和菓子に欠かせない「あんこ」ですが、実は原材料と作り方によってさまざまな種類に分かれています。濃厚なあんこを使った和菓子の魅力と、通販で購入できる元パティシエがおすすめする商品13選をご紹介していきます。

「原材料」と「作り方」で異なるあんこの種類

白い器に入った粒あん

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「あんこ」といえば小豆で作られたものを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、小豆以外で作ったあんこも和菓子で大活躍しているんです。

ここからは、材料や作り方によって呼び方が異なるあんこの種類を紹介していきます。

【原材料別】あんこの種類

黒い皿にのった粒あんと小豆

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小豆を代表とするあんこですが、その種類はたくさんあります。代表的な5種類に加え、季節のあんこもありますよ。

和菓子の定番「小豆あん」

一番代表的なあんこ。赤い色をした「小豆」が原材料で、和菓子には欠かせない存在です。あんこといえば小豆あんをさすことが多く、饅頭やおはぎ、お餅などいろいろな商品に使われます。

赤い豆を使ったあんこ「赤あん」

上記で紹介した小豆あんの別名として使われています。また、赤いんげん豆をはじめとする赤い色をした豆を使った場合も「赤あん」として分類されています。

やさしい甘さが魅力「白あん

白いんげん豆や白小豆、白花豆、白ささげ豆など白い豆を使ったあんこを「白あん」といいます。名前の通り見た目は白く、あっさりとした甘みが特徴です。フルーツと組み合わせることも多く、小豆あんは苦手だけど、白あんは好きという方もいます。

鮮やかな緑色が特徴的「うぐいすあん」

「うぐいすあん」は青えんどう豆が原材料となっており、英語ではグリーンピースのことをさします。その特徴は鮮やかな緑色の見た目。豆本来のそぼくな味とやさしい甘さが人気です。

コアなファンが多い「ずんだ」

原材料に枝豆が使われているあんこが「ずんだ」です。こちらもきれいな緑色をしています。宮城県や山形県の名産品としても有名で、ずんだを使った和菓子やお餅もお土産として人気ですよ。

豆以外もあんこに!「芋あん・栗あん・桜あん」

主に原材料に豆が使われているあんこですが、実はほかにもいろいろな種類があります。

春によく登場する桜を使った「桜あん」や、さつまいもや栗を使った「芋あん」「栗あん」も人気。豆とはまた違った食感や風味が楽しめます。

【作り方別】あんこの種類

鍋に入った赤豆のペースト

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原材料によって変わるあんこの種類を紹介しましたが、ここからは作り方によって変わる種類をみていきましょう。作り方次第で、同じ原材料を使っても違う種類のあんこができあがります。

粒あん

名前の通り、粒が残っている状態のあんこです。煮る際になるべくつぶさず、裏ごしをせずに作られます。皮が残っており、小豆の食感をよく感じられるのが特徴です。

こしあん

しっかりとつぶし、裏ごしをしたものが「こしあん」と呼ばれます。皮を取り除いているため、なめらかな舌触りのあんこです。粒あんの粒々した食感が苦手という方でも食べやすいと言われています。

つぶしあん

粒あんとこしあんの間のような状態のあんこです。豆をしっかりとつぶしますが、皮は取り除きません。皮を取り除いたものはこしあんになります。

小倉あん

粒あんやこしあんに、蜜で煮た大納言小豆を加えたあんこです。ふたつの食感が味わえるのが特徴。工程に手間がかかるため、ほかのあんこと比べると価格が高めになっています。

元パティシエが厳選!あんこを使った絶品和菓子13選

1. 「きんつば 中田屋」きんつば5個入パック

972円

中田屋の技のすべてを詰め込んだ、こだわりのきんつば。味がしっかりとした大納言小豆を使用しています。甘さを引き立てる塩加減と薄焼きの皮の一体化、熟練の職人による餡の炊き具合は、中田屋だからこそ作り出せるひと品です。

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2. 「鶴屋八幡」干し琥珀 山清水 8個入り

1,188円

干した琥珀(こはく)で山あいから湧き出る流れを表現した「山清水」。国産の大納言小豆の旨味を逃さないよう、じっくりと糖蜜に浸して寒天と砂糖でやさしく包み込んでいます。時間をかけて表面を乾燥させることで、シャリシャリとした心地よい食感を演出しています。

