洋酒ベースでつくられた見た目も華やかなカクテル。バーに訪れた夜は、おしゃれなカクテルを頼んで優雅にたしなみたいですよね。当記事ではカクテル初心者の方にもわかりやすいように、定番カクテルの種類を詳しく紹介します。

定番カクテルの種類は?作り方や意味もチェックしよう

カクテルで乾杯している

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ブルーやレッド、オレンジなど見た目も美しいカクテルドリンク。おしゃれなカクテルにうっとりする一方で、種類豊富で何を頼んだらいいのかわからない方も多いでしょう。

当記事では初心者の方もわかるように、定番カクテルの種類や特徴、おすすめのおしゃれカクテルについて紹介していきます。

カクテルの基本を知ろう!カクテルのベースと作り方

カクテルを作っている

IStock.com/nikkimeel

カクテルとは、ベースの洋酒にオレンジやレモンなどの果汁やジュース、お酒を混ぜてつくったお酒のことです。

ベースの定番は世界4大スピリッツといわれるジン、ウォッカ、ラム酒、テキーラ。それらをはじめとしたベースに複数の素材を組み合わせることで、ベースとなるお酒の風味が生まれ変わります。

複数の素材を混ぜることで、飲みやすい甘口のカクテル、アルコール度数の高い辛口なカクテル、香り高いカクテルなど、さまざまな種類のカクテルが誕生するのです。

カクテルは「ロング」と「ショート」に分けられる

ロングカクテルとショートカクテル

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カクテルの種類は大きく2つ。「ロングカクテル」と「ショートカクテル」に分けられます。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

ロングカクテル

ロングカクテルとは、300ml程度の大きなグラスに材料を注ぎ、バースプーンという持ち手の長いスプーンでかき混ぜて作ります。

カシスオレンジやモスコミュールなど、普段から飲みやすいカクテルが多いです。

ショートカクテル

ショートカクテルとは、アルコール度数20%以上のお酒をベースに作られるカクテルです。

作成時はシェーカーと呼ばれる筒状の容器に材料を入れてシェイクします。それを氷の入っていない70ml程度の小さなグラスに注いで完成です。たとえば、マティーニやマルガリータなどがショートカクテルにあたります。

カクテルのベースの種類は?

色とりどりのカクテルで乾杯している

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カクテルのベースは世界4大スピリッツと呼ばれるジン、ウォッカ、ラム酒、テキーラが定番です。そのほか、ブランデーやウイスキー、リキュールなどをベースにする場合もあります。

ジン、ウォッカ、ラム酒、テキーラの特徴

ジンは大麦、じゃがいも、ライ麦などで作られる蒸留酒。ジンベースでつくられたカクテルは、香りの豊かさが特徴です。ジントニックなど人気のカクテルが多くあります。

ウォッカは大麦、じゃがいも、ライ麦などで作られる蒸留酒。軽やかな飲み口が特徴なので、ウォッカベースのカクテルはモスコミュールなど爽やかなカクテルが人気です。

ラム酒はサトウキビを原料とした蒸留酒。香りがよく甘めのラム酒でつくられるカクテルは、モヒートなど初心者にも飲みやすいカクテルがそろっています。

テキーラはアガベという植物を原料として、アルコール度数は35〜55度以内でつくられた蒸留酒。テキーラーベースのカクテルといえばマルガリータが定番です。

特別な意味が込められたカクテルも

カクテルが3つならんでいる

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カクテルには花言葉のように「カクテル言葉」といわれる特別な意味が込められています。

大切な人とバーに訪れた際に、さりげなくカクテル言葉をプレゼントできたらムードも盛り上がるかもしれません。

次項では、おすすめの定番カクテルの紹介に加えて、各カクテルの特徴や由来、カクテル言葉なども解説していきます。

おすすめの定番ロングカクテル10選

ロングカクテルが2つある

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おすすめの定番ロングカクテルを10選紹介します。カクテルの特徴やカクテル言葉を覚えて、バーで優雅なひとときを過ごしてみてくださいね。

