ライフスタイル&ヘルス2025/7/15 更新
「フレーバーティー」は、フルーツや花、香料などで香りづけしたお茶のことです。 この記事では紅茶コーディネーターである筆者が、代表的なフレーバーティーとその特徴を解説します!
自家製フレーバーティーの作り方や阪急で購入できるフレーバーティーも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

iStock.com/Margarita Khamidulina
「フレーバーティー」とは、花や果実、スパイスなどの香りを加えたお茶のことです。紅茶が主流ですが、緑茶や烏龍茶を使ったものもあります。
さまざまなフレーバーティーがあるため、気分に合わせて香りを選ぶ楽しさがあるのが魅力!香りや素材、茶葉の組み合わせで風味が変わるのも特徴です。
フレーバーティーは、大きく分けて2種類あります。香料で香りを加える「フレーバーティー」と、自然素材から香りを移す「センティッドティー」に分けられます。ただ、この記事では両方を含めてフレーバーティーとしてご紹介します。

ここでは、フレーバーティーとほかのティーとの違いを、わかりやすくご紹介します。
「紅茶」はしっかりと発酵を行う完全発酵茶に分類され、産地や品種、製法によって異なる香りや風味を楽しめるのが特徴です。茶葉本来の個性を味わえることが、紅茶の魅力ともいえます。
フレーバーティーは紅茶などの茶葉をベースに、香料や花、果実、スパイスなどで香りを加えたもの。なお分類上は、香りづけされた紅茶も「紅茶」に含まれますが、記事では香りを付けたものをフレーバーティーとしてご紹介します。
「センティッドティー」は、茶葉と花びらや果実などを一緒に保存して、香りをやさしく移したお茶です。ジャスミンティーのように、匂いの強い素材と一緒に保存することで、ゆっくりと香りをなじませていく昔ながらの方法が使われています。
一方で、フレーバーティーは香料やエッセンス、抽出物などで香りづけしたお茶を指します。センティッドティーとフレーバーティーは狭義には区別されることもありますが、一般的には香りのついた紅茶はすべて「フレーバーティー」と総称されることが多いです。
「ノンフレーバーティー」とは、香りをつけていないお茶のことです。ダージリンやアッサムなど、産地や製法の違いによる風味の違いを味わうお茶で、茶葉本来の香りや味わいを楽しむため、香料や香りの素材は一切使われていません。
一方で果実や花、エッセンスなどで香りづけされたお茶を「フレーバーティー」と呼びます。アールグレイやローズティーなどがその一例です。自然な茶葉の香味を楽しむか、香りをプラスして楽しむかが大きな違いです。

香りの素材によって風味が大きく変わるフレーバーティー。ここでは代表的なフレーバーティーをご紹介します。
ベルガモットという柑橘系の果実の香りをまとわせた「アールグレイ」は、フレーバーティーの代表格。上品でさわやかな香りは、ストレートやミルク、アイスティーにもよく合い、世界中で親しまれています。
名前は19世紀英国の政治家・グレイ伯爵に由来。彼のために調合された特別な紅茶がその名の始まりとされ、今では紅茶好きにとって定番の種類となっています。
アールグレイの香りづけにはベルガモットの香料を使うのが一般的ですが、近年では果皮や天然精油を用いた自然派の製法も増えています。
「ラプサンスーチョン(正山小種)」は、中国・福建省武夷山で作られる燻製紅茶。松の葉をいぶした煙で茶葉を乾燥させることで、スモーキーな香りが移ります。
はじめて飲むときは香りに驚くこともありますが、飲み続けるうちに、その奥深い魅力に気づかされる味わいです。
独特な燻製香は、スモークサーモンやチーズなど、旨味の強い食材とも好相性!クセのある香りを楽しむ、個性派フレーバーティーです。
フルーツの香りを楽しめるフレーバーティーは、定番のアップルやピーチのほか、ストロベリー・マンゴー・マスカットなど種類もさまざま。
複数のフルーツを組み合わせたものもあり、ドライフルーツ入りなら見た目にも華やかで、ほんのりとした自然な甘みを感じられます。
フルーティーな香りはアイスティーとの相性も良く、ゴクゴクと飲めるのも魅力。旬の果実を使ったフレーバーティーで、季節感を味わうのもおすすめです。
花を使ったフレーバーティーは、バラやラベンダー、ジャスミンなどの香りが口の中で優雅に広がるのが魅力。花びらを茶葉にトッピングすることで彩りが加わり、見た目にも華やかです。
カモミールなどのハーブを紅茶と合わせると、ハーブティーとはまた違う深みのある味わいを楽しめますよ。リラックスタイムにぴったりです。
シナモンやジンジャー、カルダモンなどのスパイスを使ったフレーバーティーは、刺激的で温かみのある香りが魅力です。単独の香りのものから、複数のスパイスを組み合わせたブレンドまで種類もさまざま。
香りの幅が広いため、気分に合わせてフレーバーを選べるのが楽しいポイントです。ミルクティーともよく合います。体を温めたいときにもおすすめの紅茶です。
季節やテーマに合わせた多彩なブレンドが楽しめる、香料で香りづけされたフレーバーティー。天然香料や合成香料が使われており、香りが長持ちするのも特徴です。キャラメル・チョコレート・ハニーなど、素材そのもので香りを移すのが難しいものも香料なら再現可能です。
フルーツや花の香りも、実際の素材ではなく香料でつけられていることがありますよ。また、フルーツの香料をまとわせた茶葉に、果実チップを加えたタイプもあり、香りと見た目の両方が楽しめるのも魅力です。

