二十四節気のひとつで1年の締めくくりの日、大寒(だいかん)。じつは、大寒の初日に生まれた「大寒たまご」は栄養が豊富で縁起が良いとされています。この記事では、大寒たまごにまつわるさまざまな疑問や知識をご紹介。そのほか縁起が良いとされる食べ物も、あわせてご覧ください。

そもそも大寒とは?

雪が降る白川郷に2人の人が訪れている

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1年を春夏秋冬の4つの季節に区分し、さらにそれぞれ6つに分けて考える二十四節気。そのひとつである大寒(だいかん)は冬の最後の節気であり、1年の最後をしめくくるという意味をもちます。その文字の通り、1年でもっとも寒い日とも考えられています。

もともと中国で考案された暦の区分方法ですが、今では「立春」や「夏至」をはじめ日本でも深く浸透している考え方です。2024年の大寒は、1月20日〜2月3日の節分までの15日間。今年の大寒に向けて、知識を蓄えていきましょう。

縁起がよい食べ物「大寒たまご」

雪の上に卵が3つ並べられている

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大寒たまごは、縁起が良い食べ物とされています。ここでは、大寒たまごがどんなものなのか、そしていつ頃購入できるのかなどをご紹介します。

大寒たまごってどんなもの?

雪の上に置かれたカゴの中にたくさんの卵が入れられている

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大寒たまごとは、大寒の初日に生まれたたまごのことを指します。

大寒たまごが栄養豊富といわれるようになったのは、鶏の生体に理由があります。昔、鶏は冬に入る前に餌をたくさん食べて栄養を蓄え、冬の間はたまごを産まずにじっとしていました。そのため大寒の頃に生まれたたまごには、蓄えていた分の栄養が凝縮されているんだとか。これが理由で、大寒の初日に生まれたたまごは縁起物といわれるようになったようです。

栄養が豊富な大寒たまごには「健康運」や「無病息災」などの願いが、黄身の黄色い部分には「金運上昇」の願いがこめられています。

大寒たまごはいつごろ購入できる?

養鶏場で生まれたての卵をパックに詰めている

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近年の鶏は、飼育環境の変化や品種改良によって、寒い時期でもたまごを産めるようになりました。しかし大寒の日に産むたまごの数は限られているため、あらかじめ早い段階で予約して購入するのがおすすめです。

お近くに養鶏場やたまご農家がある場合は直接問い合わせて予約をしたり、大寒の当日に直売所に行ったりすると良いでしょう。

また、ネットショップにて事前購入しておくのもひとつの方法です。大寒たまごは贈答品としても人気が高いため、化粧箱などに入れてラッピングしてくれるお店もありますよ。

ほかにもある!縁起のよい食べ物・料理を紹介

杵と臼を使って餅をついている

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大寒たまごのほかにも、大寒に食べると縁起が良いとされている食べ物があります。

・寒の水:大寒の日の朝に汲んだ水を指します。冷たさが極まった状態には神秘的な力が宿るとされ、飲むと体に良いといわれています。

・寒の餅:寒の水で炊いた米を使ってつくる餅を指します。また、大寒のうちに汲んだ水は腐らず、その水を使ってついた餅はカビが生えないと重宝されていました。

ほかにも大寒の頃に旬をむかえる小松菜や、水菜、寒ブリ、寒サバなども栄養価が高いことから、縁起が良いと考えられています。

大寒ならではの行事も

雪の上をランニングしている

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大寒には、「寒稽古(かんげいこ)」や「寒修行(かんしゅぎょう)」、「寒復習(かんざらい)」を行う文化があります。

これらは気温が低い大寒の早朝に行われる慣習です。寒ければ寒いほど良いとされており、精神力を鍛えて技の上達を促すことが目的とされています。ほかにも寒の水を汲む・冷水をかぶるといった修行もあります。

大寒の文化を積極的に楽しもう

1年でもっと寒い日とされる大寒。2024年の大寒は1月20日から始まります。

大寒たまごを予約購入したり旬の食材を食べたりすることで、新しい年の縁起をかついでみてはいかがでしょうか。


阪急うめだ本店 "大寒たまご"販売について

●阪急うめだ本店 地下2階 北野エース
◎2024年1月21日(日)午前10時から
※なくなり次第販売終了

1月20日に収穫した卵を、翌日1月21日に販売いたします。
数に限りがございますので、売り切れの際はご容赦ください。

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※商品情報や販売状況は2024年01月20日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。