ライフスタイル&ヘルス2025/7/26 更新
豊かな自然に育まれたハワイ産コーヒーは、世界中のコーヒー愛好家を魅了する存在です。コナやカウアイなどコーヒーの種類ごとの特徴や風味の違いに加え、楽しみ方や選び方も詳しく解説。お取り寄せできるおすすめのハワイコーヒーもぜひチェックしてくださいね。
リゾート地として有名なハワイですが、実は「コーヒーの名産地」としても注目されていることをご存じでしょうか?コーヒーはハワイを代表する農産物のひとつで、世界中のコーヒー愛好家にその名を知られています。
ハワイでのコーヒー栽培の歴史は、19世紀前半にブラジルから苗木が持ち込まれたことから始まります。以来、火山性の肥沃な土壌や特有の気候条件を生かし、独自のコーヒー文化が根づいてきました。
現在の主な栽培地は、ハワイ島、カウアイ島、マウイ島、モロカイ島などです。なかでも、特に有名なのがハワイ島コナ地区のコナコーヒー。コナコーヒーは、ジャマイカのブルーマウンテン、タンザニアのキリマンジャロと合わせて、世界三大コーヒーと称されています。
世界のコーヒー生産地は、赤道を中心に北緯25度から南緯25度に広がる「コーヒーベルト」と呼ばれる地域に集中。ハワイもそのうちのひとつで、火山性の土壌、適度な雨量、標高差による寒暖差、豊富な日照時間など、コーヒー栽培に理想的な条件がそろっています。
ひと口にハワイコーヒーといっても種類はさまざま。産地によって味わいにも個性があり、産地名がコーヒーの総称に使われているのも特徴のひとつです。ここでは、「コナコーヒー」「カウコーヒー」「カウアイコーヒー」「マウイコーヒー」についてご紹介します。
ハワイ島西部・コナ地区で生産されるコーヒー豆。マウナロア山の西斜面にコーヒー農園が広がっています。
溶岩質の黒土の土壌は栄養分が豊富で、水はけがよいのが特徴。さらに、適度な日照量と雨量があり、昼夜の寒暖差が大きいなど、コーヒー栽培に適した環境に恵まれています。
口当たりはなめらかで、柑橘系の爽やかな酸味が特徴的。フルーティーな甘みがあり、苦味は控えめです。後味はすっきりとしており、飲みやすさにも定評があります。
コナコーヒーは、品質に応じて「エクストラファンシー」「ファンシー」「No.1」「セレクト」「プライム」の5等級に格付けされ、いずれにも該当しない豆は、コナ地区産であってもコナコーヒーを名乗ることはできません。
厳格な品質基準を守り続けることで、南国らしい華やかな風味を実現してきたコナコーヒー。世界中のコーヒー愛好家から評価される理由が、そこにあります。
ハワイ島南部、マウナロア山の東斜面に広がるカウ地区で生産されるコーヒー豆。家族経営の小規模農園が多く、希少性の高いコーヒーとしても知られています。
カウ地区の土壌は肥沃な赤土が主体です。加えて、雨が多く、風も強いという気候条件が、カウコーヒーに独特の深みと複雑さを与えています。
芳醇な香り、上品でフルーティーな甘み、ダークチョコレートやスパイスのような風味が特徴です。酸味や苦味は控えめで、やわらかなコクがあります。
オバマ元大統領の就任式晩餐会で振る舞われたことをきっかけに、その名が一躍注目を集めたカウコーヒー。世界的なコーヒーコンテストでも上位に名を連ね、プレミアムコーヒーとしての評価が高まっています。
ハワイ諸島の最北端に位置するカウアイ島で栽培されるコーヒー豆。ハワイ最大規模のコーヒー産地として知られ、なかでも広大な農園を所有する「カウアイ・コーヒー・カンパニー」の本拠地、カラヘオ地区が有名です。
「庭園の島」と呼ばれるカウアイ島は、熱帯雨林が生い茂り、切り立った崖や渓谷が点在するなど、大自然の美しさが魅力。火山性の肥沃な土壌と温暖な陽光、穏やかな貿易風、そして適度に豊富な雨量といった自然環境が、個性あふれる味わいのコーヒーを育んでいます。
カウアイコーヒーは、酸味と甘みのバランスがよく、軽やかでフルーティーな飲み口が特徴。苦味は控えめで、ナッツやスパイスを思わせる香りがやさしく広がります。
安定した品質と生産量を誇り、ハワイコーヒーのなかでもひときわ存在感を放っているのが、カウアイコーヒーです。
ハワイ諸島の中部に位置するマウイ島で栽培されるコーヒー豆。ハレアカラ火山の北側にあるココモ地区やケオケア地区、そして西部のカアナパリ地区が主な産地です。
火山性の肥沃な土壌に加え、標高や気候といった各地の環境を生かした栽培がおこなわれています。なかでも、「マウイモカ」という品種は穏やかな酸味とチョコレートのような香りが特徴で、希少性の高い豆として知られています。
マウイコーヒーは、軽やかで飲みやすく、上品なテイストが持ち味。酸味と甘みが調和し、すっきりとした後味も魅力です。
生産量こそ多くはありませんが、根強いファンやコーヒー通からも注目されています。
ハワイコーヒーをよりおいしく、もっと楽しく味わうためのアイデアをご紹介します。
