この記事では、いかなごとはどのような魚なのか概要を解説します。いかなごの旬や産地、ほかの魚との違いも紹介しますよ。くぎ煮に代表されるいかなごのおいしい食べ方や、贈答用にも活用できる阪急オンラインストア厳選のいかなごのくぎ煮についてもご覧ください。

「いかなご」とはどんな魚?

小魚の群れ

※画像はイメージです

iStock.com/Tatiana Lobanova

いかなごとは?生態や生息地域について解説

いかなごは、スズキ目イカナゴ科に属する小型魚であり、小さくとがった頭と細長い円筒形の体が特徴です。

腹びれはなく、体にはなめらかな手触りの小さな円鱗(えんりん)があります。体長は15cm前後が一般的ですが、大きいものでは25cmほどの大きさになることも。

日本では北海道や東北地方、瀬戸内海などに生息しており、12月から1月にかけて産卵期を迎えます。孵化したいかなごは春ごろには6cmほどの大きさに成長。主食はプランクトンで、水温が高い夏の間は砂にもぐって夏眠する習性があります。

いかなごの名前の由来

いかなごの名前の由来には諸説あり、一説によると、いかなごが何の稚魚なのか分からなかったため「如何なる(魚の)子か」と答えたことに由来します。

いかなごの漢字表記は「玉筋魚」。稚魚が細長い群れをなして泳ぐ様子が、まるで玉のように見えることから、この漢字があてられたとされています。

稚魚を食べることが多いいかなご。成魚はどんな味?

いかなごは稚魚の状態で食べられるのが一般的です。兵庫県の瀬戸内海沿岸地域では「くぎ煮」として甘辛く炊き上げた佃煮が食べられているほか、釜揚げされたものは酢醬油につけて食べるのがおすすめ。

鮮度の良いいかなごの成魚が市場に出回ることもあり、卵とじや天ぷら、から揚げにするとおいしく食べられます。成魚は釜揚げされたものを見かけることも多く、そのまま食べるほか、さっと火を通してからレモンや醤油をかけて食べたり、オリーブオイルで焼いたりしてもおいしいですよ。

いかなごの旬と産地

いかなごの旬

いかなごは春に旬を迎えます。秋の終わりから冬にかけて生まれたいかなごの稚魚は「新子(しんこ)」と呼ばれ、2月末から5月にかけて体長3cmほどに成長します。

鮮度の良い新子を使った「くぎ煮」は、瀬戸内海沿岸地域で春の味覚として親しまれている伝統料理です。北海道では3ヶ月遅れて旬を迎え、地域ごとにいかなごの味わいが楽しめます。

いかなごのおもな産地

いかなごは沖縄県を除く日本列島沿岸に広く分布していますが、特に北海道や東北、瀬戸内海で多く生息しています。日本で最も漁獲量が多いのは兵庫県で、平成27年の統計では全体の37%を占めており、北海道や宮城県がこれに続きます。

「こうなご」「きびなご」との違い

腕を組んで考える若い女性

iStock.com/hisa nishiya

いかなごによく似た名前の魚に「こうなご」や「きびなご」があります。これらは何が違うのでしょか。ここでは「いかなご」と「こうなご」、「きびなご」の違いについて見ていきましょう。

こうなごとの違い

「いかなご」と「こうなご」は呼び名が異なりますが、実は同じ魚です。西日本では「いかなご」、東日本では「こうなご」と呼ばれます。「こうなご」の漢字表記は「小女子」で、小さな見た目がかわいらしい少女のようであることから名づけられたと言われています。

きびなごとの違い

「いかなご」と「きびなご」は名前が似ていますが、まったく別の魚で、生息地や食べ方も異なります。いかなごは本州から北の地域の比較的水温が低い水域に生息し、きびなごは比較的水温が高い水域に生息しているのが特徴です。

いかなごはくぎ煮と呼ばれる佃煮にして食べるのが一般的。きびなごは新鮮なものは刺身で食べられ、ほかには天ぷらやから揚げにするのもおすすめです。

いかなごの食べ方

白ごはんと佃煮

※画像はイメージです

iStock.com/Promo_Link

いかなごの多くは「くぎ煮」「釜揚げ」にして食べられます。いかなごのくぎ煮は兵庫県の瀬戸内海沿岸地域の伝統料理で、醤油・砂糖・しょうがなどで煮詰めた佃煮です。

その姿が折れ曲がったくぎに似ていることからこの名前がつきました。コクのある甘辛い味わいで、ご飯のお供に最適です。成長したいかなごは刺身で食べるほか、塩ゆでしてぽん酢につけてもおいしく食べられます。

【まとめ】いかなごの特徴・旬・食べ方など

阪急おすすめ!いかなごのくぎ煮

いかなごのくぎ煮は春の訪れを告げる瀬戸内の特産品。阪急オンラインストアでは、厳選されたいかなごのくぎ煮をご用意しております。ここでしか買えない選りすぐりのひと品をぜひお楽しみください。

「逸品ひもの いそ路」いかなごくぎ煮 300g

いかなごのくぎ煮
3,888円

「逸品ひもの いそ路」のいかなごくぎ煮は、新鮮ないかなごを甘辛く炊き上げた極上の佃煮です。コクのある味わいは、ご飯との相性が抜群。ご自宅で楽しむほか、贈答用としても喜ばれるひと品です。その時季だけの味わいをぜひご堪能ください。

詳しく見る

いかなごは春に旬を迎えるくぎ煮に最適な魚

春に旬を迎えるいかなごは、東日本ではこうなごと呼ばれ、釜揚げやくぎ煮にして食べられます。特に「いかなごのくぎ煮」は瀬戸内で親しまれている伝統料理。ぜひこの機会に瀬戸内の味覚を堪能してみてはいかがでしょうか。

※商品情報や販売状況は2024年02月07日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。