秋の風物詩ともなっている、ボージョレ・ヌーボー。お酒を嗜む方はもちろん、あまり飲まない方でも解禁日には飲まれる方もいるのではないでしょうか。しかし、ボージョレ・ヌーボーとは何かと聞かれると意味がよくわからない方もいらっしゃるはず。この記事では、ボージョレ・ヌーボーについてソムリエが詳しくご紹介していきます。また、おすすめの商品もご案内しているので、ぜひ試してみてくださいね。

ボージョレ・ヌーボーとは

ボジョレーヌーボーをグラスに注ぐ

iStock.com/barmalini

ボージョレ・ヌーボーとは、フランス・ブルゴーニュ地方ボジョレー地区で造られた、その年の初出しワインのことを指します。またボージョレ・ヌーボーはその特性上、厳密には赤ワインとロゼワインしかありません。

フルーティーで飲みやすく、軽やかな味わいなので、とても親しみやすいワインが多く造られていますよ。また、解禁日が決まっており、販売している時期も限られているため、毎年話題に上がるワインでもあります。

ボージョレ・ヌーボーの語源・意味

ボージョレ・ヌーボーは、フランス語で「Beaujolais Nouveau(正式なカタカナ読みはボージョレ・ヌーボー)」と書きます。ボージョレには「ボジョレー地区」、ヌーボーには「新しい」という意味があります。

したがって、ボージョレ・ヌーボーとは「ボジョレー地区の新酒」ということになるのです。

ボージョレ・ヌーボーの味わい・風味

2つのグラスに赤ワインが注がれ、かたわらにはぶどうが置かれている

iStock.com/Ekaterina Fedulyeva

ボージョレ・ヌーボーは新酒ということもあり、通常のワインのより熟成期間が短く、基本的にはすぐ飲むワインとして販売されています。

味わいは、イチゴやクランベリーなどの赤いベリー系のフレッシュ感と果実味を感じ、フルーティーでとても飲みやすいものが多いです。

また、赤ワインといえば渋味が特徴的ですが、渋味は穏やかでやわらかく、赤ワインが苦手な方でもおいしく飲めるものが多いですよ。

ボージョレ・ヌーボーの解禁日

ボージョレ・ヌーボーには解禁日があります。解禁日とは、ボジョレー地区の新酒ができたお祝いの記念日のようなものです。時期は毎年同じで、11月の第3木曜日午前0時

昔は日付が決まっていたのですが、土日、祝日に重なる問題や、空輸のトラブルなどが発生してしまいました。そのため日付で決めるのではなく、安息日に重ならない11月の第三木曜日午前0時と、フランス政府が法律で設定したんです。

2024年の解禁日は、11月21日になります。みなさんも、フランスのように新酒ができたお祝いを、ボージョレ・ヌーボーを飲みながらしてみましょう。

ボージョレ・ヌーボーの特徴

ガメイのぶどうの房は木になっている

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ボージョレ・ヌーボーの産地

ボージョレ・ヌーボーが生産される地域は、フランス・ブルゴーニュ地方、ボジョレー地区です。

ボジョレー地区のなかでも、北部一角の区画はボジョレー・ヴィラージュと名乗れます。その区画で造られるボージョレ・ヌーボーは深みがあり、通常のボージョレ・ヌーボーより奥深いワンランク上の味わいになりますよ。

使用されるブドウ品種

ボージョレ・ヌーボーで使用されるブドウ品種は、「ガメイ」という黒ブドウです。ほかのブドウ品種よりも早熟のため、早く収穫してもおいしいワインを造ることが特徴的ですよ。

また、ガメイで造られる赤ワインとロゼワインのみが、ボージョレ・ヌーボーと呼ばれます。したがって、白ワインのなかにボージョレ・ヌーボーというワインは存在しません。

ボジョレー地区の隣りにあるマコネ地区では、白ワインの新酒「マコン・ヴィラージュ・ヌーボー」と呼ばれるものがあります。白ワインの新酒を飲んでみたい方は、マコン・ヴィラージュ・ヌーボーを探してみてください。

醸造方法

醸造方法は、通常のワインとほぼ一緒です。しかし、通常ワイン造りは完成までに数ヶ月・数年かかりますが、ボージョレ・ヌーボーは1〜2ヶ月で完成させるため、醸造時間がとても短くなります

