羊羹と水羊羹の違いをご存じでしょうか?それぞれの特徴や季節に合った楽しみ方をわかりやすく解説します。また、おうちで作れる簡単レシピや通販で買えるおすすめ商品もあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

「羊羹」と「水羊羹」の違いとは?

透明な器にのった水ようかん

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羊羹と水羊羹、どちらも小豆を使った和菓子ですが、「何が違うの?」と疑問に思った方もいるでしょう。実は、食感や味わいにはっきりとした違いがあります。それぞれの特徴や製法の違いを詳しくご紹介します。

羊羹とは

羊羹は小豆や砂糖、寒天を煮詰めて固めた和菓子の代表格です。一般的なのは「煉(ねり)羊羹」で、しっかりとした弾力と濃厚な甘さが特徴。また、常温で長期間保存できるため、贈り物や土産品としても重宝されています。

また、蒸し上げて作る蒸し羊羹や、栗やチョコレートなどのさまざまな素材を使ったアレンジ羊羹などバリエーションも豊富です。

水羊羹とは

水羊羹は羊羹の一種で、寒天の量を少なくし水分を多く加えて作られます。やわらかくなめらかな食感を楽しめる和菓子です。

煮詰めずに冷やし固めて仕上げるため、みずみずしく口あたりがよいのが魅力のひとつ。暑い季節に冷やして食べることが多く、夏の涼菓として親しまれています。

羊羹と水羊羹の違い

羊羹と水羊羹の最大の違いは、「水分量」と、それにともなう「食感・風味」です。羊羹は寒天が多く含まれているため、しっかりとした食べごたえがあり、甘さも強く感じられます。

一方で水羊羹は水分が多く、つるんとした口あたりと控えめな甘さが特徴です。また、練り羊羹は296kcal/100g、水羊羹171kcal/100gとカロリーにも差があり、水羊羹はその水分量の多さから羊羹よりも低カロリーな傾向にあります。(※1)

そのほかの似た和菓子との違い

黒い皿にのったきんつば

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羊羹や水羊羹と見た目や食感が似ている和菓子は、ほかにも存在します。ここでは「ういろう」と「きんつば」という、よく混同されがちなふたつの和菓子について、それぞれの特徴と違いをご紹介します。

ういろうとの違い

ういろうは米粉やわらび粉に砂糖と水を加えて練り、蒸して作る和菓子です。もっちりとした食感が特徴で、甘さは控えめ。名古屋や山口、小田原など、地域ごとに風味や材料が異なります。

羊羹と見た目は似ていても製法と食感が違うため、まったく異なる味わいを楽しめる和菓子といえるでしょう。

きんつばとの違い

きんつばは寒天で固めた粒あんに、小麦粉の生地を薄くつけて焼き上げた和菓子です。焼き目のついた皮の香ばしさと、あんこのつぶ感が特徴といえます。

羊羹と同じく小豆あんを使いますが、寒天の割合が少ないため、よりあんこの存在感が強く感じられるのがポイント。また、羊羹は冷やして食べることが多いのに対し、きんつばは焼きたての温かさを楽しむことも多いです。

羊羹・水羊羹のおすすめレシピ3選

羊羹や水羊羹は、使用する材料がシンプルなので自宅でも手軽に作れる和菓子です。季節や好みに合わせて楽しめる、おすすめレシピを3つご紹介します。どれも簡単に作れるので、ぜひおうちで作ってみてください。

1. 栗ようかん

白い皿にのった栗ようかんと黒文字

定番和菓子「栗ようかん」のレシピです。おもてなしやちょっとしたおやつにもおすすめ。ゴロッとした栗の甘露煮を中に入れており、秋にぴったりのひと品です。こしあんは丁寧に混ぜ、ダマになるのを防ぐことで口当たりが良い羊羹に仕上がります。

レシピはこちら|macaroni

2. 材料3つで簡単。水ようかん

ガラスの器に入った水ようかんとスプーン

たった3つの材料で作れる、お手軽な水羊羹です。つるんとしたなめらかな食感のみずみずしい水羊羹は暑い夏にぴったり。寒天はしっかり加熱して溶かすことが失敗せずに作るポイントです。

レシピはこちら|macaroni

3. 和菓子デビュー♪ しっとり2層の芋ようかん

白い皿にのった2層の芋ようかん

さつまいもと小豆の風味を一度に楽しめる華やかな和菓子。同時に食べるとやさしい甘さが、口の中いっぱいに広がります。

さつまいもは熱いうちにマッシュするのがコツです。作るのが難しそうなイメージのある和菓子ですが、実は簡単に作れますよ。

レシピはこちら|macaroni

阪急が選ぶ!羊羹・水羊羹ギフト10選

1. 「御堀堂」白外郎

261円

古都・山口の伝統菓子

室町時代に生まれた山口伝統のういろう。わらび粉と小麦粉を練り上げた生地に特製のあんを包んだ、やさしい甘みとなめらかな弾力が魅力です。美しい藤色と絶妙な食感が特徴的。自宅用にも贈り物にもおすすめです。