※琥珀=寒天と砂糖を煮溶かして固めたもの

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3. 「両口屋是清」銘菓詰合

1,188円

たっぷりの絶品こしあんを包んだ、小さめで食べやすいサイズの焼き菓子です。「よも山」「旅まくら」「志なの路」の3種類入り。個包装になっているので、手土産にもおすすめです。子どもからお年寄りまでみんなで楽しめる味わいになっています。

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4. 「京らく製あん所」季のあん(つぶあん)・おさじパイ詰合せ

1,415円

北海道産小豆を炊き上げた季のあん(つぶあん)を楽しめる詰め合わせ。「スプーンであんをすくうように」という遊び心から生まれたおさじパイと一緒に、あんこを味わいましょう。パイの香ばしさと塩味があんこの味をより引き立ててくれます。

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5. 「たねや」ふくみ天平・たねや最中詰合せ

2,268円

最中に求肥入りのあんこをたっぷりとはさんだ「ふくみ天平」はたねやの代表銘菓です。小豆皮粉末を入れた最中とあんこの組み合わせがおいしい「たねや最中」もおすすめ。ふたつの味わいが楽しめる詰め合わせセットです。

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6. 「鶴屋吉信」つばらつばら10個入

2,592円

1803年に京都で誕生した老舗ブランド「鶴屋吉信」が作りだす絶品菓子。もち粉を含んだやわらかいもちもちの焼皮で、こだわりの小倉あんをたっぷりと包んでいます。もっちりとした食感がたまらない人気の焼菓子です。

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7. 「菓の季ふくのたね」小どら12個入

2,657円

福壽堂秀信の新ブランド「菓の季ふくのたね」が贈る、見た目もかわいいミニサイズの餡どら焼きです。自家製粒あんをやさしい甘さのふんわり生地でサンドしています。お茶菓子やギフトにも最適です。

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8. 「京らく製あん所」詰合せ(つぶあん、おさじパイ、あんビスキュイ)

2,733円

北海道産の小豆を炊き上げたこだわりの「季のあん(つぶあん)」と一緒に楽しむスプーン型のパイ「おさじパイ」。バターたっぷりのサブレ生地で餡を包んで焼き上げた、2種類のあんビスキュイが入っています。あんこ好きにはたまらない人気の詰め合わせです。

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9. 「叶 匠壽庵」あも2本入り

2,808円

「叶 匠壽庵」の代表銘菓あも。小豆は丁寧に時間をかけて処理し、熟練の職人がその日の状態や気温に合わせて手炊きするこだわりようです。とろけるようにやわらかな羽二重餅と、ほろほろとしたあんこの食感がたまりません。ほどけるやさしい口当たりを楽しめますよ。

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10. 「とらや」小形羊羹10本入

3,456円

京都で創業した有名和菓子屋「とらや」。とらやといえば羊羹という方も多いでしょう。伝統の味をそのままに、かわいらしい手ごろな形にした人気商品です。3種類の定番味が楽しめるほか、はちみつと和紅茶の2種類は小形羊羹だけの限定品となっています。

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11. 「京都祇園 あのん」あんぽーね 10個入(粒、粒)

3,672円

「京都祇園あのん」の代表銘菓あんぽーねです。滋賀県産糯米「羽二重糯」を使用した、歯切れのよい最中皮が特徴。十勝産小豆をじっくりと炊いて作る粒あんと、国産のマスカルポーネチーズを使用した自家製のクリームをたっぷりとサンドしていただきます。

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12. 「とらや」羊羹・最中詰合せ 3号

4,256円

京都発祥の和菓子店「とらや」が贈る詰め合わせ。人気の小形羊羹と、桜、梅、菊をかたどった最中が入っています。8種類の味が楽しめる豪華なセット。大切な人への贈り物にもおすすめです。

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13. 「とらや」竹皮包羊羹2本入

6,264円

江戸時代からとらやの御用記録に残る、伝統の竹皮包みの羊羹2種類セットです。沖縄・西表島産の黒砂糖を使った独特の風味が楽しめる「おもかげ」、切り口の小豆を夜の闇に咲く梅に見た立てて名付けられた「夜の梅」、とらやを代表する「小豆羊羹」が一度に味わえます。

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奥が深いあんこの魅力を味わって

原材料や作り方を変えるだけでも、さまざまな種類のあんこが作られるなんて驚きですよね。あんこの奥深さを知るためにも、ぜひいろいろなお菓子を味わってみてください。

※商品情報や販売状況は2024年06月12日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。