スイーツ&グルメ2024/1/11 更新

「しそ」と「大葉」の違いとは?呼び名の使い分けや由来、おすすめレシピもご紹介

料理の名脇役「大葉」と「しそ」は違うものなのか、気になったことはありませんか。そこで、この記事では大葉としそが同じものか、名前の由来などの豆知識、しそ・大葉で作る簡単でおいしいレシピ4選をご紹介します。

「しそ」と「大葉」の違いは?同じ野菜?

木製プレートの上にのせた大葉

iStock.com/kaorinne

「しそ」は「赤じそ」と「青じそ」など複数の種類がある植物で、「大葉」は青じその葉の部分のみを指します。つまり「しそ」が総称で「大葉」はその一部に含まれ、まったく同じものとは言えません。

ちなみに韓国料理で使われる「エゴマ」もしその仲間。「花穂じそ」はしその花芽の呼び名で、和食の彩りに使われています。

しそ(紫蘇)

赤しその葉が茂っている様子

iStock.com/bungoume

しそは夏が旬の植物で、原産地は中国です。その昔、中国で食中毒の患者に紫色の薬草(赤じそ)を煎じて飲ませたところ回復したことが名前の由来で、「紫色の蘇りの薬草」から「紫蘇」になったと言われています。

しそは縄文時代に日本に伝わり、香料や薬用、食用として用いられてきました。葉が紫色の「赤じそ」、その変種で葉が緑色の「青しそ」や「エゴマ」のほか、日本料理のあしらいに使われる「花穂(かすい)じそ」や「穂じそ」、新芽の「芽じそ」があります。

大葉

グラスに入れた大葉

iStock.com/orsakarin

「大葉」は青じその葉の部分のみを指す呼び名です。昔から青じそとして刺身の添え物や薬味として用いられていましたが、「大葉」と呼ばれるようになったのはスーパーで販売されるようになった頃から。出荷の際に「花穂じそ」「芽じそ」などと区別するため「大葉」と名付けられたそうです。

赤じそと同様に5~8月が旬の野菜ですが、大葉はハウス栽培によって一年を通して販売されています。

使い方によっても呼び方を変えることも

しその呼び名は、使い方(食べ方)によって区別される場合もあります。青じその葉をそのまま料理の材料に、刻んで薬味や風味付けに使う場合は「大葉」、加工してジュースやドレッシングにしたものは「しそ」や「青じそ」と表現することが多いようです。

大葉としそはどちらで呼ばれることが多い?

大葉の天ぷらを箸で持つ様子

iStock.com/Natalia Plankina

大葉としその違いがわかったところで気になるのが、青じその葉の呼び名として「大葉」or「しそ」のどちらが一般的なのでしょうか。

とある7万人規模のアンケート調査によると、地域によっての差があるものの、全体としては「大葉」と呼ぶ人数のほうが多かったようです。スーパーでの流通によって名付けられた「大葉」が、いまでは浸透しているようですね。

大葉(青じそ)の特徴

青じそは草丈70cmほどの一年草で、小枝に多く葉を付けます。葉の部分「大葉」は、縁がギザギザの先端がとがった卵形で、長さは10cm前後。葉の表面が平らなものや、縮れた「ちりめん青じそ」があります。清々しい香りとやわらかな食感、鮮やかな緑色が特徴です。

大葉・しそは食欲が落ちやすい夏にぴったりの食材

大葉や梅干しをのせた素麺

iStock.com/Promo_Link

大葉の持ち味は、「ペリルアルデヒド」という芳香成分による爽やかな風味。清涼感のある香りで、材料や薬味として料理にプラスするとすっきりとした味わいに仕上がります。特に食欲が落ちやすい夏にはぴったりの食材ですよ。

赤じそで漬けた梅干しや大根おろし、トマトなどさっぱり系の食材と合わせるのはもちろん、チーズや豚肉などコクのある料理のアクセントにするのもおすすめです。

しその香りをいかしたおすすめのジュースレシピ2選

しその香りと風味を余すことなく楽しめる、赤じそジュース・青じそジュースのレシピをご紹介します。

グラスに入った赤しそジュース2杯がテーブルに置かれている

夏の時期のみに出回る赤じそで作るジュースレシピです。鮮やかなルビー色と爽やかな甘酸っぱさを、目と舌で楽しめますよ。煮詰めて作るシロップなので、氷水や炭酸水で割ってドリンクに、かき氷のシロップやゼリーにとアレンジも自在です。

レシピはこちら|macaroni

2. マイルドな酸味に爽やかな風味!青じそジュース

グラスに入った青じそジュース2杯がテーブルに置かれている

手軽に少量作りたい方には、大葉を使う青じそジュースがおすすめ。淡いグリーンの色合い、マイルドな酸味とすっきり爽やかな味わいが特徴です。大葉は一年中手に入るので、いつでも作れるのがうれしいポイント。食事後のデザートやおもてなしに活躍しますよ。

レシピはこちら|macaroni

大葉の風味をいかしたおすすめのおかずレシピ2選

大葉はフレッシュな香りと味わいが持ち味。新鮮なうちにたっぷり食べられるレシピ2選をご紹介します。

白い容器に入った大葉の浅漬け

白だし・砂糖・輪切り唐辛子の調味液に1時間漬けるだけで完成!ごはんのお供や箸休めにぴったりな大葉の浅漬けです。刻んでおにぎりや和え物の具材に使うのもおすすめ。薬味用に買った大葉が余ったときにも、お役立ち間違いなしのレシピですよ。

レシピはこちら|macaroni

皿に盛り付けた鶏ささみの梅しそロール焼き

大葉の爽やかな香りと梅の酸味、鶏のあっさりとした旨味に食がすすむひと品です。夕食のおかずはもちろん、お弁当のおかずやおつまみにもぴったり。味付けの調節がしやすく、焼く作業はトースターにおまかせなので、少量作りたいときにも便利なレシピです。

レシピはこちら|macaroni

大葉・しその爽やかな風味を楽しんで

大葉は青じその葉の部分を指しますが、実際には「大葉」と「しそ」の両方の呼び名が使われています。夏だけ出回る赤じそと一年中手に入る大葉。どちらも特有の爽やかさを楽しめます。ぜひ味わってみてください。

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※商品情報や販売状況は2024年01月11日時点でのものです。
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