薄い生地の中にたっぷりのあんこが詰まった月餅(げっぺい)。素朴ながらもあとを引くおいしさで、世代を超えて愛されているお菓子です。

そんな月餅ですが、もともとどこで生まれた食べものかご存じでしょうか?本記事では月餅の発祥や種類などを解説します。

月餅はどこの国のお菓子?誕生の由来は?

木の皿に盛られた月餅

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「月餅」は、中華圏で古くから食べられている伝統菓子。もともとは「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」のお供えものとして誕生した食べものです。

種類が豊富で、地域により味や具材、形はさまざま。日本で「月餅」といえば、あんこを薄皮で包んだ丸いお菓子が定着しています。

ずっしりとしていて食べごたえがあり、幅広い世代の人たちから親しまれている月餅。表面に刻印された美しい模様も魅力のひとつと言えるでしょう。

なお本場中国では月餅を「ユエビン」や「ユエピン」と呼び、英語では「ムーンケーキ」と名付けられていますよ。

「中秋節」とは

「中秋節」は中華圏の代表的な節句のひとつ。旧暦の815日に当たり、この日は国民の祝日になっています。

月がもっとも美しい時期なので、満月を眺めながら一家団らんを楽しむのが習わし。そのお供えものとして欠かせないのが月餅です。 

日本の伝統行事「お月見」は中秋節がルーツ。平安時代に中国から伝わったと言われています。

月餅の味はいろいろ!主な3種類を紹介

5種類の月餅が皿に盛られている

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先述した通り、月餅は味や具材のバリエーションが豊富。日本では甘い月餅がおなじみですが、本場では甘くない月餅も人気なんです。こちらでは主な3種類をご紹介します。

こしあん

日本で親しまれている月餅といえば、こしあん入りのタイプ。和菓子に似ているため、日本人の舌になじみやすいのが定番化した理由ではないでしょうか。

やさしい甘みと素朴な味わいが好評で、老若男女問わず支持を集めています。食感のアクセントにクルミが入ったものも人気です。

五仁(うにん)あん

ナッツが好きな人におすすめしたいのが、五仁あん入りの月餅。中華圏ではもっとも伝統的なタイプと言われており、根強い人気を誇ります。

「五仁あん」とは、クルミ・落花生・松の実・麻の実・ごま・アーモンド・ヒマワリの種などでできたフィングのこと。カリカリの食感と香ばしさが魅力です。

蓮の実あんと塩漬け卵

蓮の実で作られた白いあんに、アヒルの卵の塩漬けを忍ばせた月餅も中華圏では定番。あんの甘みと卵の塩気が絶妙に調和し、口の中で得も言われぬハーモニーを奏でます。

本場の味を楽しみたい方におすすめです。

いろいろな味の月餅を食べてみよう

月餅は日本でもおなじみの食べもの。和菓子に似ているため、親しみやすいのが人気の理由と言えます。あんこ入りの月餅が定番ですが、ほかにも種類はたくさん。

いろいろ食べてみて、お気に入りの味を探してみてくださいね。

※商品情報や販売状況は2024年06月12日時点でのものです。
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