ニュース&イベント2024/11/5 更新
ボージョレ・ヌーボーの季節がやってきました。「ヌーボー」はフランス語で「新しい」を意味し、その年に収穫されたぶどうで醸造される新酒のワインを指します。ワイン愛好家だけでなく、そうでない人にとっても、ヌーボーの解禁日は注目される話題のひとつでしょう。
今回は、今年のボージョレ・ヌーボーをより一層楽しむために、ヌーボーを世界に広めたジョルジュ デュブッフ社と、生産地であるボージョレ地区についてご紹介します。
同社とボージョレ・ヌーボーの歴史、そしてワイン造りに対するこだわりに加え、「ボージョレ」と「ボージョレ・ヌーボー」の違いなど、知っているようで知らないボージョレの魅力に触れて、今年の秋をさらに楽しんでみませんか。
阪急うめだ本店では、解禁日の当日11月21日(木)~26日(火)の期間、地下1階のツリーテラスで「ジョルジュ デュブッフ」のイベントを開催いたします。
ボージョレ・ヌーボーと合わせて、ジョルジュ デュブッフのボージョレワインをラインアップ。
当記事の最後にイベントの詳しい内容を記載しております!
イベント情報を見る
かつてボージョレ・ヌーボーは、フランスのボージョレ地区で地元の人々が日常的に親しんでいたワインでした。
その「ヌーボー」とボージョレの名を一躍世界的に有名にしたのが、ジョルジュ デュブッフ社の創業者、ジョルジュ デュブッフ氏です。
ジョルジュ デュブッフ氏は、1933年にフランスのボージョレ地区近郊のぶどう農家に生まれました。青年時代、彼は家族で作ったワインを自転車に積んで売り始めましたが、最初はなかなか注目されず、困難な日々が続きました。しかし、次第にそのワインの品質が高く評価され、ついには伝説的なシェフ、ポール・ボキューズやポール・ブランにも認められるまでに至ります。1964年には、ジョルジュ デュブッフ社を設立し、当時注目を集めていたボージョレ・ヌーボーを世界に広めることで、ワイン業界に大きな革命をもたらしました。
ボージョレ・ヌーボーが世界的に知られるようになると、ジョルジュ デュブッフ社は120ヵ国以上でワインを販売する企業へと成長しました。また、「世界で最も賞賛されるべきワインブランド」のひとつにランクインするなど、今日のワイン業界に大きな影響を与えています。さらに、ジョルジュ デュブッフ氏自身も「ボージョレの帝王」と称されるようになりました。
ジョルジュ デュブッフ社はヌーボーで広く知られていますが、一方でクリュ(特定の優れたワイン生産地や畑を指す格付け)をはじめとする品質の良いワインの生産にも定評があります。その背景には、創業者であるジョルジュ デュブッフ氏から受け継がれた、ものづくりへの強いこだわりがあります。
ジョルジュ デュブッフ社のワインづくりは、「Selection(セレクション)」と「Blending(ブレンディング)」という2つの視点に特にこだわっていることが特徴です。
「Selection(セレクション)」とは、最高品質の原料を厳選することを指します。自ら農家を周り、400を超える生産者と深い関係を築くことで、理想の原料を選び抜きます。
「Blending(ブレンディング)」とは、ワインのブレンド技術を指します。ジョルジュ デュブッフ氏は1日に約200種類ものキュベ(未完成のワイン)を試飲する卓越したテイスティング能力を持ち、「ボージョレの鼻」として広く知られています。ジョルジュ デュブッフ社のブレンダーも、毎日200〜300種類以上のワインをテイスティングし、理想的なワインを作るために常に最適なブレンドを追求し続けています。
また、ジョルジュ デュブッフ社の強みは、徹底した自社畑の管理と、ボージョレ全域に広がる生産者との強固な関係により、品質・種類・量のすべてにおいて優れたぶどうを確保できる点にあります。