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2. 「桜井甘精堂」ひとくち栗ようかん 1本(55g)

270円

ひとくちで感じる信州の味わい

栗菓子の名店として知られる老舗「桜井甘精堂」が作り出す栗羊羹。栗・砂糖・寒天だけで作ったシンプルで奥深い味わいです。

食べきりサイズの個包装で、手軽に本格的な栗ようかんを楽しめるのが魅力。おやつはもちろん、贈り物やお配り物としても重宝します。

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3. 「御菓子つちや」柿ようかん 190g

881円

老舗が贈る柿ようかん

1755年創業の老舗が手がける柿羊羹は、1838年に誕生した伝統菓子です。濃厚な堂上蜂屋柿の甘さを活かし、やさしく上品な味わいに仕上げています。

全国菓子品評会でも評価を受けた逸品。箱入りなので特別な日の贈り物にもぴったりです。

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4. 「きんつば 中田屋」きんつば6個入箱

1,350円

職人の技が光るきんつば

大納言小豆のふっくらとした食感と、やさしい甘さが魅力の中田屋のきんつば。金沢の銘菓として長く親しまれています。

薄く焼かれた皮としっとりしたあんの相性が絶妙。創業当時から受け継がれる丁寧な手仕事で作られた逸品です。

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5. 「小布施堂」水栗羊羹 3個入

1,372円

栗のやさしさを味わう逸品

透き通る寒天と滋味深い栗あんが調和した水栗羊羹。甘さ控えめのさっぱりとした味わいと、なめらかなのどごしが夏の涼を感じさせてくれるひと品です。

暑い季節のおやつやおもてなしにぴったり。栗のやさしさが口いっぱいに広がる味わいをお楽しみください。

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6. 「小布施堂」栗の小径3個入

2,106円

栗の魅力をひと箱に

食べきりサイズの栗菓子を詰め合わせたセットです。粒入りの「栗鹿ノ子ミニ」、香ばしい「楽雁ミニ」、栗の実を散りばめた「栗鹿ノ子羊羹ミニ」と風味や食感の異なる栗の楽しみを少しずつ味わえます。

100年以上栗あんに向き合ってきた老舗の技が詰まったひと箱です。

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7. 「鶴屋八幡」四季の心 小倉羹 10個入り

2,916円

小豆の旨みを味わうひと切れ

1863年に大阪で創業した鶴屋八幡の羊羹です。小豆本来の風味を活かしながら、しっとりとした口あたりに仕上げています。気軽に味わえる食べやすいサイズ感も嬉しいポイント。ギフトや自宅用にもぴったりでしょう。

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8. 「とらや」小形羊羹10本入

3,456円

誰もが知る手のひら羊羹

はちみつや和紅茶など、現代的なフレーバーも加えたひと口サイズ羊羹の詰め合わせです。長年愛され続けてきた定番の「夜の梅」や「新緑」とあわせて、バリエーション豊かな味わいが楽しめます。

贈り物にも自分へのご褒美にもぴったり。小さくても満足感のある味わいです。

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9. 「鶴屋八幡」一口羊羹 21本入り

5,400円

風情を感じる5種の羊羹

「鶴屋八幡」の手のひらサイズの羊羹は、大納言入りや抹茶、栗など個性豊かな5種の味わいを気軽に楽しめる詰め合わせです。シックな見た目で、贈られた人に特別感を与えられるでしょう。

丁寧に炊き上げられたあんの上品な甘さが、しっかり感じられるひと品です。

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10. 「とらや」竹皮包羊羹2本入

6,264円

竹皮に包まれた、時代を超える羊羹の品格

「とらや」の竹皮包み羊羹は、江戸時代から続く格式と丁寧な手仕事が光る逸品です。1本で2種の味を楽しめ、贈り物にも喜ばれます。

日本茶はもちろん、紅茶や洋酒との相性もぴったり。味わいと見た目の両方で満足感のあるひと品です。

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それぞれの魅力を知ってもっと楽しもう

羊羹と水羊羹は似ているお菓子ですが、食感や味わいは別物です。それぞれの違いや魅力を知ることでよりおいしく楽しめます。お手軽レシピや通販のおすすめ商品を参考に、ぜひ気軽に種類豊富な羊羹を味わってみてください。

【参考文献】

※1 第2章 日本食品標準成分表 2015年版「菓子類」一覧|文部科学省

(2025/6/23参照)

※商品情報や販売状況は2025年06月16日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。