎茶とブレンドしたお茶です。
炒り玄米の香ばしさとお茶のさっぱりとした口あたりが楽しめます。

ほうじ茶

煎茶、番茶、茎茶などを褐色になるまで高温で焙じて作ります。
高温で焙じることでカフェイン量が減り、香ばしくすっきりとしたお茶です。

蒸し方でも味わいが変わる?

茶葉を収獲すると、すぐに酸化発酵が始まります。それを止めるために、できるだけ早く加熱処理をするのですが、日本では蒸熱(じょうねつ)処理をするのが一般的。この作業がお茶の味を左右する重要な工程です。

浅蒸し茶

蒸し時間が10~30秒で仕上げられています。金色がかった薄い黄緑色で、香りが強く残り、
味わいは清涼感があって渋味を感じます。茶葉本来の青い香りと旨味を楽しめるのが特徴です。

中蒸し茶

「普通蒸し茶」「標準蒸し茶」と呼ばれ、ごく一般的な蒸し時間のお茶です。
蒸し時間は30~60秒ほどで、お茶らしいさわやかな渋味を感じます。

深蒸し茶

蒸し時間が長く、60~180秒の蒸し時間を取ったものをいいます。深みのある緑色で、透明度は低くく、やわらかい香りが特徴です。浅蒸し茶のような渋味はあまりなく、甘くてまろやかな風味です。

ライフスタイルや好みに合わせて楽しむ

私たちにとって非常に身近で、長きにわたって根付いてきた飲み物であるからこそ、
再度その良さを知り、好みだけでなく、生活の様々なシーンに合った日本茶時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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私たち日本人の暮らしに欠かせない日本茶。それぞれの時代に、そこで生きる人々によってお茶文化、
そしてその楽しみ方は創造され、変化してきました。今回はそんな、新たな掛け合わせの日本茶や今までなかった楽しみ方など、変わり続けている日本茶をご紹介。

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ニューヨーク「THE NODOKA(ザ ノドカ)」オーガニックパウダー日本茶
静岡「aardvark TEA(アードヴァークティー)」ボタニカル日本茶

※商品情報や販売状況は2023年09月12日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。