その年に収穫されたぶどうの旨味を最大限に引き出し、ボージョレ・ヌーボーならではの「香り・味わい・個性」を存分に表現。さらに、誰でも純粋に楽しめる1本に仕上げるための卓越したブレンド技術が、その魅力を支えています。
ジョルジュ デュブッフ社のワインをはじめ、ボージョレ産の赤ワインに使用されているのは「ガメイ種」と呼ばれるぶどうです。
実は、世界のガメイ種の生産量の約3分の2がボージョレ産であり、ボージョレ地区で生産されるぶどうの98%がガメイ種です。つまり、「ガメイ種=ボージョレの味わい」と言っても過言ではなく、この品種はボージョレを象徴する存在と言えます。
ガメイ種は、粒が大きく、紫がかったルビー色が特徴です。香りはイチゴキャンディを思わせる甘いフルーツの香りで、味わいはタンニンが少なく、酸味もほどよいバランス。軽めのボディで、華やかさと軽やかさが楽しめるワインです。
ボージョレのぶどう畑で日光をたっぷり浴び、手間ひまかけて育てられたガメイ種は、収穫期になるとひとつひとつ手作業で収穫され、ワイナリーに運ばれておいしいワインとなるのです。
テロワールとは、フランス語で「風土」を意味する言葉です。ワインの世界では、ぶどう畑の地形、土壌、気候など、ぶどう栽培に影響を与える自然環境のすべてをテロワールと呼びます。テロワールは、ワインの品質や味わいに深く関わるとされています。
ボージョレ地区は、フランス・リヨンの北に位置し、南北約55kmにわたって広がる丘陵地帯です。大陸性気候による寒く乾燥した冬と暑い夏、そして丘が多く、ぶどうの栽培に適した日照を受ける地形が特徴です。さらに、北部は花崗岩、南部は粘土質・石灰岩の土壌といったエリアごとに異なるテロワールが、ボージョレ特産のガメイ種と相まって、多彩なワインを生み出しています。
軽やかでフルーティなワインから、エレガントで複雑な味わい、時にはフルボディで黒い果実を思わせるものまで、豊かな個性を楽しめるのが、ボージョレワインの醍醐味です。
ボージョレのワインといえば、ボージョレ・ヌーボーのイメージが強いですが、実際には「ボージョレ=ボージョレ・ヌーボー」というわけではありません。
ボージョレ・ヌーボーは、前述の通り、ボージョレ地区でその年に収穫されたぶどうから作られる新酒で、毎年11月の第3木曜日に解禁されます。マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬法)という特殊な醸造法を用い、作りたてならではのフレッシュでみずみずしい風味を楽しむことができます。
一方、「ボージョレ」とは、ヌーボーとは異なり、長い発酵期間を経て、半年ほど熟成させた後、翌年の春以降に出荷されるワインを指します。このワインはヌーボーに比べて風味がしっかりしており、ヌーボーが解禁から数カ月間がおいしいのに対し、一般のボージョレは数年にわたりおいしく楽しめるのが特徴です。
ボージョレ産ワインの違いを知ることで、自分に合ったワインの選び方や飲み方を、さらに楽しめるでしょう。
ジョルジュ デュブッフ社では、2024年解禁のフレッシュなボージョレ・ヌーボーに加え、スタンダードなボージョレワインや、ボージョレ地区北部に位置する「クリュ・デュ・ボージョレ」と呼ばれる村名ワインなど、多彩なラインアップを展開しています。
ここでは、阪急百貨店のECサイトや店頭で購入できる、この秋おすすめの6本を紹介します。
果実や花の香りが溢れ、軽やかでフルーティな味わいが特徴の1本です。ボージョレ・ヌーボーならではの魅力が詰まっており、感謝の花言葉を持つヒナゲシやバラ、ダリアをモチーフにしたブーケデザインのラベルが、食卓を華やかに彩ります。
産地:フランス・ボージョレ地区
格付け:ボージョレAOP
ぶどう品種:ガメイ種
容量:750ml、375ml
商品を見る(750ml)3,256円~
商品を見る(375ml)1,793円~