1. 万人に愛される柔らかい口当たり「24トニック(ジントニック)」(ジンベース)

24トニックは、ジンベースのカクテルのなかでも最も定番なジントニックです。柔らかい飲み口が特徴で、初心者にもおすすめできるカクテルでしょう。

カクテルの言葉・意味

24トニックのカクテル言葉は「強い意志」と「いつも希望を捨てないあなたへ」です。元気を与えてくれるような前向きな意味が込められています。

主な材料

・ジン
・トニックウォーター

2. 炭酸とレモンのさっぱりした味わい「ジンフィズ」(ジンベース)

ジンフィズは、1880年代後半にアメリカ南部ニューオリンズで生まれたカクテルです。炭酸がしゅわっとはじける音から「フィズ」という名称がつくられたそうです。

カクテルの言葉・意味

ジンフィズのカクテル言葉は「あるがままに」。ジンフィズを飲んだら、ありのままの自分でいいんだと励ましをもらえそうですね。

主な材料

・ジン
・レモンジュース
・シュガーシロップ
・炭酸水

3. 甘みと酸味の調和がとれた一杯「ジンバック」(ジンベース)

ジンバックは、ロンドンで生まれたカクテル。別名ロンドンバックとも呼ばれているそうです。甘さと酸味のバランスが効いた、爽やかな飲み心地を楽しめます。

カクテルの言葉・意味

ジンバックのカクテル言葉は「正しき心」です。前を向かせるような、力強い意味が込められています。

主な材料

・ジン
・レモンジュース
・ジンジャエール

4. ジン風味を残した飲みやすいカクテル「ジンリッキー」(ジンベース)

ジンリッキーはアメリカのワシントンD.C.で生まれました。はじめてカクテルを飲んだ人の名前がカーネル・ジム・リッキーだったことから、ジンリッキーという名がついたそうです。

カクテルの言葉・意味

ジンリッキーのカクテル言葉は「素直な心」です。素直になりたいときに、ジンリッキーを飲んだら勇気をもらえそうですね。

主な材料

・ジン
・ライム
・炭酸水

5. フルーティーな飲み心地「シンガポールスリング」(ジンベース)

シンガポールスリングは、シンガポールにあるラッフルズホテルから誕生したカクテル。フルーティーな甘さが特徴で、とても飲みやすいです。

カクテルの言葉・意味

シンガポールスリングのカクテル言葉は「秘密」。ミステリアスな意味が込められているカクテルドリンクです。

主な材料

・ジン
・チェリーブランデー
・レモンジュース
・炭酸水

6. はじめてのカクテルにぴったり「モスコミュール」(ウォッカベース)

金属製のカップに入ったモスコミュール

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モスコミュールは、アメリカのロサンゼルス発祥のカクテルです。さらっとした飲み口で、はじめてカクテルを楽しみたい方にもおすすめできます。

カクテルの言葉・意味

モスコミュールのカクテル言葉は「けんかしたら、その日のうちに仲直りする」。素直でまっすぐな意味が込められています。

主な材料

・ウォッカ
・ライムジュース
・ジンジャエール

7. おしゃれカクテルの定番「ソルティドッグ」(ウォッカベース)

ソルティドッグは、かつてジンベースでつくられていましたが、1960年代にアメリカ人がジンをウォッカに変更して、いまのソルティドックが定着したといわれています。名前の由来は船の甲板員。潮を浴びる仕事であることから呼び名がつきました。

カクテルの言葉・意味

ソルティドッグのカクテル言葉は「寡黙」です。船の甲板員が黙々と一生懸命に働く様子から意味がつけられたといわれています。

主な材料

・ウォッカ
・グレープフルーツジュース
・塩

8. 夏に欠かせない爽快カクテル「モヒート」(ラムベース)

モヒートは、ミントの葉をふんだんに使用した爽快な香りとさっぱりした飲み口を楽しめるカクテルです。とくに夏に飲みたくなる定番カクテルでしょう。

カクテルの言葉・意味

モヒートのカクテル言葉は「心のかわきを癒して」です。モヒートを飲んだら喉の潤いだけでなく、心まで潤いそうですね。

主な材料

・ラム
・ライムジュース
・砂糖
・ミント

9. デザートのような甘い誘惑「カルーアミルク」(リキュールベース)