お気に入りの香りや素材で、オリジナルのフレーバーティーを作ることもできます。自宅で手軽に楽しむなら、香りを移す方法がおすすめ!
方法は、紅茶の茶葉に香りの素材を加えるだけ。ドライフルーツや花びら、スパイスなどを茶葉と一緒に密閉容器に入れ、1〜2週間ほど置けば香りが移ります。ドライフルーツは、自家製でも市販品でもOK。茶葉はクセの少ないセイロンやニルギリを選ぶと、素材の香りが引き立ちますよ。
フルーツなどから抽出した香料を茶葉に直接吹きかける方法もありますが、香りが強く出やすいため、試すときは少量ずつ調整するのがポイントです。

アップルの芳醇な香りが広がるフレーバーティーは、ストレートでもミルクティーでも楽しめます。ブランドの象徴である「ハドンホール」の上品なパッケージや、気軽に楽しめるティーバッグタイプも魅力!
内容量はカップ12杯分、賞味期限は製造日より720日です。
詳しく見る

阪急うめだ店のルピシアでのみ購入できるフレーバーティーです。ピーチやラフランス、かんきつがやさしく香る紅茶は見た目も華やかなので、ギフトにもおすすめ。
賞味期限は製造から2年間、ティーカップ約17杯分楽しめます。
詳しく見る

英国の五つ星ホテルや有名レストランでも採用されている、名門ティーメーカーがお届けする「ラプサン・スーチョン」。スモーキーな香りが特徴で、スモークした肉や魚、チョコレートなど、意外な食材ともよく合います。
内容量はティーバッグ15個入り、賞味期限は加工日より1,095日です。
詳しく見る

ハワイ発、オーガニック紅茶を使った香り豊かなフレーバーティー。パッションフルーツとオレンジの香りがふわっと広がるのが特徴です。素材選びから仕上げまで丁寧に作られており、特別な一杯が楽しめますよ。手軽なティーバッグタイプで、20杯分楽しめます。
詳しく見る

ジャスミンとベルガモットがさわやかに香る、ブランドを代表するフレーバーティーです。ウィーン五つ星ホテル「ホテルザッハー」のオリジナルブレンドとして作られたこの紅茶は、名物のザッハトルテともよく合う逸品。
内容量はティーバッグ14個入り、賞味期限は製造日より900日です。
詳しく見る

繊細な香りとコクが魅力のセイロン紅茶にアップルの香りを加えたこの紅茶は、フレーバーティーの代表格。世界中のグルメに愛され続ける美食ブランド「フォション」を代表する定番の一杯です。
内容量はティーバッグ20袋入り、賞味期限は製造日より1,080日です。
詳しく見る

20年以上ブランドでトップセールスを誇る、フレーバーティーです。レモンピールやレモングラスをブレンドしたアールグレイは、華やかな香りと鮮やかな見た目が魅力。内容量はティーカップ約40杯分、賞味期限は製造日より540日です。
詳しく見る

ブランドの名前を冠した「フォションブレンド」は紅茶と白茶をベースに、バニラやラベンダー、かんきつが繊細に香る、エレガントなフレーバーティーです。芳醇な香りと味わいを、ストレートで楽しむのがおすすめ!
詳しく見る

ローズの香りをまとったインド産紅茶に、ローズペタルをブレンド。ブレンド技術に定評のある英国ティーメーカーが贈る、華やかな香りが広がるフレーバーティーです。英国らしいデザインの陶器製キャディには、ティーバッグが20袋入っています。
詳しく見る

新進気鋭の英国のティーブランドが贈るアールグレイ。目利きが選び抜いたインド紅茶に、茶葉の深みとかんきつの爽やかさが絶妙に調和しており、本格派なのに飲みやすい味わいです。
ギフトに映えるアートなパッケージも魅力。約40杯分楽しめます。
詳しく見る
フレーバーティーは、ふわっとした香りや華やかな見た目が魅力で、気分に合わせて選べる楽しさもあります。日々のティータイムに特別感を演出してくれる存在です。優雅に香るお気に入りのフレーバーティーを選んで、癒しのひとときを過ごしましょう。
※商品情報や販売状況は2025年07月15日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。

パネトーネとは?イタリアのクリスマスに欠かせない伝統菓子の魅力
sara

マサラティーとは?チャイとの違いや作り方を紅茶専門家が解説
秋山 ちとせ

ハワイコーヒーの魅力を知ろう!種類・特徴・楽しみ方・選び方を徹底解説
食ナビチャンネル

千歳飴とは?由来や語源、地域ごとの形や楽しみ方などを解説
食ナビチャンネル
![]()
敬老の日を簡単解説!意味や由来、子どもと一緒に楽しむ方法も紹介
食ナビチャンネル

自分へのご褒美アイデア満載!メリットや上手な楽しみ方・実例も紹介
食ナビチャンネル

フレーバーティーってどんな紅茶?主な種類や特徴を専門家が解説
秋山 ちとせ

十五夜の由来とは?食文化や地域による食習慣の違い、おすすめレシピを紹介
食ナビチャンネル

お月見とはどのような行事?発祥の由来や楽しみ方について徹底解説
食ナビチャンネル

お月見のお供え物の意味とは?団子やススキの由来と正しい飾り方
食ナビチャンネル