スイーツ&グルメ2023/10/1 更新

目と舌に喜びを。「ショコラ ベルアメール」の美しいチョコレートに迫る【あのブランドが愛される理由 vol.8】

ブランドの想いや商品の魅力をご紹介する、HANKYU FOODオリジナルの連載企画です。
今回は、「ショコラ ベルアメール」を取材しました。

東京・代官山の路地の小さなお店からスタートした「ショコラ ベルアメール」。宝石のような美しさで思わず目を引く「パレショコラ」や「ボンボンショコラ」は、まだチョコレート専門店が珍しかった時代から人々の目と舌を楽しませてきました。

2023年でブランドの創業からちょうど20年。なお輝きを増す「ショコラ ベルアメール」の商品の秘密を探りに、エグゼクティブシェフとファクトリーを取材しました。

「ショコラ ベルアメール」について

2003年、チョコレート専門店として東京・代官山でスタートしました。
フランス語で「BEL」は「美しい」、「AMER」は「苦み」の意。
チョコレートの特徴である「美しい苦み」を大切にしたいという想いから
この名前がつけられました。

東京・久が原のファクトリーではショコラ、焼菓子、生菓子など「ショコラ ベルアメール」で販売する商品を製造。生ケーキの中で一番売れているのは、チョコレートの美しい艶をまとった「ショコラノワール」(写真は製造時)。ブラッシュアップを重ねながら進化を続けているという。

「ショコラ ベルアメール」は日本でのチョコレート専門店の先駆け的存在として、たちまち人気に。なかでも華やかさと味わいの際立った「パレショコラ」は大ヒットし、バレンタインの贈り物としてはもちろん、"自分へのご褒美チョコ"としても選ばれるようになりました。

以降、関東や関西の百貨店を中心にお店を増やしながら、2015年に京都・三条に「ベルアメール京都別邸」を、2021年には東京・自由が丘にカフェを併設した「ベルアメール 自由が丘店」をオープン。チョコレートの新しい魅力を提案しながら成長を続けています。

教えてくれたのはこの方

今回お話を伺ったのは、エグゼクティブシェフの小杉和之さん。ブランドの立ち上げ時から20年にわたって「ショコラ ベルアメール」を牽引されてきました。18歳で料理人を志し、洋菓子を学んでいた20代前半時に渡欧。パリで食べたチョコレートのおいしさに衝撃を受けたことが、ショコラティエを志したきっかけだそう。フランスの老舗チョコレートブランドでチョコレートづくりを学ばれました。

店頭ではズラリと並べられた「パレショコラ」がお客様をお出迎え。1枚ずつ個包装なのでギフトとしても人気だ。

小杉さん:私が魅了されたヨーロッパのチョコレート文化を、日本の皆さまにも広く伝えたいという想いでずっと作り続けてきました。チョコレートと素材との掛け合わせから生まれる新しいおいしさ、日本の四季やイベントに合わせた商品をご提案し、皆さまに喜んで頂きたいです。

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人気商品へのこだわりその1・"選ぶ楽しさ"のあるチョコレート

「パレショコラ」は、ショコラやトッピングの素材はもちろん、見た目や食べきりやすいサイズと噛んだときにちょうど良い厚さにもこだわっている。

小杉さん:「パレショコラ」は、創業時からの看板商品です。当時、フランスのチョコレート専門店ではボンボンショコラと板チョコレートが主流でしたが、板チョコはサイズが大きいため色々なフレーバーを試しにくいですし、価格が高くなってしまいます。まだ日本ではヨーロッパのチョコレート文化が浸透していない時代でしたから、「日本人に好まれやすい商品を」と考えて生まれたのがこの直径約6㎝のサイズです。厚さは、食感と口どけの良い約6㎜にこだわりました。

ビターチョコの中にピスタチオペーストが入った「センタープラリネピスタチオ」。「パレショコラ」のデコレーション作業はすべて手作業で行っている。

小杉さん:「パレショコラ」は、フレーバーの多彩さもまた魅力です。創業時は15種類でスタートし、現在は常時30種類をご用意しています。バレンタインシーズンには、さらに増やして50種類に(笑)。こんなにたくさんのフレーバーを用意しているのは、美味しさだけでなく"選ぶ楽しさ"も体験してもらいたいからです。フレーバーのアイデアは常に頭の中で考えていますよ。初めての方やギフトには、人気商品を集めた5枚入り、10枚入りなどもおすすめです。

人気商品へのこだわりその2・日本人の口に合う味わい

ナッツやキャラメル、オレンジなど厳選した素材を使い、一つひとつ趣向を凝らした「ボンボンショコラ」。定番+季節商品で、常時20種類を用意。

小杉さん:「ボンボンショコラ」も創業時からの定番商品です。フランスの製法をベースにしつつ、日本人の口に合うような香り、味わいに仕上げています。「パレショコラ」も「ボンボンショコラ」も、原料のチョコレートはすべてフランスや国内のメーカーから仕入れています。オーダー時にはメーカーに求めるチョコレートの味わいを伝え、ベルアメールのオリジナルのチョコレートを作り上げてもらってます。

秋冬の季節商品「ブリュレピスタチオ」は、クレームブリュレをイメージした珍しいチョコレート。表面はバーナーで1個ずつキャラメリゼしている。

小杉さん:フレーバーは、定番10種類に加え、春夏と秋冬の2シーズンで入れ替わる季節商品が10種類。日本の場合、「ボンボンショコラ」はバレンタインシーズンに注目されることが多いのですが、ベルアメールでは季節ならではのフレーバーも多いので、365日おいしく味わっていただけますよ。

人気商品へのこだわりその3・チョコレート専門店ならではの焼菓子

2023年秋から販売の新作。右奥から時計回りに、「ショコラクグロフ キャラメルカフェ」、「ショコラクグロフ アールグレイ」、「カカオケークアメール」、「カカオケークミルク」

小杉さん:焼菓子もかなりこだわって作っています。新作の「ショコラクグロフ」と「カカオケーク」は、どちらもチョコレートを全面に押し出した商品。チョコレート専門店らしい味を目指しました。香りや風味の豊かさはもちろん、ふんわり&しっとりとした生地と表面をコーティングしたチョコレート、2つの食感のコントラストが楽しめます。

小杉さん:焼菓子も、チョコレート同様にほぼ手作業で仕上げています。写真は「カカオケーク アメール」を作っているところ。アーモンドパウダーを入れて焼き上げたフィナンシェのような生地に、カカオ分75%のハイカカオチョコレートを合わせています。生地の中にはアクセントとしてカカオニブも入れて、ビター感の強い、少し大人な味わいに仕上げています。

皆さまへのメッセージ

小杉さん:チョコレートは奥深い素材です。これからも「ショコラ ベルアメール」では日本の皆さんに喜んでもらえる味わいを追求していきます。ぜひ、チョコレートを食べるときは、温かいブラックコーヒーやストレートの紅茶、日本茶と共に味わってみてくださいね。チョコレートの香りや口どけの良さをさらに感じやすくなります。

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※商品情報や販売状況は2023年10月01日時点でのものです。
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