ライフスタイル&ヘルス2025/3/4 更新
春になると、イースターのデコレーションを目にする機会が増えてきます。イースターという言葉は知っているけれど、どういう日なのかはよくわからない......という方も多いのではないでしょうか?そんな疑問は解消!イースターの基本情報をくわしくご紹介します。
イースターとは、イエス・キリストの復活を祝う「復活祭」のこと。十字架にかけられ処刑されたキリストが、死から復活したことを記念する祝日です。
キリストの奇跡を象徴するイースター(復活祭)は、キリスト教においてはもっとも重要な年中行事。キリスト教圏では、春の訪れとともにキリストの復活を盛大に祝います。
イエス・キリストが死から復活したという最大の奇跡を祝うために、イースターはうまれました。キリストが死に至ったのは、弟子の一人、ユダに裏切られたため。キリストはゴルゴダの丘で十字架にはりつけにされ、処刑されてしまいます。
キリストは処刑前、弟子たちに「処刑後3日目によみがえる」という予言を残しました。生前の予言通り、キリストは3日後に復活するという奇跡を起こします。キリストの復活を目の当たりにした弟子たちは、喜びに沸き立ちました。これがイースター(復活祭)につながったといわれます。
復活祭をイースターと呼ぶのは、なぜでしょう?英語のEaster(イースター)は、ゲルマン神話に登場する春の女神「Eostre(エオストレ)」に由来するという説が有力です。
春は草木が芽吹き、花が咲き誇り、動物たちが繁殖を迎える季節。新たな命を生み出す春の女神エオストレと、イエス・キリストが死から復活するイメージが共通することから、いつしか統合され、イースターという名前になったとされています。
イースターでおなじみのモチーフといえば、カラフルに彩られた卵やうさぎ。イースターエッグとイースターバニーは、イースターに欠かせないシンボルです。それぞれどんな意味があるのかご紹介します。
iStock.com/Katsiaryna Kallantai
"新たな生命を生み出す" という意味がある卵は、死という殻を破ったイエス・キリストの復活を象徴するシンボルです。中世の頃は、イースターの9週間前から卵を食べることは禁じられ、イースターを迎えると卵を食べられたことから、イースターエッグの風習が始まったと考えられています。
色とりどりにペイントされたイースターエッグは、本物の卵を使っているのでしょうか?穴をあけて中身を抜いた卵やゆで卵、チョコレートで作られたもの、プラスチック製のエッグケースの中にお菓子やおもちゃを詰めたものなど、いろいろです。色付けをするようになったきっかけは、生卵とゆで卵を区別するためだったという説もあります。
イースターには、イースターエッグを使ってゲームを楽しむのが恒例です。伝統的なゲームといえば、「エッグハント」と「エッグロール」。
「エッグハント」とは卵探しゲームです。室内や庭に隠したイースターエッグを、子どもたちが宝探し感覚で探し出すというもの。見つけたイースターエッグの数によってプレゼントを渡したり、プラスチック製のエッグケースの中にお菓子を入れたりするケースもあります。
「エッグロール」は卵転がしゲーム。柄の長い木製スプーンを使うのが定番で、イースターエッグを上手に転がして、いかに早くゴールまで運べるかを競います。卵は予測不能な方向に転がるので、意外と大変。個人戦やチーム対抗戦にしても盛り上がりますよ。
多産で知られるうさぎは、生命や繁栄の象徴です。イースターの語源になったとされる春の女神エオストレの使いでもあります。
また、イースターになるとうさぎがやって来て、よい子にだけプレゼントを配るという伝承も。イースターバニーはクリスマスのサンタクロース同様、子どもたちが心待ちにする存在なのです。
春におこなわれるイースターは、毎年日付が変わる移動祝日です。イエス・キリストが死から復活を果たしたのが日曜日だったことから、イースターの日付は「春分の日以降、最初の満月を迎えたあとの日曜日」と決められています。
西方教会と東方教会では、暦法の違いにより、イースターの日付にズレが生じます。西方教会はグレゴリオ暦(西暦)を使用するのに対し、東方教会ではユリウス暦を使用するためです。日本では、明治時代にグレゴリオ暦が採用されました。
2025年~2028年までのイースターの日付(グレゴリオ暦)は、以下の通りです。
2025年......4月20日(日)
2026年......4月5日(日)
2027年......3月28日(日)
2028年......4月16日(日)
ヨーロッパやアメリカなどのキリスト教圏では、イースター前の金曜からイースター翌日の月曜までをイースター休暇とするケースが大半。商業施設が休業する場合もあるので、春に海外旅行をする際は、イースターの日付は要チェックです。
