七五三のお祝いで贈られる千歳飴。食べたことはあるけれど、由来や語源を知らない方も多いのではないでしょうか?この記事では、千歳飴とはどのようなものなのか、由来や語源、地域ごとの形などを解説します。現代における楽しみ方についても要チェックです。

そもそも「千歳飴」とは?

赤と黒の盆にのった紅白の千歳飴

iStock.com/yasuhiroamano

千歳飴の由来と語源

千歳飴の語源や由来には、いくつかの説があります。なかでも有名なのは、江戸時代に浅草の飴売り・七兵衛(しちびょうえ)が、棒状の紅白の飴を売ったという説です。

このとき「千年飴」と名付けて売られたため、長生きや縁起の良さをイメージするとして、評判になりました。当時から、松竹梅や鶴亀が描かれた長い紙袋に入っていたとか。千歳飴の「千歳(ちとせ)」には、「千年」「長い年月」という意味があります。

特徴的な形と色に込められた意味

千歳飴は、細長い形から長寿がイメージされます。そのため、現代でも「長生き」の象徴に。千歳飴の色は紅白になっているため、「めでたさ」と「健やかさ」も感じられます。「いつまでも健康で長生きしてほしい」という心遣いが、千歳飴には込められているのです。

七五三との関係

七五三は、3歳、5歳、7歳を迎えるお子さんが神様に参拝しに行く行事のこと。無事に成長を迎えられたことを祝いつつ、今後の健やかな成長をお祈りします。

千歳飴には「細く長く、健康でいられるように」という意味が込められているため、七五三のお祝いにぴったりです。

七五三の時期には、子どもの健康を願うという意味でも千歳飴を用意しましょう。七五三シーズンになると、スーパーや写真館・スタジオなどで購入できるようになります。

千歳飴の意味をどう伝えるか?

七五三の衣装

iStock.com/Tsukamoto Kazuhiro

子どもに"伝統"として語るタイミング

子どもに千歳飴の意味を伝えるタイミングとしては、3歳、5歳、7歳の七五三を迎える時期がおすすめ。7歳までは特に病気にかかりやすく、現代のように病院が多くなかった昔の人たちは、子どもたちが元気でいられるように願っていました。

年齢に決まりがあるのは、昔の儀式が由来です。3歳は髪置き、5歳は袴着、7歳は帯解きという儀式をしていました。

世代を超えて受け継がれる文化として

七五三を迎えたお子さんと一緒に、千歳飴を食べながら世代を超えて受け継がれる文化としての意味を説明しても良いかもしれません。

千歳飴は漢字で「1000歳飴」と書くため、そのことを伝えてみるのもおすすめ。1000歳まで生きることは難しくても、元気で長生きできると良いねと会話しながら、のんびりと家族の時間を過ごしてみてください。

"かたち"より"こころ"を残していく工夫

お子さんと千歳飴を食べることも大切ですが、食べるだけではなく、昔の人たちの想いが詰まった食べ物だということを伝えましょう。

両親の目線から、お子さんに「ずっと元気でいてね」という気持ちを伝えるのも良いかもしれません。七五三を通じて、親子の絆を深める良い機会になるでしょう。

地域によって異なる「千歳飴」

白い皿にのったカラフルな千歳飴風

iStock.com/SUNGSU HAN

飴の色・長さ・固さにも地域性がある

同じ千歳飴でも、地域によって飴の色や長さ、固さなどに違いがあるのをご存知でしょうか?

主に、関東地方では細長く固めな千歳飴が主流です。一方で、関西地方では太さがあり柔らかな食感の千歳飴が一般的。ほかにも、紅白両色だけでなく、単色タイプの千歳飴もあります。

ご自身の地域はどのような千歳飴になっているのか、一度じっくりと観察してみるのも面白いかもしれませんね。

袋のデザインや素材のちがい

地域ごとに、千歳飴の袋のデザインや素材にもわずかな違いがあります。なかには和紙や布製など、特別な素材で作られている地域もあるとか。

ご当地感を取り入れた意匠も、地域の神社ごとに違いがあり、記念品としても注目されています。

贈るタイミングや風習にも地域差

千歳飴をお子さんに渡すタイミングや、風習にも地域による違いがあります。例えば、神社や寺に参拝する時に配ったり、写真撮影の際に手渡すところもあるとか。七五三の日程にこだわらない地域もあり、気軽に千歳飴を楽しめることもあるでしょう。

現代では伝統を重んじつつも、家族のスタイルにあわせて柔軟に千歳飴を楽しめます。

現代ならではの千歳飴の楽しみ方

白い皿にのった花の形のキャンディ

iStock.com/nongsao4

素材や味のバリエーションが広がっている

現代では、千歳飴の素材や味のバリエーションが広がっています。

定番のミルク味だけでなく、レモンやグレープ、抹茶、いちごミルクなど個性豊かです。なかには、地域の特産品を使用した「金時人参青りんご味」のようなものも展開されています。

色も紅白だけでなく、赤やピンク、緑、オレンジ、黄色などカラフルになっているのが特徴です。お子さんの好みに合わせて、千歳飴を選択するのも良いでしょう。

神社以外でも千歳飴に出会える場が増加

最近では、千歳飴も神社以外のさまざまな場所で購入できます。例えば、コンビニやスーパー、飴の専門店や和菓子屋などで購入可能。オンラインショップでの販売も増加傾向にあり、ネット通販経由で購入できます。

千歳飴は、七五三の時期に合わせて販売されるケースが多いため、10月中旬から11月中旬頃に店舗を覗いてみるのがおすすめです。

形式よりも「心を込めた祝い方」が大切に

七五三は、子どもの健やかな成長を願う行事です。昔ながらの伝統を守りつつ、形式にとらわれずに「心を込めた祝い方」が大切になります。

千歳飴を選ぶときや食べるときにも、お子さんに寄り添いながらがポイント。普段は恥ずかしくて言えない感謝の気持ちも、七五三の機会に伝えてみても良いかもしれません。

千歳飴とは健やかな成長と長寿を願う縁起物!

千歳飴とは、健やかな成長や長生きを祝う縁起物です。現代では、主に子どもの成長を祝う七五三のシーズンに食べられることが多くなっています。細長い形や紅白の色など、節目のタイミングにぴったりの品です。千歳飴の意味や由来を知ることで、あらためて味わってみるのも良いかもしれませんよ。

※商品情報や販売状況は2025年07月23日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。