カルーアミルクはアメリカのボストンが発祥地だといわれています。はじめはカルーアに生クリームを添えた飲み方が女性の間で人気沸騰し、世界中に広まっていったそうです。コーヒーリキュールを牛乳で割ったカクテルで、飲みやすくリラックス効果があります。

カクテルの言葉・意味

カルーアミルクのカクテル言葉は「いたずら好き」や「臆病」です。デザートのような甘い味わいは、ついお酒であることを忘れさせる二面性があるため、魅惑的な意味がついたといわれています。

主な材料

・カルーア(コーヒーリキュール)
・牛乳

10. 甘酸っぱい初恋の味「カンパリオレンジ」(リキュールベース)

カンパリオレンジはイタリア発祥のカクテルです。カンパリリキュールは、ビターオレンジやキャラウェイなど60種類以上にものぼる材料を使用してつくられているといわれています。

カクテルの言葉・意味

カンパリオレンジのカクテル言葉は「初恋」です。ほろ苦さのあるカンパリと、甘酸っぱいオレンジの組み合わせは、まさに初恋の味のようですね。

主な材料

・カンパリリキュール
・オレンジジュース

おすすめの定番ショートカクテル10選

ショートカクテルがならんでいる

IStock.com/fortyforks

おすすめの定番ショートカクテルを10選を紹介します。バーで提供されることが多いショートカクテルの種類を覚えて、これまで飲んだことのなかったカクテルにも挑戦してみてくださいね。

11. イギリス生まれの人気カクテル「ギムレット」(ジンベース)

ギムレットはイギリスの海軍で生まれた「ジン・ライム」が原型だとされているカクテルです。ギムレットという名前の軍医が、ジンをストレートで飲むのは体によくないためライムジュースで薄めたことが発祥だといわれています。爽やかでさっぱりした飲み口が特徴の人気のお酒です。

カクテルの言葉・意味

ギムレットのカクテル言葉は「遠い人を想う」です。遠距離中の恋人へ思いを馳せる様子や、心と心の距離が離れてしまった大切な人を想う様子が連想されます。

主な材料

・ジン
・ライムジュース
・砂糖

12. エレガントなすっきりテイスト「ホワイトレディ」(ジンベース)

ホワイトレディの発祥地はロンドン。シローズ・クラブから誕生したとされているカクテルです。名前の由来は諸説ありますが、はじめて純白のウェディングドレスを着たヴィクトリア女王に捧げたカクテルであることが理由だといわれています。

カクテルの言葉・意味

ホワイトレディのカクテル言葉は「純心」です。素直で邪心のない心、ピュアの心といった意味が込められています。

主な材料

・ジン
・ホワイトキュラソー
・レモンジュース

13. 世界でも数少ないお花のカクテル「ブルームーン」(ジンベース)

ブルームーンは、やや紫色がかった美しいカクテルです。スミレの花を原料としたリキュールを使っていて、ほのかに香るスミレに癒やされます。

カクテルの言葉・意味

ブルームーンのカクテル言葉は「叶わぬ恋」や「奇跡の予感」です。ブルームーンとは稀にしか見られない青く見える月のこと。青さが不吉だとされた説や見ることができたら幸運だとされた説から、2つのカクテル言葉が生まれたといいます。

主な材料

・ジン
・バイオレットリキュール
・レモンジュース

14. 甘いチョコレートが香る「アレキサンダー」(ブランデーベース)

アレキサンダーはイギリス国王のエドワード7世が、王妃のアレクサンドラに捧げたという甘口のカクテルです。カカオリキュールを使っているため、デザート感覚で楽しめます。

カクテルの言葉・意味

アレキサンダーのカクテル言葉は「完全無欠」「初恋の思い出」です。国王と王妃のカクテルなので力強い「完全無欠」という言葉が生まれたそう。「初恋の思い出」からはエドワード7世が愛する王妃に捧げたエピソードが思い浮かびますね。