まずはシンプルに、ブラックで飲んでみましょう。ハワイコーヒーは苦味が控えめなので、普段ブラックが苦手な方でも飲みやすいのが特徴です。ミルクやクリームを加えずに飲むことで、産地ごとの風味の違いをダイレクトに感じられ、豆本来の香りも引き立ちます。
ハワイらしいスイーツと一緒に楽しむのもおすすめです。たとえば、砂糖をまぶした揚げ菓子のマラサダ、彩り豊かなフルーツやクリームを添えたパンケーキ、見た目もカラフルなアサイーボウルなどは、ハワイコーヒーと好相性。ハワイ気分も満喫できます。
砂糖やクリームを加えたり、アイスコーヒーにしてみたりと、いろいろなアレンジを楽しんでみてはいかがでしょう。「少し甘めが好き」「アイスにするとより爽やかで飲みやすい」など、新しい発見があるかもしれません。自分だけのお気に入りの味を見つけられますよ。
ハワイコーヒーの粉や抽出液を使って、スイーツに活用するのも一案です。たとえば、ハワイコーヒーを使ったコーヒーゼリーは、やさしい苦味とほのかなフルーティーさが魅力。また、クッキーやパウンドケーキなどに加えれば、コーヒーの風味がアクセントになります。
ハワイコーヒーを選ぶ際に、おさえておきたいポイントをご紹介します。
爽やかな酸味のあるタイプ、フルーティーなタイプなど、好みの味に近い産地を選ぶのがおすすめ。味や香りの違いを楽しみながら、複数の産地を飲み比べてみるのも一興です。
コナコーヒーには、品質に応じて「エクストラファンシー」から「プライム」までの5つの等級があります。等級が高いほど豆の大きさが整っており、風味や香りも豊かです。
浅煎りは爽やな酸味が際立ち、中煎りは酸味と苦味のバランスがよく、深煎りはしっかりとしたコクや苦味を楽しめます。好みの味わいに合わせて、焙煎度を選びましょう。
豆のまま購入して自分で挽けば、コーヒー本来の風味をより楽しめます。ミルを持っていない場合は粉タイプを、さらに手軽に楽しみたいならドリップバッグもおすすめです。
「豆から挽いて味わいたい」「手軽に飲みたい」「ギフト用に探している」など、用途やシーンに合わせると選びやすくなります。お気に入りのコーヒーがきっと見つかりますよ。
コナコーヒーを10%配合したコナ・ブレンドに、ヘーゼルナッツのフレーバーをプラス。甘く香ばしい香りが心地よく、ナッツの風味がコーヒー本来の味わいに奥行きを加え、後味はすっきりとしています。ひと味違うハワイコーヒーを楽しみたい方におすすめです。
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芳醇な香りとフルーティーな甘みが広がる、中深煎りのカウコーヒーです。ハワイ島・カウ地区で、化学農薬を使わずに自然の恵みを生かした農法を続ける「アイカネプランテーション」は、カウコーヒーのパイオニア的存在。上質な味わいをぜひご堪能ください。
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カウアイコーヒーを豆からじっくり楽しみたい方には、こちらがおすすめ。中煎りの焙煎で、挽き立てを淹れるとスイートチョコのようなコクと爽やかな酸味が広がります。作り手は、カウアイ島にある米国最大のコーヒー農園「カウアイ・コーヒー・カンパニー」です。
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ハワイ島コナ地区のコーヒー豆を100%使用。カップにセットしてお湯を注ぐだけで豊かな香りがふわっと広がり、手軽に本格的なコナコーヒーを味わえます。しっかりとした酸味にフルーティーな甘みが重なり、まろやかな口当たりと爽やかな後味が魅力の一杯です。
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カウアイコーヒーの主要品種、イエローカツアイ100%。フルーティーな甘みとほどよい苦味、やわらかなコクが絶妙に調和し、軽やかな口当たりと豊かな余韻を楽しめます。焙煎度合いは浅煎りで、挽き豆(粉)・豆の2タイプから選べるのも嬉しいポイントです。
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ハワイコーヒーは知るほどに奥深く、楽しみも広がります。ほっとひと息つきたいとき、元気を出したいときにも寄り添ってくれる一杯がきっと見つかるはず。お気に入りのコーヒーと共に、ハワイの爽やかな風が吹き抜けるような心地よいひと時をお過ごしください。
※商品情報や販売状況は2025年07月26日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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