体重計に出てくる"内臓脂肪レベル"ってなに?

体重計に乗る写真

 最近の体重計を使うと、「内臓脂肪レベル」というのが表示されるのはご存知ですか? この内臓脂肪レベルは、会社ごとに独自のデータや推定式により算出されたものですが、内臓脂肪の面積の大小をレベル化したものです。

 会社ごとに基準値は少し異なるようですが、体重計に乗って表示される値はどの範囲でしたか?

 内臓脂肪レベル

 内臓脂肪レベル10以上は内臓脂肪が多いことを示しており、要注意です。内臓脂肪レベル10以上は、CTスキャンで内臓脂肪を測定した際に内臓脂肪面積100c㎡に該当します。この内臓脂肪面積100c㎡はメタボリックシンドロームの判定基準となるため、健康診断で腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上だった方も、内臓脂肪が多いことを示しています。

健康診断だけでなく、内臓脂肪レベルが表示される体重計では日頃から健康チェックが出来るので、体重計に乗る際は意識してみてくださいね。

 ぜひ、内臓脂肪レベルが10を超えていた方は、健康のために落としていきましょう!

スルッと落ちる内臓脂肪、がんこな皮下脂肪

貯金箱にコインを貯めているイラスト

 よく聞く内臓脂肪や皮下脂肪は「体脂肪」です。

体脂肪の元となるのは、食事からとり過ぎてしまった炭水化物(糖質)が貯蔵倉庫の肝臓で保存できる量よりも超えてしまったものです。超えてしまったものは、内臓または皮下で脂肪として蓄えられます。内臓に蓄えられると内臓脂肪、皮下で蓄えられると皮下脂肪と呼ばれます。

 内臓脂肪か皮下脂肪のどちらのタイプの脂肪がついているかによって、減らしやすさも異なってきます。

 内臓脂肪は身体機能の調整をしていて、臓器を正しい位置に保ち、外の衝撃から守る役割をしているので、必要な分だけいてほしい存在です。

 また内臓脂肪は、体のエネルギー不足の際にエネルギー源として使われます。その際、脂肪をすぐに取り出しやすくするために、胃・腸・肝臓などの内臓周りに蓄えられています。そのため、内臓脂肪のことをすぐ貯めてすぐに引き出せる「普通預金」に例えることがあります。

 反対に、皮下脂肪のことはコツコツと毎月積み立てて貯蓄する「定期預金」に例えられます。例えの通り皮下脂肪は、脂肪を長期貯蔵するために臓器から遠い下腹部や腰・お尻周りにつきやすいので、内臓脂肪より落ちるのに時間がかかるといわれています。

出し入れしやすい内臓脂肪は、ちょっとした食べ過ぎや運動不足によってすぐについていきますが、それでも余った脂肪が長期保存用の定期預金として皮下脂肪として溜まっていきます。

 内臓脂肪を減らすには、まずは毎日のちょっとした食べ過ぎ・運動不足を改善してみましょう。

どうやって落とす?内臓脂肪

しょうが焼き定食の写真

 内臓脂肪を減らすためには、まずはカロリーを意識することが大切です。例えば、とんかつやからあげなどの揚げ物をよく食べている人なら、しょうが焼きやチキンソテーなどの衣がない炒め物を選ぶと、約100kcal減らせるのでオススメです。

 内臓脂肪はちょっとした食べ過ぎ・運動不足から体に溜まっていきます。「物足りないからご飯をおかわり」や「ごほうびにデザートを追加」など、日頃のちょっと追加したカロリーが脂肪に変わっていきます。

 また、特に内臓脂肪になりやすいのが、ジュースやお菓子に含まれている「単純糖質」です。単純糖質は糖質の中でも吸収されやすく、血糖値を上げやすいので、とれば取るほど体で脂肪に変わっていきます。単純糖質を見分けるコツは、商品のウラに記載されている栄養成分で「果糖ブドウ糖液糖」と記載されているかどうかです。

 この果糖ブドウ糖液糖の中身である、果糖とブドウ糖という糖の形が単純糖質です。例えば、サイダーなどの甘い炭酸飲料には、果糖ブドウ糖液糖がたくさん含まれていて、500mlのペットボトル1本あたりにスティックシュガー(13g)が19本分入っています!また、缶コーヒーの微糖でもスティックシュガー3本分の砂糖が入っています。こうやってみると微糖という割には、砂糖をたくさん使っていますね。

 このように、色んな食品から思っているよりエネルギー摂取をしていて、1日のカロリーオーバーが積もりに積もって内臓脂肪に変化していきます。

 まずはご自身がどんなものを口にしているか振り返り、食品の選び方を変えてみるのもよいですね。

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※商品情報や販売状況は2022年01月12日時点でのものです。
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