クリスマスによく見かけるお菓子「シュトーレン」。名前は聞いたことがあるけれど、一体どんなお菓子なの?と気になる方は必見です。食べ方や保存方法、おすすめの手作りレシピなど詳しく紹介します。今年のクリスマスはぜひシュトーレンをお供に楽しみましょう。

シュトーレン(シュトレン)とはどんなお菓子?

白いプレートにのったシュトーレンとクッキー、植物

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シュトーレンはドイツ生まれの発酵菓子です。生地に洋酒漬けのドライフルーツとナッツをたっぷりと入れ、表面にバターと粉砂糖をまぶしたリッチな味わいが特徴。日持ちするため、本場ドイツではクリスマスまで4週間かけてひと切れずつ楽しむ食べ方が一般的です。

日本でもクリスマスが近づくと、スーパーやパティスリーで見かけることも増えました。作るのはむずかしそうなイメージのお菓子ですが、実は家でも作れます。シュトーレンがどのようなお菓子なのか見ていきましょう。

シュトーレンの起源

諸説ありますが、シュトーレンは14世紀のドイツのドレスデンで誕生しました。パン職人がクリスマスの贈り物として司教に献上した記録が残っています。アドベント(待降節)と呼ばれるクリスマスイブまでの約4週間、イエス・キリストの降誕を待つ期間に食べられていました。

当時は宗教上の理由から普段は乳製品の使用ができなかったため、味わいは今のシュトーレンとは別物。15世紀にローマ法王がシュトーレンへのバターの使用を許可し、徐々に今の姿になったといわれています。

シュトーレンの基本的な食べ方

包丁でカットしているシュトーレン

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シュトーレンは洋酒やバターをたっぷりと使い、まわりを砂糖でコーテイングすることで腐敗しにくくしたお菓子です。常温で保存し、4週間かけてひと切れずつ楽しみます。

真ん中からカットし、切り口を密着させて空気にあまり触れさせないのがポイント。フルーツや洋酒が熟成し、日に日に味の深みが増していくのも楽しみのひとつです。

そのまま食べるのが基本ですが、軽くトーストするとバターの香りがより引き立ちます。また、ベリー系のジャムや無糖のホイップクリーム、クリームチーズなどをトッピングするのもおすすめです。

シュトーレンの賞味期限や保存方法

ビニール袋に入ったシュトーレン

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ドイツの伝統的な製法で作ったものや市販品はかなり日持ちがしますが、手作りの場合は注意が必要です。クリスマス前から楽しみたい場合は、日持ちや保存方法を事前に確認しておきましょう。

賞味期限

シュトーレンは通常4週間かけて食べますが、手作りの場合は2週間ほどが目安です。日本はドイツと気候が違って湿度が高いため、保存環境によっても日数は変化します。

日が経つと風味が落ちてしまうため、基本的には早めに食べきりましょう。洋酒やバター、砂糖の量を減らしたレシピはあまり日持ちがしないので注意が必要です。

保存方法

空気に触れないようしっかりとラップで包み、常温で保存します。味が馴染むため2~3日寝かしてから食べるのがおすすめです。中心からカットして断面を合わせたら、ぴっちりラップをかけ、ジッパー付き食品保存用袋に入れて保存しましょう。

食べきるのに2週間以上かかりそうなときは、1枚ずつスライスしてラップで包み、冷凍保存すると安心です。

クリスマスに作りたい♪ おいしいシュトーレンのレシピ4選

1. 初心者も安心。基本のシュトーレン

こんがり焼けたシュトーレン

中種を用意して作る、本格的なシュトーレンのレシピです。むずかしそう......と感じますが、動画で分かりやすく説明しているため、初めての方でも安心!製菓材料専門店の富澤商店が紹介しているので、味わいは折り紙付きです。

おうちで本場の味を楽しみたいという方はぜひチャレンジしてみてください。

レシピはこちら|macaroni

2. 30分で完成!発酵いらずのクリスマスシュトーレン

フォークでさしているシュトーレン

ホットケーキミックスで作る発酵いらずのお手軽シュトーレン。ヨーグルトを入れるのがしっとり食感に仕上げる秘訣です。通常のシュトーレンと比べると日持ちはしないので、早めに食べきりましょう。簡単レシピでお菓子作り初心者の方にもおすすめです。

レシピはこちら|macaroni

3. シュトーレン風スコーン

グレージュのプレートにのったシュトーレン風のスコーン

一風変わったシュトーレンを楽しみたい方にぴったり。ドライフルーツとナッツがたっぷりの生地と、サクサクしっとりとした食感がたまりません。シナモンとラム酒を加えた少し大人の味わいが魅力です。発酵の必要がないため、思い立ったらすぐ作れます。

レシピはこちら|macaroni

4. オートミールで作る!低糖質シュトーレン

ピンクの皿にのったオートミールシュトーレン

シュトーレンといえばたっぷりのバターが入ったハイカロリーなお菓子。オートミールや豆腐を使ったヘルシーシュトーレンなら、ダイエット中でも罪悪感なく楽しめます。

ベーキングパウダーを使い、短時間で作れるのも嬉しいポイント。日持ちはあまりしないので、5日ほどを目安に食べきりましょう。

レシピはこちら|macaroni

今年のクリスマスはシュトーレンを楽しもう!

ドイツの伝統的なお菓子「シュトーレン」。そのままでももちろんおいしいですが、アレンジするとまた違った味わいが楽しめます。クリスマスまでのワクワク感を胸に、今年は手作りシュトーレンを楽しんでみてはいかがでしょうか。

※商品情報や販売状況は2024年08月28日時点でのものです。
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