特に良質なぶどうから造られる『ワンランク上のヌーボー』。ボージョレ地区北部に位置する38村、ボージョレ・ヴィラージュで収穫されたぶどうを使用し、濃密でなめらかな味わいが特徴です。凝縮感のある果実味と花束を思わせる香りが魅力。フランス国旗をイメージした赤白青の花がデザインされたボトルも印象的です。
産地:フランス・ボージョレ・ヴィラージュ地区
格付け:ボージョレ・ヴィラージュAOP
ぶどう品種:ガメイ種
容量:750ml、375ml
商品を見る(750ml)3,608円~
商品を見る(375ml)2,112円~
選りすぐりのキュベをブレンドし瓶詰めした特別な1本。約3,000軒の生産者の中から、今年最良のトップキュベを厳選し、凝縮感と深みのある味わいに仕上げています。冷却ろ過を行わないノンチル製法を採用し、ぶどう本来の果実味を最大限に引き出しました。
産地:フランス・ボージョレ・ヴィラージュ地区
格付け:ボージョレ・ヴィラージュAOP
ぶどう品種:ガメイ種
容量:750ml
商品を見る 5,280円~
「愛の聖人」を意味する村名が付けられたワイン。桃やアプリコットの甘く優しい香りと、バランスのとれた丸みのある味わいが特徴です。恋人への贈り物としても人気です。
産地:フランス・ボージョレ地区
格付け:サンタムールAC
ぶどう品種:ガメイ種
ラベルの花:バラ
容量:750ml
「風車」という意味を持つ村で造られるワイン。クリュ・デュ・ボージョレの10村の中でも特に力強く、芳醇な味わいが楽しめます。バラのような華やかな香りと、濃厚でなめらかな味わいが特徴で、長期熟成にも適しており、5年から30年のヴィンテージも楽しめます。
産地:フランス・ボージョレ地区
格付け:ムーラン・ナ・ヴァンAC
ぶどう品種:ガメイ種
ラベルの花:カーネーション
容量:750ml
「クリュ・デュ・ボージョレの女王」と称されるこのワインは、アイリスやスミレ、バラ、桃などの花や果実の香りが見事に調和し、絹のようになめらかな口当たりが特徴です。熟成させるとスパイシーな香りが加わり、さらに奥深い味わいを楽しめます。
産地:フランス・ボージョレ地区
格付け:フルーリーAC
ぶどう品種:ガメイ種
ラベルの花:ボタン
容量:750ml
ボージョレの帝王、ジョルジュ デュブッフ氏も愛したボージョレワイン。秋の夜長に、ボージョレ・ヌーボーをはじめ、さまざまなボージョレワインを飲み比べ、生産者のこだわりやボージョレのテロワールを感じながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
期間:2024年11月21日(木)~2024年11月26日(火)
場所:阪急うめだ本店 地下1階「ツリーテラス」
ツリーテラスのイベントでは、ボージョレ・ヌーボーに加え、ボージョレワインをラインアップ。今年採れたてのぶどうでできた「ボージョレ・ヌーボー」と熟成された「ボージョレワイン」を飲み比べてみるのもおすすめです。
イベントスペース内にてワインの有料テイスティングもご用意しております。ぜひこの機会にお立ち寄りください。
11月21日(木)10時開店時、ジョルジュ デュブッフ社取締役 アドリアン デュブッフ・ラコンブ氏ご来店!
11月21日(木)解禁日当日限定!ワインをご購入いただいたお客様にジョルジュ デュブッフオリジナルワインバッグをプレゼント。
※先着100名様
※画像はイメージです。
ボージョレ・ヌーボーの解禁を「ジョルジュ デュブッフ」のワインとともに楽しみましょう!
食品フロア イベント情報
阪急うめだ本店 営業情報
●20歳未満の方の飲酒は法律で禁じられております。
※商品情報や販売状況は2024年11月05日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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