そこで、ブドウの香りや味わいを短時間で出すために、炭酸ガスを使用したり、アルコール発酵をする際に糖分が足りない場合は補糖するなど、いろいろな工夫がされています。

このように、通常のワイン造りより少し違う方法で醸造することで、ボージョレ・ヌーボーらしいフレッシュでフルーティーな、渋みの少ない赤ワインやロゼワインが完成するのです。

日本で注目されるようになった理由

ワイングラスで乾杯をしている様子

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ボージョレ・ヌーボーだけではなく、ワインが日本で注目されるようになったのは、バブル期である1980年代でした。そのころから、日本酒やビールだけでなく、ワインは高級なお酒として親しまれていたそうです。

しかし当時は、赤ワインは渋味が強く苦手な日本人も多く、甘口の白ワインやシャンパーニュなどが人気だったそうですよ。

そんななかボージョレ・ヌーボーは、渋味が少なく、フルーティーでキャンディーのような香りがすると、お酒好きの中でブームになりました。飲みやすく、日本人の口にもあったようですね。

また、日付変更線の関係上、フランスより8時間も早く解禁日を迎えられることもあり、ボージョレ・ヌーボー解禁日の0時にパーティーを開き、みんなで飲むというのが流行りました。このような要因で、ボージョレ・ヌーボーは、毎年注目されるようになったのではないでしょうか。

阪急おすすめのボージョレ・ヌーボー4選

1. 「J・P・シェネ」ボージョレーヌーボー イージーパック 187ml

550円

こちらは、グラス約2杯分のボージョレ・ヌーボーを気軽に楽しめるパックです。ボージョレ・ヌーボーを飲みたいけど、一本は飲みきれないという方もいらっしゃると思います。そんな方にぴったりな商品。

フレッシュ感もあり、果実味も感じるので、今年のブドウの味わいを堪能できますよ。解禁の記念に、少し飲みたい方におすすめです。

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2. 「ジャン・ド・ロレール」ボージョレ・ヌーボー

2,772円~

花がらのポップなデザインが目を引く1本。ヌーボー(新酒)らしく、フルーティーで、フレッシュなベリー感を味わえるワインです。

果実のジューシーさとベリーの甘酸っぱさを、軽やかな喉越しと共に楽しめますよ。少し冷やして、キリッと飲むのもおすすめです。

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3. 「ピエール・ポネル」ボージョレ・ヴィラージュ・プリムール

ピエール・ポネルボジョレーヴィラージュプリムール
3,248円~

ボージョレ・ヌーボーのなかでも、古樹から収穫されるブドウを使用し造られる奥深い味わいの一本。ヌーボーらしいフレッシュさや果実味感もありつつ、やわらかな渋味とコクも味わえます。

少し大人っぽい、軽やかなのに飲みごたえもあるおいしいボージョレ・ヌーボーですよ。

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5. 「タイユヴァン」ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー ラ・グランド・キュヴェ

10,890円~

パリの有名レストラン「タイユヴァン」が選んだボージョレ・ヌーボー。古樹から収穫されたよりすぐりのブドウを使用し、熟成してもおいしいボージョレ・ヌーボーに仕上げています。

芳醇な果実味と、やさしい酸味と渋味が絶妙なバランスで、とてもおいしいです。毎年数量限定で販売されているので、ラベルの下にシリアルナンバーが記載されているのも嬉しいポイント。5年や10年熟成させてみるのもおすすめです 

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ボージョレ・ヌーボーを飲んで、新酒完成のお祝いをしましょう!

 毎年話題になるボージョレ・ヌーボー。「今年はどんな出来かな?」「どんな味わいのブドウが収穫されたのかな?」とワインラヴァーのなかでもワクワクするイベントのひとつです。あまりワインに詳しくない方でも、親しみやすい味わいのワインが多いので、この機会にぜひ試してみてくださいね。

「今年は、果実味強かった」「去年の方が私は好み」などの、会話ができるのもボージョレ・ヌーボーの楽しみのひとつです。みなさんで、新酒完成のお祝いをしてみましょう。

※商品情報や販売状況は2024年10月01日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。

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