主な材料

・ブランデー
・カカオリキュール
・生クリーム

15. 永遠の愛という想いがこもった「マルガリータ」(テキーラベース)

マルガリータの誕生説はさまざまです。一説にはジョン・デュレッサーというバーテンダーが恋人のマルガリータと狩猟に出かけた際、誰かの流れ弾にあたり亡くなってしまったことから、彼女に捧げるためにつくられたといわれています。塩でスノースタイルに仕上げたカクテルグラスに注がれるのが特徴です。

カクテルの言葉・意味

マルガリータのカクテル言葉は「無言の愛」や「悲恋」。言葉がなくても愛は伝わるというロマンチックなメッセージと切ない想いが伝わってきます。

主な材料

・テキーラ
・ホワイトキュラソー
・ライムジュース

16. 甘さも辛さも兼ねそなえた王様「マティーニ」(ジンベース)

グラスに注がれたマティーニがシェイカーと一緒に置かれている

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数多くの人々を魅了しつづけたマティーニは、「カクテルの王様」と呼ばれるようになったといいます。スイートベルモットを使った甘口とドライベルモットを使った辛口の2種類で楽しまれているカクテルです。

カクテルの言葉・意味

マティーニのカクテル言葉は「知的な愛」。スパイスの効いた風味から漂う大人の雰囲気が、知的な男女の姿を想像させます。

主な材料

・ジン
・スイートベルモット(甘口)またはドライベルモット(辛口)
・オリーブ(飾り)

17. 酸味広がる豊かな味わい「サイドカー」(ブランデーベース)

サイドカーはブランデーベースのなかで代表格といわれるカクテルです。グラスにはオレンジが添えてあることが多く、豊かな酸味が広がります。

カクテルの言葉・意味

サイドカーのカクテル言葉は「いつも二人で」です。いつも一緒にいたい相手と飲みたくなる甘美な一杯でしょう。

主な材料

・ブランデー
・ホワイトキュラソー
・レモンジュース

18. 甘くて軽やかな口当たり「オーロラ」(ウォッカベース)

オーロラは柔らかい赤い色が特徴で、なめらかな舌触りで飲みやすいカクテルです。甘口で口当たりがいい反面、アルコール度数が高いので気をつけて楽しみましょう。

カクテルの言葉・意味

オーロラのカクテル言葉は「偶然の出会い」です。おしゃれなバーでの出会いを表現する稀有な意味が込められています。

主な材料

・ウォッカ
・カシス
・グレープフルーツジュース
・レモンジュース
・グレナデンシロップ

19. カクテルの女王「マンハッタン」(ウイスキーベース)

マンハッタンは「カクテルの女王」と呼ばれる、赤く透き通った色合いが魅力的なカクテルです。甘みのある味わいで、アルコール度数は高め。第19代アメリカ大統領選の候補者支援パーティーで考案されたといわれています。

カクテルの言葉・意味

マンハッタンのカクテル言葉は「切ない恋心」です。片想いや報われない恋をしている最中のセンチメンタルな想いが込められています。

主な材料

・ウイスキー
・スイートベルモット
・アロマティックビダーズ

20. すっきりとした大人のテイスト「ニューヨーク」(ウイスキーベース)

ニューヨークは19世紀末から20世紀初頭に誕生したといわれています。フルーツが効いたすっきりとした味わいが特徴のカクテルです。ニューヨークの鮮やかな朝日が名前の由来だとされています。

カクテルの言葉・意味

ニューヨークのカクテル言葉は「大人の恋」。都会の日の出を連想させる大人っぽい雰囲気に似合う意味が込められています。

主な材料

・ウイスキー
・ライムジュース
・グレナデンシロップ

カクテルの種類を知って飲み比べしてみよう!

カクテルはモヒートやカルーアミルクなど飲みやすいものが多いロングカクテルと、マティーニやギムレットなどアルコール度数の強いショートカクテルに大別されます。さまざまなカクテルがあるので、飲み比べしてお気に入りをみつけましょう。

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