キリスト教の三大宗派は、西方教会(ローマ・カトリック教会)、プロテスタント教会、そして東方教会(正教会)です。ローマ帝国が分裂した際に、西のローマ教会を中心とする西方教会と東のコンスタンチノープルを中心とする東方教会に分かれました。
さらに16世紀、ルターの宗教改革により、西方教会がローマ・カトリック教会とプロテスタント教会に分裂したという経緯があります。
イースターには、卵料理やうさぎをモチーフにしたお菓子やケーキが食卓を彩ります。国によってさまざまなイースターの定番料理がありますが、以下では代表的な料理をご紹介します。
デビルドエッグは、ゆで卵を半分にカットし、くり抜いた黄身をマヨネーズやピクルスなどと和えて白身に詰めたもの。イースターではポピュラーな卵料理です。なぜ、デビル(悪魔)という名が付けられたかというと、かつてとても辛い味付けだったことに由来します。
イースターで、伝統的に食べられているのがラム肉(仔羊)です。なかでも、ローズマリーを効かせた骨付きのラム肉を、オーブンでカリッと香ばしく焼き上げるのが一般的。春に生まれる仔羊は、新たな命の象徴でもあります。
生地にスパイスやドライフルーツが練り込まれた、ふんわり食感の甘いパン。表面に、キリストの受難を表わすクロス(十字架)の飾りが付けられているのが特徴です。小ぶりなパンを連結させて焼き上げており、ちぎりながら食べるのが定番のスタイルですよ。
ブタ、フクロウ、ウサギ、小鳥など、にぎやかな生き物をかたどったモチーフクッキーと、チューリップや富士山などの形をした揚げあられの詰め合わせギフトです。カラフルな見た目は、イースターの雰囲気にぴったり。見ているだけで、気分を高めてくれるでしょう。ごま塩やしょうゆ、かぼちゃなど、子どもから大人まで楽しめるフレーバーです。
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かわいらしいねこのイラストが描かれた、遊び心あふれるクッキー缶。芳醇なバターの風味が感じられるものや、チョコレートが練りこまれたものまで、どれも食べ応えがあります。缶には思わず撫でたくなってしまうほど、たくさんのねこたちが描かれています。ハチワレねこ「まるちゃん」の絵本付きで、ストーリー性も楽しめますよ!
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葉っぱのかたちをモチーフにした、ポップな雰囲気のチョコレートの詰め合わせです。ひとつの包み紙に3種類のチョコレートが入っているため、まるで宝探しのような気分を味わえるでしょう。ミルキーな風味のホワイトから甘酸っぱいクランベリー、ほろ苦いキャラメルまで、さまざまなフレーバーが入っています。大人数で配りやすいのも特徴です。
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繊細なラングドシャ生地を、本物の花のように仕上げた思わず笑顔になれるクッキーギフトです。絶妙な火加減で焼き上げられた、さっくりとした軽快な食感がたまりません。中央には、花の蜜をモチーフにしたホイップクリーム入り。甘酸っぱいベリーがアクセントを効かせていますよ。はちみつの濃厚な甘さが、口の中でふわっと広がるでしょう。
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本物のフルーツのような、ジューシーなおいしさを感じられるフルーツゼリーの詰め合わせです。イースターの雰囲気にぴったりな、カラフルなカップが魅力的。フルーツ本来の風味を活かしつつ、さっぱりとした後味に仕上げられています。なめらかな口どけがたまりません。食べ終わった後のフルーツカップは、ちょっとした小物入れとしても活用できますよ。
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カラフルなイースターエッグを作ったり、うさぎのカチューシャを付けて食事会をしたり、エッグハントやエッグロールといったゲームを楽しんだり、イースターにはイベントが盛りだくさん!日本でもイースターを祝う機運が高まっています。
イースターの意味や背景を知ると、より自分らしく楽しめるはず。今年の春はイースターデビューしてみませんか?
※商品情報や販売状況は2025年03月04日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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